私には共済部長という肩書がある。どっかの会社の部長だといわけではない。農業共済組合の地域の担当者(班長みたいなもの)なのである。主な仕事は2ヵ月に1回発行される組合の広報を組合員に届けたり、建物共済の書類を届けるなど、御届け物を配る仕事が第一。そして、自然災害などに際して共済金の支払いのもとになる被害率の算定などを代表を選らんで行うのが最大の仕事といえば仕事である。私の行政区(西大野自治会)では、組合員は6人だけで、もう一人の若い人はJA新いわての班長をやっており、次に若い私のところが共済組合の方を担当している。もっと組合員の多い行政区では、「持ち回り」とかで交代があるらしいが、私のところではなかなか交代してもらえる要素がなく、組合の職員が「来年度もお願いします」と連れ合いに言っていったらしい。この地域に住み、農業をやって行く以上、いやとも言えないのである。