お節番組にも飽きたし、箱根駅伝のようなものを熱心に観戦するタイプでないので、時間つぶしにおいらせ町にあるイオン下田まででかけ東宝シネマズで「レミゼラブル」を鑑賞した。先日、ラジオで「レミゼラブル」が「ミュージカル仕立てて面白い」と話しているのを聞いたので、それでは行ってみようかという気になったのである。家を8時30分に出て南郷(現在は八戸市)まで行って八戸道に入り、八戸ジャンクションから百石道に入り下田で降りる。目の前にイオン下田ショッピングセンターがあって、その一番奥が東宝シネマズである。雪があるので1時間30分位かかった。今はここも機械で切符を買う仕掛けになった。混んでいるかと思ったらそうでもなく、割合いい席が取れたが、上映開始が10時50分なので、しばらくショッピングセンター内を歩き、上映開始20分ほど前にコーヒーとホットドッグを購入して席に着く。
「レミゼラブル」は言わずと知れたビクトルユーゴーの古典文学であり、不朽の名作である。この映画は、舞台でミュージカルとして上演されているものをもとに映画化したらしい。フランスはパリが舞台で、パンを盗んで投獄され脱獄を繰り返したため19年間も獄中にあったジャンバルジャンが仮釈放の機会に逃亡して、追及されながらどこかの市長・工場経営者になっているが、自分の工場にいた女工を救えなかったことから、その娘のコゼットを助ける。パリでは再び王政を倒そうと学生たちが蜂起をはかるが政府軍に打ち破られるという舞台の中で、コゼットと学生の一人が恋に落ちるという設定だ。かつて読んだ話とは若干違っているような気がするが、映画のために書かれたシナリオであろうから気にする必要はないと思う。内容的には純愛映画であり、キリスト教的世界観を描いたものだと思う。そうしたことを差し引いても、ジャンバルジャンの波乱に満ちた生涯と、政府軍と市街戦を繰り広げる学生たちの息詰まるたたかいなど、興味深く鑑賞できた。監督はトム・フーバーだ。