山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

一日早かった七草粥

2013-01-06 07:39:16 | 日記

 昨日、一日早く七草粥をやってしまった。先日スーパーで買い出しをしていると、七草粥のセットを売っていた。生の野菜のセットが390円で、フリーズドライのセットが290円だったので、290円の方を求めておいた。昨日は日曜日で、一応現在の同居人4人がそろっていたので、七草粥を一日早いがやろうといくことになり、義妹が1合ばかりの米を研ぎ、水をたっぷり入れてお粥を炊き、フリーズドライの七草粥セットを入れて出来上がった。何となく春の香りがしたような、しないような複雑な気持ちだ。もともとは旧暦の1月7日に食したのだそうだが、暦を調べると今年の旧暦元旦は2月の10日なので、2月16日頃の食すのが正しいのだろう。近畿圏や関東圏では、雪も解け、ハコベなどの若草も芽を伸ばし始めているだろうからそれでいいのだろうが、わが岩手県北ではその頃は春のドカ雪で雪に埋もれているに違いない。若草たちはまだ雪の下である。


『妻敵にあらず』足引き寺閻魔帳=澤田ふじ子著

2013-01-06 07:39:16 | 読書

 澤田ふじ子の「足引き寺閻魔帳」シリーズの『妻敵にあらず』を読んだ。4人と1匹が地蔵寺を根城にして足引きを行う話で、必殺仕事人の京都版のようなものだ。この1冊には『世間の風』『老いへの加勢』『思案の仇討』『忘八の子』『四十九日の客』そして『妻敵にあらず』の6つの物語が載せられている。『妻敵にあらず』では、居酒屋「みの重」で与惣次があった初老の男が、「みの重」に位牌と遺骨、そして永大供養料として10両を残していったことから話が始まる。遺骨と位牌は膳所藩の京留守居役の嫡男・酒造之助の妻で、商人の娘だったが見初められ嫁いだときに4千両という持参金を持って行った。実家がおちぶれると夫から虐待されていたのを見かね、使用人の吉助が伴って出奔。妻敵として追われる身になる。結局、吉助は酒造乃助に討たれてしまうが、宗徳らは彼を襲い。『妻敵にあらず』と書き残す。庶民の苦しみを代弁し足引きをするという話で、こんなことが出来たら痛快だろうと思ってしまう。