先日、雫石からの戻りに盛岡駅の本屋に、佐伯泰英の居眠り磐根江戸双紙シリーズ第42作『木槿の賦』が新発売で並べられていたので、購入しIGR(盛岡~一戸)に乗っている間とその夜、翌日の昼までに読んでしまった。
42巻では、関前藩江戸屋敷の騒動をおさめ、小梅村で父母を交え賑やかな日々を過ごす磐根の一家だったが、藩主一行が参勤で上府するもとで、父母は関前に帰る日を迎える。参勤にともなって江戸入りしたのは、関前藩の跡継ぎになる若者である。磐根は、この若者に入門を許し「王者の剣」とは何かを指導することになる。今回登場した藩主の跡継ぎをめぐる問題が、今後のストーリー展開に大きな影響をもってくるのではないかという気がするのだが。
いずれにしろ、作者は12月に続いての発刊である。このあと2月には「酔いどれ小藤次」、3月には…と連続するらしい。私としてはせめて、「酔いどれ」「吉原裏同心」位は続けて読みたいと思う=予算の関係で~。