今日から山響定期のリハーサル。今回は常任指揮者の阪哲朗氏の指揮でブラームスの「第4番」、芥川也寸志「弦楽のための三楽章」、そして辻彩奈さんをゲストに迎えてのシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」。
ブラームスの4番は、言わずと知れた名曲です。私も大好きな曲です。
大学に入学してオーケストラに見学に行った時に、練習していたのが、この「ブラ4」。
私も4歳からヴァイオリンをやっていましたが、ソロの曲しか習ってこなかったので、オーケストラは弾いたことがありません。その経験から言うと、聴いて素晴らしい名曲というものは、実際に楽譜を前に演奏しようとしてみると、恐ろしく難しい。まともな形になるまで仕上げるには、膨大な時間と労力と血を流さなければならない。大体は、大好きな曲が大嫌いになるぐらいに、つらい気持ちにさせられて終わるものだという刷り込みがありました。
それなのに…こんな名曲を、大して上手でもない普通の人たちが楽しそうに演奏して、しかし、ちゃんと曲になっている。
ああ…オーケストラって良いな。
と初めて思った瞬間でした。あの時、「ブラ4」でなければ、すぐに入部を決めていたかどうか。もうやめようと思っていたヴァイオリンを、もう一度頑張ろうと思っていたかどうか。
…そんな、思い入れのある曲なのです。曲に触れると、忘れていたことを思い出しますね。あの時の木造の練習場とか。サビだらけの椅子と譜面台とか。もう30年以上前なんですね。今の息子より歳下だから当たり前か。
さて、阪氏の指揮はいつも通り、曲に活き活きとした生命感を注ぎ込むもので、「重厚」一辺倒になりがちなブラームスに新しい魅力を感じさせてくれるものです。
良い演奏会になるはずです。お時間のある方はぜひ。
ブラームスの4番は、言わずと知れた名曲です。私も大好きな曲です。
大学に入学してオーケストラに見学に行った時に、練習していたのが、この「ブラ4」。
私も4歳からヴァイオリンをやっていましたが、ソロの曲しか習ってこなかったので、オーケストラは弾いたことがありません。その経験から言うと、聴いて素晴らしい名曲というものは、実際に楽譜を前に演奏しようとしてみると、恐ろしく難しい。まともな形になるまで仕上げるには、膨大な時間と労力と血を流さなければならない。大体は、大好きな曲が大嫌いになるぐらいに、つらい気持ちにさせられて終わるものだという刷り込みがありました。
それなのに…こんな名曲を、大して上手でもない普通の人たちが楽しそうに演奏して、しかし、ちゃんと曲になっている。
ああ…オーケストラって良いな。
と初めて思った瞬間でした。あの時、「ブラ4」でなければ、すぐに入部を決めていたかどうか。もうやめようと思っていたヴァイオリンを、もう一度頑張ろうと思っていたかどうか。
…そんな、思い入れのある曲なのです。曲に触れると、忘れていたことを思い出しますね。あの時の木造の練習場とか。サビだらけの椅子と譜面台とか。もう30年以上前なんですね。今の息子より歳下だから当たり前か。
さて、阪氏の指揮はいつも通り、曲に活き活きとした生命感を注ぎ込むもので、「重厚」一辺倒になりがちなブラームスに新しい魅力を感じさせてくれるものです。
良い演奏会になるはずです。お時間のある方はぜひ。