ご存知、山形の銘酒「くどき上手」の新作。というか問題作「2021」です。
コロナで散々な目に遭った飲食業界の気持ちを代弁するラベル。ポップと言うよりは大分ごちゃごちゃした見た目は、やり場の無い怒りとか、投げやりな気持ち、それでも頑張っていかなければならないという、いろいろな感情が混ざり合った現状をそのまま表したものでしょう。
私は酒も「芸術」のひとつだと思っているので、何かの思想を世の中に訴えることがあっても悪くはないと思います。
でも、芸術を職業として選んだ場合は、自分の生活を社会に支えてもらっているという側面が発生するので、完全に自由な表現ができる立場ではないというのも事実なのです。
…そう言う意味で、気持ちはよくわかるが、賛同はできないラベルかな、と思います。
しかし、それだけの覚悟を持って世に出した作品ですから、ぜひとも飲んでみたい。
ということで開栓。一体どんな怒りが表現されているのか?
…なんと。このほんのり優しい甘味と、淡く消える透明感はどうしたことでしょう。
表現されているのは怒りではなかった。臆せず言うなら…「愛」か。
いろいろあっても、それを包みこむ柔らかさと、わだかまりを洗い流すような清らかさ。
この自棄になったようなラベルは、照れ隠しだったのかも知れません。
良い酒でした。来年は良い年になりますよう、飲食業界の皆さんとともに祈ります。
コロナで散々な目に遭った飲食業界の気持ちを代弁するラベル。ポップと言うよりは大分ごちゃごちゃした見た目は、やり場の無い怒りとか、投げやりな気持ち、それでも頑張っていかなければならないという、いろいろな感情が混ざり合った現状をそのまま表したものでしょう。
私は酒も「芸術」のひとつだと思っているので、何かの思想を世の中に訴えることがあっても悪くはないと思います。
でも、芸術を職業として選んだ場合は、自分の生活を社会に支えてもらっているという側面が発生するので、完全に自由な表現ができる立場ではないというのも事実なのです。
…そう言う意味で、気持ちはよくわかるが、賛同はできないラベルかな、と思います。
しかし、それだけの覚悟を持って世に出した作品ですから、ぜひとも飲んでみたい。
ということで開栓。一体どんな怒りが表現されているのか?
…なんと。このほんのり優しい甘味と、淡く消える透明感はどうしたことでしょう。
表現されているのは怒りではなかった。臆せず言うなら…「愛」か。
いろいろあっても、それを包みこむ柔らかさと、わだかまりを洗い流すような清らかさ。
この自棄になったようなラベルは、照れ隠しだったのかも知れません。
良い酒でした。来年は良い年になりますよう、飲食業界の皆さんとともに祈ります。