中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

はたらくおじさん

2021-01-27 21:30:00 | 山形交響楽団
 昔、3チャンネル(関東では)の教育テレビで、「はたらくおじさん」という番組がありました。操り人形の男の子「カンちゃん」と犬の「ペロくん」が気球にのっているオープニングが印象に残ります。

 小学校での社会の時間にも、よく観せられました。いろいろな企業(おもに職人さんですが)を訪れて、社会科見学みたいなことをする番組ですね。

 さて、今日と明日は、新しい「県民ホール」での、社会科見学コンサート。県内の小学生の社会科見学のひとつとして、山形の新県民ホールがコース内にあるのでしょう。

 新しいホールの設備や何かの話を聞いてから、実際にどのように使われているのかを見るということで、山響が40分のコンサートを行う企画です。コンサートに興味が無ければ訪れることのない施設ですが県民みんなのものです。このような形でその良さを知ってもらうのは非常に良いことだと思いまます。

 ということで演奏しましたが、弾きながら、これは「はたらくおじさん」のようなものなのだなと気づきました。

 音楽を鑑賞させるのではなくて、こういう施設で、こんな仕事をしている「おじさんたち」もいるのだと。そんなふうに、音楽家を見る機会は大人でもあまりない。素晴らしい企画です。

 どんな夢を叶えるのでも、それが職業である限り「はたらくおじさん」(おばさんも多数ですよもちろん)の側面を持つ。これは、是非とも知っておいて損はないポイントです。

 工場見学のようにコンサートホールに行き、試食品をもらうごとくに演奏を聴く。…良いじゃないですか。

 ちなみに昔の私は、パン工場を見学して、パンの耳をもらって帰りました。それよりだいぶ良くないですか?…いや、パンも昭和の子供達には大ウケでした。帰りのバスの中でも食べられますしね。

 とにかく、良い機会に立ち合わせてもらえた気がします。明日も頑張ります。
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