中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

八重垣「無濾過生原酒」

2021-01-03 00:00:00 | お酒の話(県外)
 令和3年の1本目は、珍しく関西から。いつも良くしていただいている方に、神戸は姫路の銘酒「八重垣」を頂きました。

 「灘の酒」は、日本酒のルーツとも言えるブランドなのはわかっていますが、水が硬いせいなのか、どうも好みの酒に出会ったことがない。

 中華料理店のラーメンよりも日本のラーメン屋の方が口に合う…

…のとは違うかも知れませんが、これまで灘の酒は敬遠してきました。

 しかも、恐る恐るスペックを見てみると「精米歩合70%」。…思わず尻込みします。これはかなり硬派な感じがする。顔中ピアスを開けた金髪の人たちが騒いでいる教室に、転校生として入って行くような緊張感で開栓。

 すると…

…なんと!この驚きのまろやかさは、いったいどこから来るのか?荒くれ者たちから、予想もしていなかったフレンドリーな対応をされたような、不思議な嬉しさ。…なんだ、みんないい奴じゃないか!

 さすがは神戸。酒米の王様「山田錦」の原産地。山田錦の持つ「円み」を最大限に活かす技を心得ているということでしょう。大吟醸よりも味わい深い。そしてまた「新酒」の持つ軟かさも、ちょうどよくマッチして、絶妙なバランスになったのだと思います。

 関西の、あたりがキツいながらも人情が厚い雰囲気に触れたような気持ちになりました。

 なかなか、違う風土の場所を訪れることが難しい昨今ですが、ちょっと遠出したような気分を味わいました。「地酒でGoTo」もなかなか良いものだと思いますが…どうですか?

 もちろん、今年の6月には「さくらんぼコンサート」で、予定通り大阪に行けることを願っております。

 新春の灘の空気を堪能しました。
コメント
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