中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

楽器の気持ち

2011-11-13 19:21:04 | ヴァイオリン
 二日間にわたる、山響定期が終了しました。二日目の今日は、ゲネプロなしの、いきなり本番。これは指揮者とオーケストラの互いの信頼感が確立されていないと、なかなか怖くてできないものです。しかし、指揮者の力量でしょう、本番まで安心して、ゆっくりと過ごすことができました。


 さて、昨日の本番終了後に、お客さんと話す機会がありましたが、「オケの音がいつもの2倍ぐらい、よく響いているように聞こえた」と言って下さった方がいました。これは、嬉しくもあり、驚きでもでもありました。今回はリハーサルを通じて、「大きすぎる、もっとリラックスして」という指示が一番多かったからです。

 やはりオーケストラも「一つの楽器」。力んで大きな音を出そうとしても、かえって響かないのは同じことなんですね。才能のある指揮者は、それをよくわかっているんです。


 非常にストレスの少ない演奏会でした。自分も、もっと楽器をいたわってやらないといけないな、と反省。
コメント
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