Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

それが一番納得いく結論

2009-09-15 | 鹿島アントラーズ
中止扱いになった鹿島×川崎の理事会裁定が下った。1-3の後半29分から試合再開という前例を見れば異例の決定。

丸く収めるためには一番無難な決断だったと思う。しかし川崎にとっては結局再試合をするので日程はキツクなる。また鹿島にとってもチケットの払い戻しや再試合の運営にかかるコストを考えるとおそらくこの試合は赤字になるからマイナス。しかし反撃するための時間を与えられた事は事実。どちらにとってもプラス・マイナス両方の要素があり、妥協点を見い出して双方納得にするには最も無難な選択肢。

こうなった以上はそれに従うしかないが、自分の意見として試合続行して当日に成立させるべきだった。あの時点での中止の判断は違うと思う。余談だが岡田氏がピッチ確認に出てくるたびに雨が強くなったのには、彼はどれだけ雨男なのかと思ったが・・・。

当日の状況。確かにピッチはぬかるんでいてボールは転がらなくなった。青木などはロングボールを蹴る時に一度リフトアップして浮かせてから蹴っていた。そういう状態だった。しかしあれ以上に酷いコンディションの中で試合をする事もあるわけで、中止にするほどでもなかったと思う。

今までも水溜まりの中でゲームをやったケースは幾つもある。PKのキックがライン手前でストップしたり、ピクシーがリフティングで前に進んだりしたこともあった。だから試合続行できた。

サッカーにならないのならラグビー戦法でひたすらロングキックを蹴って田代に競らせ、こぼれ球を増田に狙わせる戦略を自分としては期待していたし、おそらくオリベイラもそれを考えての交代を判断したはずだ。その戦法でロスタイムを含めた約20分を戦えば2・3点位入るのはサッカーの競技性やこれまでの歴史から見ても充分ありえる事。夜の鹿島は帰りの交通機関の心配もあるから早く再開して欲しかった。

中止になるとは夢にも思わなかったから、中止と裁定されたときは正直驚いた。周りは拍手喝采だったが、自分がすぐ考えたのは「川崎は当然怒るわ」という事。当たり前ですね、小学生でも分かります。このチームが古くは今村や家本・犬飼らによって理不尽な被害を受けてきた負の歴史の数々も良く知っているだけに、また『何か』様とは正直ありえないと思った。

またこの日は中止で終わらせてそれで良いとしても、代表召集やACLの日程を考慮すると再試合を行う日取りは必然的に限られるわけだから、今後の振替日程の事を考えると試合を成立させるべきだった。例えばプロ野球でも短期間に日程を詰め込む交流戦はかなりの雨でも無理矢理5回までやって強制的に試合を成立させる事もある。

決定した事はもう覆らないので後半29分からのリスタートに臨むしかない。しかし一度中止にした事が悪しき前例として後世に爪痕を残したのは事実。いずれにしてもモヤモヤ感が暫くは消えないだろう。何の因果もない試合ならまだしも、個人的には思うところがありすぎる対戦カードなだけにそれもまた傷になった。まずは残り時間を頑張る。その先にどんな結果が待ち受けていてもノーサイドの精神で終わりたい。勿論今は3点取って逆転する事しか考えていない。