元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

アンネの日記 完全版 を読んだ

2010年10月21日 22時04分36秒 | アレコレ鑑賞
「観測史上で最遠、131億光年離れた銀河を発見」

 宇宙の年齢は137億年と言われているから、かなりの年寄りだね。
というかさ、地球ができて46億年と言われているから、見えているそこにはもう無い可能性の方が高そうだよね。

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 アンネ・フランク著「アンネの日記 完全版」を読んだ。言わずと知れたユダヤ人アンネがナチスから逃れるため隠し部屋で生活し、後に捕まるまでを書いた日記。もちろん事実の物語。完全版と銘打っているのは、初版の時には削られていた母親の悪口と性に関する描写を復活させたためだ。

 読もうと思ったきっかけは、この間の芥川賞がアンネの日記を題材にしていたからだ。世界的に有名な作品だから見ておこうかなと、ブックオフで100円で購入した。

 読んでみた感想として、訪れる悲しい結末は置いておいて、思春期の女の子とというか女性がどんなことを考えているのか、一端が分かった気がする。イヤ、こりゃ女心なんて分からんわと言うのが分かった。アンネが特別なのかもしれないが、考えがコロコロと変わる。日記を読むと隠れ家の中でアンネがかなりの問題児だというのが分かる。アンネにも言い分はあるのだが、大人たちがそうとう手を焼いたのが伝わってくる。

 結末に悲劇が訪れることは分かっているが、アンネは悲劇のヒロインではないんだよね。それがまた悲しさをそそる要因にはなるのだが。日記の中でアンネが内省している文章が何箇所も出てくる。内省したことを書き留めるというのは良い作業かもね。それで自分の内面をロジカルに見つめられるから。

 アンネと同じ年くらいの時に、読んでおきたかったな。そう思える作品でした。もちろん大人が読んでも良いけどね。

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