お散歩番組

お散歩番組
2012/07/24
　地井武男さんが亡くなられました。７０才だそうで残念です。
「ちいさんぽ」も何度か見て面白く思っていました。亡くなられて、類似の番組が沢山あることに気が付き、パイオニアの地井さんは、お手本として、今後取り上げられるだろうと感じます。
　私の好きな「鶴瓶の家族に乾杯」もこのお散歩番組です。
　「吉田類の酒場放浪記 」も体当たりで街の飲み屋を探訪します。
　先日、「所さんの笑ってこらえて」を見て居ましたら、地図に向けてダーツを投げ、当たった所から300m以内をスタッフが歩き回り、面白いものを見つけインタヴューするというコーナーがありました。
　前もって決めたスケジュールに従って旅をして番組にするのからかわって、主人公が行き当たりばったりに歩き、その時会う偶然の人と話すのを、一つのジャンルとしてお散歩番組と分類できます。
　お散歩番組を見て居て感じるのは、私達は普段、知らない人とは殆ど話をしていないなぁ　と言う事です。子供の頃から「知らない人と話すな」と禁止令が頭にあるし、恥かしさもあって、汽車で隣り合っても知らない人と話すことは少ないです。外国旅行番組などで、面白いと感じるのは、外国人は知らない同志でもスムースに会話出来るところかも知れません。未開発国の子供達が、眼を輝かして珍しい外国人に寄って来るシーンが旅行番組にはあります。彼らには知らない人と話すなという禁止令もないし、失うものも無いから平気で寄って来れるのでしょう。
　自分が旅行する時間は非日常の時間ですから、楽しんで他人と話せます。日本に外国人旅行者を誘致しようという運動がありますが、私達一般人が外国人と恥かしがらず、会話することが、彼らの良い印象になるかも知れません。
　私が知らないだけかもしれませんが、女性が主人公の「お散歩番組」は無いようです。台本が無く、自分の地で話すという女優さんなどいないのでしょうか？　低予算の番組でしょうから、話の出来る女優さんは高くて出演させられないのでしょう？
　地井さんのあと、加山雄三が東京都内を歩く番組がありますが、出演する俳優によって感じはまったく違います。近所から「加山さーん」と声が掛る人気者ですが、商店のおばさんと話すのは何となく上から目線で、会話が弾みません。そのうち慣れるでしょうが、こういう番組は、見て居る人にも面白い会話だと感じるような、本音が出ないと続かないと感じます。面白がらせるよう大声や奇声を発するような低級お笑い芸人だと、生活保護詐欺かと思われます。