朝礼の話題

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レ・ミゼラブル

2013-07-21 23:56:34 | 21世紀
レ・ミゼラブル
2013/07/21
 「あぁ無情」の再映画化の宣伝があっています。「4回泣きました」と母物映画的言い方でした。
 ボケが来たのか、主人公の名前が出て来ないのです。「コゼット」「ジャベール警視」「マドレーヌ市長」などの名は出て来るのに主人公はエドモン・ダンテスだったかななど見当はずれが出て来るだけです。
 車の運転しながら、筋を思い出しながら考えていますと、何か矛盾する筋立てだなぁと、名作らしくなくなってきました。
 主人公は、パン1切れ盗んだだけで、投獄されます。いくら中世のフランスでも微罪放免でしょう? そんな罪で投獄すれば、牢獄はすぐ満員でしょう?
 これは、反乱罪かなにかの別件逮捕で、捕まえたのかもしれない。
 脱走後、主人公は、名をマドレーヌと替え、田舎の街の工場で働きと能力を認められ市長になります。フランスは戸籍制度とかないのだろうか?本人が誰か分からず信用されるものだろうか?
 事故の荷車の下に潜り、荷車を持ち上げるマドレーヌ市長を見てジャベール警視は、あれは、あの時の犯人だと悟ります。入獄していても栄養が良く、そんな力持ちだったのです。そんな待遇の良い監獄があるでしょうか?
 ジャベール警視は、一人の犯人を追いかけることに一生を賭けていたようです。それに対し、追われる犯人は1日1日を真面目に生きることで市長に選ばれ、工場主になります。どちらが人間として幸せだったでしょう?
 そうだ。主人公の名は「ジャン・バルジャン」だった。
 1960年代のテレビドラマ・シリーズ『逃亡者』はこの話を基に作っていたなぁと思い出しました。
医師リチャード・キンブルが毎週毎週新しい環境に順応しているところをジェラード警部に見つけられ、間一髪逃げ出すドラマThe Fugitiveでした。
 再映画化では、妻を殺した犯人を追いつめ逮捕するサスペンス映画になっていました。
 追われるものは、疑われないように、人格者を演じ、それが周辺の人を魅了し助けてくれるようになります。
 オウム真理教の逃亡者が10年以上逃亡を続け、結婚までしていましたが、同じような経験で映画化すれば、松本清張式の面白い物になるかも知れません。
 私達も、平凡な毎日を送っていますが、じつは逃亡犯でそれがばれないようにと空想し生活するのも、生活に変化を付けるコツかもしれません。人を魅了し、市長に推薦されるほど、人格者を演じるのは、役者より難しいかな?


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