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焼酎かすの再利用

2014-12-05 09:46:17 | 21世紀
焼酎かすの再利用
2014/12/05
 焼酎工場では、大量の醗酵残滓が出ます。悪臭も激しいものです。
 バイオ燃料は砂糖キビやトウモロコシを醗酵させてエタノールを作るものです。ブラジルのバイオ燃料工場でも、同じように、大量の醗酵残滓が出て、処分出来ず、放置され、悪臭を放っています。
 宮崎市の建設業「加賀城建設」が経営多角化の一環で発案した新技術は10月11日に特許申請したそうです。
 宮崎大の塩森弘一郎准教授によると、焼酎かすとイモくずなどを混ぜエタノールなどを生成するが、焼酎かすのみを用いる従来の生成法と比べ、約10倍のエタノールが生産できる。試算では1日30トンの混合液を醗酵・蒸発させ、エタノール約4000リットルと固形燃料3トンが生産でき、残りは水となる。
 新システムは精製したバイオ燃料と重油を使って、プラントの稼働に必要な160kw日を発電する。
 焼酎かすを産廃処理した場合1トン当たり、約7000円がかかるが、新システムでは重油の2000円で済み、二酸化炭素排出量も約7割削減できると言う。システムの建設費は約3億円を見込んでいる。(毎日新聞10/24)
これもアベノミクス地方再生事業の目玉になります。
 バイオ燃料を作っているブラジルなどにも輸出出来る技術です。
 加賀城建設の㈱は買いです。こんな、見る眼の広い、地元の建設業者は中々いません。偉いものです。
 最近では、墓石の不法投棄などのニュースがあります。墓石は硬い岩石ですから、破砕すれば上質の砕石になります。面倒くさがって不法投棄する業者が居る一方で、廃棄物を再利用するアイディアは高く評価すべきです。
 廃棄物は、考えようによっては、宝の山です。
 コンビニの期限切れ食品やスーパーでの賞味期限間近の商品は、廃棄物として処理されています。時々、美談として、児童養護施設などにボランティア団体が届ける報道があります。都会では老後破産と言われる、困窮老人がかなりいるようです。又ホームレスと呼ばれる人達もいます。
 彼等の救済センターなど組織し、それらの期限切れ商品を配達することは、廃棄するエネルギーを減らし、彼等の生活を支えることになります。
 そんな、廃棄物を管理する組織を作り、ホームレスを作業員として採用するのは、現代日本に必要な事です。これが地についた活動となれば、ノーベル平和賞ものです。焼酎かすから話は飛びましたが、どぶ掃除のスクラップ業者が、非鉄金属販売の地域大事業者になった例など沢山あります。頑張りましょう。


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