朝礼の話題

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錦帯橋でお花見  2006/04/10

2006-04-10 13:32:53 | 趣味
錦帯橋でお花見  2006/04/10
  「天気もいいし、どこかへ行こう」と妻が言う。
  「花見に行こうか」「どこにする」「車運転したくない」と話してるうち、昔見た岩国の河原の桜を想い出しました。
  少し大げさですが、新幹線に乗ることにしました。

  各駅停車の「こだま」ですから、土曜日だし乗る人も少ないだろうと考えていましたが、間違いでした。新下関・厚狭は「こだま」しか停まらない駅ですからでしょう厚狭を出る時は、乗車率90%を越えJRのダイアの組み方に感心しました。

  新岩国駅からは、乗り合いバスに乗りました。満員でした。乗車率150%です。バス停で一番前に並んでいましたので席に座りましたが、お年寄りが多く気が引けます。席を替わろうと思いましたが身動き出来ない状態であきらめました。

  行楽シーズンですから、マイカーの行列でバスは進みません。駅から錦帯橋まで普通15分ぐらいのところ1時間半も掛かりました。新幹線は1時間でバスは1・5倍ですから可笑しな話です。
  しびれをきらした若い人達は途中下車し歩き出しました。やっと動けるようになったので、おばあさんと変わることが出来ました。

  このバスは「おはんバス」と名付けられており、普通車内広告があるところに、「おはん」の作者 宇野千代 の写真・伝記が掲示されていました。
  宇野千代は18歳で同人誌に小説を書いている、おませです。30歳では東郷青児と同棲するなどと、誇らしく郷土の偉人扱いですが、当時は世を騒がせた人だったのでしょう。
  季節だからでしょう「薄墨桜」の文章も掲示されていましたが、上手とは思えませんでした。 これに比べれば、北九州の林芙美子や松本清張の方が上だと郷土自慢したくなります。

  満員の乗客には10人前後の花見客団体が3グループ居て、会話が進みます。仕事で新幹線に乗ったり、博多まで高速バスで行くとき、乗客のしようもない話が耳に付いて本を読めずイライラすることが多いのですが、このバスの中の会話は広島弁のゆっくりしたテンポでまったく気になりませんし、                      花見のちょっとうわついた華やかな気分に調和し気分が盛り上がる感じでした。 俺が俺がと言う、人と張り合う感覚がなく、相手に好意を伝える会話は、周りの人にもいい感じを与え、会話はこうあるべきだと勉強にもなりました。

  花は満開で見事なものでした。
  桜は下から見上げるのが普通ですが、錦帯橋は高く太鼓に盛り上がっていますので、花を上から眺めることが出来ます。薄ピンクの花の連なりは日に当たってまぶしいほどです。

  ここは焼肉・バーベキューが禁止されていて、いい感じです。
  小倉の森林公園などでは、近所の商店が七輪を貸し出し焼肉公認ですが、残り物をごみ場所に捨てたものが、臭く匂い、死体・屍肉を想像させ吐き気を催します。あれから小倉の花見は敬遠しています。

  岩国は基地があるからでしょうアメリカ人も沢山いました。
  日本人と比べると、体格もよくスマートで、表情もゆたかで、また子供のかわいいこと。 うらやましくなります。

  お花見弁当を買って芝生で食べ、帰りはあの交通マヒが嫌で、岩国駅に回って、山陽本線で徳山へ出て「ひかり」に乗りました。

  錦帯橋から岩国駅までは、ずっと市街地です。道も狭く、古い田舎くさい街並みをバスは行きます。一方通行の一車線の道もあり変な道だなぁと感じていましたら、明治時代の市内電車の線路跡と解説がありました。
  島耕作の作者の出身地だそうで、地元の人は誇りに思っている様子が見てとれました。

  本も携帯電話もカメラも持たずの移動は楽でゆっくりした一日を過ごしました。

  小倉に帰り足立山を見上げますと、山の中腹にはピンクのあばたが沢山あります。実も付かない桜がどうして人の行かないあんなところに生えるのだろうと不思議に思いました。


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