朝礼の話題

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ガリア=ケルト

2006-01-31 15:32:05 | 21世紀
2006/01/27 ガリア=ケルト
  塩の世界史 マーク・カランスキー著 扶桑社  の記事です。

  オーストリア・ザルツブルグ近くの古い岩塩鉱山跡から、
 坑道に閉じ込められミイラになった坑夫が発掘されました。
  紀元前400年頃の人で、派手な色の服を着た大男でした。
  当時ヨーロッパはケルト人が広く住んでいて、塩は各地で掘られ
 ヨーロッパ全体に彼らの手で流通していたそうです。

  そのケルト人を亡ぼしたのは、ローマのシーザーです。
  シーザーはその戦争を「ガリア戦記」という本に書きました。
  ガリアとはゴールとも呼ばれる、今のフランスです。
  そこはケルト人の国だったのです。

  ケルト人は文化的で、青銅の鋳物容器や、鉄製の剣を、馬の蹄鉄を、
 鉄製の車輪を作り、塩を作り、ハム・ソーセージを作りました。

  しかし政治は得意ではなく、まだ国家統一されていませんでした。
  ケルト人は文字を作らず、すべて口伝えで、歴史も残っていません。

  ローマの歴史家プルタルコスは、シーザー配下のローマ軍は10年に
 およぶガリア遠征の間に、800の町村を滅ぼし、3,000,000人を
 奴隷にしたと書いているそうです。

  シーザーに亡ぼされたあと、ケルト人は大西洋岸に逃げました。。
  イギリスのアイルランド人ウエールズ人の元はケルト人ですが、
 後ローマ帝国がブリテン島に攻め込み、またアングロサクソン人
(ヴァィキング)も攻め込んできて、彼らはいつも抵抗者とされていました。

  日本でいうなら、弥生人に追い散らされた、隼人・熊襲・アイヌ・土蜘蛛
 などの縄文人のようです。

  勝利したローマ帝国が主流の西洋史では、ケルト人は西部劇で言う
 インディアンのような、野蛮人として認識されているように思えます。

  ガリア遠征でローマが負けていたら、ケルト人は自分達の国を作り、
 アーサー王のような人が天皇のようになり、中世の日本のような歴史を
 辿ったのではないかと思え、ケルト人が可哀そうにも感じます。


  パレスチナのハマスが選挙に勝ちイスラエルを滅亡させると言っています。
  中国・韓国は反日が基本的政治姿勢です。
  ユーゴの民族の対立は未来永劫に続きそうです。

  隣り合った国は、反目し、戦争するのが当たり前であり、負けて追われた
 クルドやユダヤは国として存在させてはいけないと、歴史は言っているように
 見えます。


  また、新しい国が出来る時、いかがわしい事をしてこそ出来るのだ。そして
 それを誹るまわりの国を力で滅ぼしてこそ新しい国が発展を始めるのだ。
 世の中のすべては、既製の秩序を破壊することから始まると、歴史は教えて
 くれているようです。

  三井・三菱など財閥の成り立ちも、堀江貴文のライブドアとあまり変わらない
 のではないかと思います。

  「勝てば官軍」ですが、戦いをライブで見ていると思いますとうれしいですね。


  私は九州に住み、縄文人の末裔の気がしていますから、ケルト人に同情します。
  NHKに「その時歴史が動いた」というシリーズがありますが、ケルトが
 シーザーに勝っていたら、すごい事になっていただろうなと想像したりしますと、
 「偶然と必然」とか「神は無限の力があり、人間の運命を支配する」とか
 「人間の目的」などの思想?・宗教?は絵空事である、単なる物語りだと思え
 馬鹿らしくなります。


  ケルト人は神の眼鏡に叶わないので、ノアの洪水のように淘汰されたのでしょうか?

  ローマ人は神に好かれていたから勝たせて貰い、その結果、イエス・キリストを
 磔にしたのでしょうか?

  こんな視点の歴史の本を読むといろいろ想像できて、面白いですね!


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1 コメント

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感想 (徳永秀巳)
2006-02-01 11:10:29
「日本でいうなら、弥生人に追い散らされた、隼人・熊襲・アイヌ・土蜘蛛などの縄文人のようです。」この文化が日本語にのこり現代人の精神構造にも、言霊、神社など目に見えないもので伝承されているのかもしれません。九州には太古の西アジア人の痕跡があるようで、そのつながりをおもうと、興味深々です。

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