朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

芋蔓

2015-11-28 21:36:56 | 21世紀
芋蔓(いもづる)
2015/11/29
 高校同級生のK君は、若い頃金貸しをやっていたことがあります。同級生のY君と、中古車販売の店をしていましたが、Y君は、金を持ち逃げしてしまったのです。
 Y君の父親は、金貸しをしていました。父親と事後の話をしていて、K君は、金貸しを商売にしたいな、と感じ、「金貸しのコツを教えてくれ」と要求し、色々ノウハウを習ったそうです。 その時、印象に残ったことを、私に話してくれたのが「芋蔓を探れ。良い芋蔓には、良い芋が出来る。悪い芋蔓には、悪い芋しか付かない」と言うことでした。 紹介者・友人・付き合っている人などを調べるのが芋蔓調査です。良い人と付き合っている人は、裏切りなどしないということです。
 人の信用調査の基本は、その人の人脈と言うことのようです。
 私自身の付き合っている仲間はどうだろうなどと考えてしまいます。

 やはり高校同期生で、仲良しグループがありました。学校の世話などにも手伝いして私達のリーダー的存在でした。一人は紳士服屋のS君です。毎日会館の1階で繁盛していましたが、奥さんが婦人服販売を始め、おかしくなりました。婦人服の利益率は良いのですが、仕入れは買取りで、手形で支払います。セールスマンからおだてられ、沢山仕入、手形が落せなくなりました。 仲良しの同級生A君(中堅建設会社社長)と、門司高校卒業生N君(材木屋・木造建築)の二人が後始末にあたり、S君を夜逃げさせました。私達同級生仲間の被害も多く、私は40万、手形を裏書きした友人には200万の損害を受けた人もいました。
 3年後、N君は、関門海峡に飛び込み自殺しました。理由は分かりませんが、会社の不調と奥さんとの離婚問題があったともうわさされました。自殺の前日、一緒に購入したカヤの材木から作る5寸の碁盤を私の自宅に届け、「お金は要りません」と言ったのが、別れの言葉でした。それから、囲碁のたび、思い出し、囲碁が弱くなりました。
 それから5年、A君の建設会社が倒産しました。マンションの発注会社の発注担当者へのリベートが大きく、赤字受注を続けていたとのうわさでした。
 3人の倒産に、原因の関連は何もないようですが、何か同じ芋蔓に繋がっていたような気がしてなりません。
 不運・悪運は、家族が持ってくるのかもしれません? 親しくしている友人が持ってくるのかも知れません? 悪運の芋蔓というのもありそうです。
 42歳の厄払いを妙見神社でしました。その時、1歳年上で厄の済んだ、洋服屋のS君ともう一人、ホンダオートバイ販売のT君が厄を受けてくれる役をしました。T君も夜逃げ事件になりましたが、関西地区の建設会社の営業マンとして、再起し、後年会食する機会がありました。日大土木科の卒業で、良い友人関係から再就職しました。
 どの人も、仕事熱心で、一人前に生きていたのですが、歯車が狂うのは、悪運の芋蔓かもしれません。厄年の厄受けなど、悪運を呼び込むことかもしれませんね?
 友人との付き合いも、色んな難事を幼馴染だからと、のめり込んで処理などに関わると悪運の呼び込みにつながるかも?
  芋蔓に ついてる芋を よく見よう     悪運は どこからからか 舞い込んで

ディーゼル・エンジン

2015-11-28 21:33:22 | 21世紀
ディーゼル・エンジン
2015/11/28
 フォルクス・ワーゲンは、ディーゼル・エンジンの排ガス規制を掻い潜る、電子ソフトを作り、アメリカでの規制を破ったことが報道されました。
 1100万台のリコールは大変なことで、犯罪でもあるのですから、落ち目になりそうです。中国でのシェア1位の販売台数で、中国の不景気から売れ行きも下がることですから、会社への打撃も、致命的になりそうです。
 私は、昔、日産セドリックのディーゼル車に乗っていましたが、嫌になり、1年でガソリン車に代えました。 朝の暖気運転が必要で、朝食前エンジンを掛け、食事を済ませて出発していたのですが、ダンプトラックのエンジンのような大きな音が出て、静かな住宅地では近所迷惑になる音でした。
 今のマツダのデイーゼル車は、広告によると高性能だそうです。
 従来、ディーゼルエンジンは低速でのトルクや低回転域での走行を得意としていました。「SKYACTIV-D」も2,200ccの排気量で、ガソリン車なら4,000ccクラスに匹敵するトルク(420Nm)を低回転域(2,000rpm)で発生します。
そして、そのままアクセルを踏み込んで回転数を上げていくと、これまでのディーゼルエンジン車では考えられないようなスムーズな加速性能が発揮されます。 従来のディーゼルエンジンでは出力が上がらなくなる高回転域(5,000rpm)まで、ガソリンエンジン同様のスムーズさでエンジンは回転し、出力も落ち ません。
「低圧縮比」や「2ステージターボ」といったキーテクノロジーは、低燃費やリニアな走行性能を実現しただけでなく、ディーゼルエンジンのクリーン化も促進 しました。その結果、ディーゼルエンジンの排出ガス浄化には不可欠とされてきたNOx後処理装置(触媒等)なしでも環境規制値以下までNOxやPMの排出 量を低減させることが可能なほど、クリーンな排出ガスのディーゼルエンジンを世界で初めて実用化しました
 マツダの技術は、フォルクスワーゲンの先を行くもののようです。
マツダ株式会社技術研究所副所長の高見明秀さんは、「確かに従来のディーゼルエンジンにはNOxやPMが多いという問題がありました。また、高回転域につ いてはガソリンエンジンほどの性能が出しにくいという短所もありました。しかし、トルクが大きく、燃費の良いディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比 べて1km走行あたりのCO2排出量が約30%も低く、燃料である軽油を生成する際に排出するCO2もガソリン精製時の約半分で済みます。ディーゼルエンジンはこうしてみると、実はかなり環境に優しい側面を持っているのです」と語ります。
 低圧縮比のクリーンディーゼルエンジンを実用化するには、燃料と空気の均一な混合を維持することと、低圧縮比でも確実に着火するように、燃料噴射の タイミングと量を緻密に制御することが欠かせません。これまでに挙げたような多くの長所がありながら、低圧縮比のディーゼルエンジンが実現化できなかった のは、この二つが大きな壁となっていたからでした。
 ハイブリッド車や電気自動車・水素自動車が、次世代の車かと感じていましたが、このフォルクスワーゲン騒動の後、このマツダ・ディーゼルが注目されるでしょう。
 日本の自動車技術が、世界の先端にあることが、認められる時代のようです。
 石原都知事が、ディーゼル車の炭素粒をペットボトルに入れ、振り回し、排気ガス規制を訴えたのが、昨日のように思い出されますが、技術は、大きく進歩したとうれしくなります。
 あのロータリー・エンジンもマツダなら、改良進歩させているのではないかな?
 ごまかしは 必ずばれる 世の中だ    こちら進歩 あちらはごまかし 勝負あり