朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

明日は真珠湾記念日

2012-12-06 21:03:51 | 21世紀
明日は真珠湾攻撃
2012/12/07
 毎年、この時期には、小倉高校の歴史の先生、田頭先生の真珠湾攻撃の講義を思い出します。
 ABCD包囲網と言われる、アメリカ(America)、イギリス(Britain)、オランダ(Dutch)と、対戦国であった中華民国(China)の貿易禁止で当時日本は、物の輸入も出来ず、景気も悪く、対外融和を言う近衛内閣は力を失い、東条内閣が出来たが、東条さんが民間の景気調査と民家のゴミ箱を覗いていた記事が新聞に出たりし、この内閣でも日本はジリ貧だろうと諦めムードだったそうです。
 12月8日の真珠湾攻撃で新聞・ラジヲは燃え上がり、国民の気分は一挙に高まり、皆で、万歳・万歳と言った。日本の勝利を確信し、明るい雰囲気が日本中を覆っていたそうです。
 田頭先生たちも、日本の明るい未来を生徒たちに語ったそうです。とにかく、「生涯最高の気分で、以後あんな昂揚感を感じたことはない」と語っておられました。
 英語の太田先生は、召集で入隊され、苦労をされました。軍隊では、差別的な扱いを受けた事で傷つき「君たちは、高校卒業後、大学で勉強し、就職して部下を持つことになる。その時一番大切なことは公平であることだ。どんな時でも部下を公平に扱え。俺らが教えた勉強は忘れてもいいが、公平ということを忘れたら、指導者にはなれんぞ」
 今の高校生は、そんな話を先生から聞くことはないでしょう。
 どうしたら良い点が取れるか?良い点を取って良い大学に入れ。そうすればエリートとして、指導者になれる。成績の良さですべてが決まる。そんなことばかり聞かされて勉強を押し付けられては、良い社会人にはなれず、損得計算の上手な付き合いの悪い人間しか出来そうにない。
 そんなふうに考えると、私達は、本音の良い教育を受けられたのだと嬉しく思います。
 今のイジメ問題など、私達の時代にはなかった。先生も生徒も本音で付き合い、自分の利益になることなど考える人は居なかった。
 社会が進歩しGDPが伸びる時は、皆平均的に、生活が楽になり裕福になって行った。
 鯛尾金山で黄金の鯛を作った時代のように、理屈抜きのふるさと創生資金1億円を配るような無管理の、津波復興資金の支給などのほうが、良い復興が出来るかもしれない。事前に全てを決める、予算主義は、不具合も多そうだ。