朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

アメリカ式金銭教育

2012-03-29 22:19:18 | 21世紀
アメリカ式金銭教育
2012/03/29
 グラミン銀行と創立者ムハマド・ユヌスは、2006年ノーベル平和賞を受賞しました。バングラデシュの農村で、マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資を行い、農奴のような生活をしていた人々が零細企業を設立し自活出来るシステムを作ったのです。
 行商の商品仕入れ資金を借りて商売を始めたり、生活用品を製造し独立することが出来たそうです。
 私(渡邉)が子供の頃本で読んだ話です。アメリカではビジネス(お金稼ぎ)を大切に考えており、子供に小遣いを只では与えないのだそうです。
 芝刈りや片付けなどを1時間幾らと決めて、親が子供に実行後お金を払うのです。近所の道路に出て、自家製レモネードを売ったり、クッキー作って売ったりします。自営業で稼ぐことを、ビジネスと呼び、ビジネスマンになることが子供たちの理想で、尊敬されることだそうです。
 「皆で働いて、ゼロから世界一の国アメリカ合衆国を作った根源は此処だ」と子供心で思ったものでした。高校生になると、セルフ・ヘルプだ自助論だと、働くことの大切さと、成功の可能性を教えられました。
 モハマド・ユヌスのノーベル平和賞で、思うのはこれはアメリカの成長の基本である、ビジネス教育・ビジネスで自立することを尊敬する社会運動だろうということです。
 2012年、「お金の科学」「成功哲学」「思考は現実化する」などのアメリカの成功教育のセミナーを受講して、これは、「アメリカのビジネス重視教育とは違う」と感じています。「不労所得が一番価値がある」「賢い人は、システムを作りお金が自動的に入ることを目指す」「身体を動かして、汗かいて仕事するのはそれ以外の能力のない人だ」「お金の稼ぎ方に尊卑の差はない」「良い仕事はお金が沢山稼げ、悪い仕事はお金が稼げない」「版権収入・権利収入が一番尊い。不労所得だから」こんな考えを潜在意識に吹き込んでいるのが、ジェームス・スキナー達アメリカから日本に教育しに来た人達に思えます。
 そして、その考えを実行している結果が、ギリシャ経済危機やサブプライムローンであり、AIJの年金基金行方不明・オリンパス損失隠しなどの経済犯罪だと実感します。
 時代とともに、物事は良い方向に成長はしない。物事は都合の良い、労力の少ない方向に進む。日本の政治も流れるままにしておれば、働かないで収入を得る安易な道に進み、退廃してしまう。これが「エントロピー増大の法則」の現代社会での現れに思えます。勉強しましょう。石田梅岩の石門心学こそを。