我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

散華

2009年08月06日 | 歴史

 

 

 

本日8月6日午前8時15分に広島に原爆が投下されました。その被害の状況は様々に語られています。64年前の日本各地の蓮田には、今年と同じように様々に、蓮華は咲き乱れていたことと想います。この世の極楽を想わせる爛漫の蓮。このときにあってはならない地獄の出現は、今にしても見るも聞くも無残で心が詰まるばかりです。散華なされたかたがたも今は西方の極楽浄土で、蓮華の散華するさまを眺めておいでなのでしょうか。或いは天国にて乳の川辺に遊ぶのでしょうか。

オバマ氏はプラハにて、最初に原爆を使用した国の責任として、核のない世界を目指すと演説しました。しかし広島と長崎の原爆の日に来日することはないようです。11月来日かとの報がなされています。この時期には総選挙後の政権も動きだし、日本が、日本の政治が国民から、そして世界の人々から注視を集めている時期なのでしょう。安倍元総理以前はアメリカ詣でが首相就任後の定例行事でした。しかし混沌とした日本の政治状況の中にあって早々とアメリカ大統領みずからの来日が取り沙汰されるのは、アメリカ外交のチェンジなのでしょうか。国連では基軸通貨ドルをめぐって様々な論議がなされているとの報道もありました。ドル以外の通貨での決済が進めば、恣意的なドルの刷り増しでの世界金融支配も実効力が減退してしまいます。円決済が進めば米国金融の混乱から逃れることも可能です。

アメリカの惚けぶりは、かなりのところまで進んでいるようです。news.searchina.ne.jp はオバマ氏の支那に対する過剰なまでのリップサービスを、皮肉を交えて下記のように報道しています。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0803&f=column_0803_004.shtml
7月27、28日ワシントンで開かれた米中戦略経済対話の冒頭、オバマ米大統領は孟子「盡心(じんしん)章」の言葉を引用して米中両国間の対話強化を訴えると同時に「米中関係が21世紀を作ってゆくだろう」し「米中関係が世界で最も重要な二国関係だ」と断言しました。これはもう外交的リップ・サービスの範疇を超えています。韓国のハンギョレ新聞は「アメリカはこの間、日本などの憂慮を考慮してこのような表現を自制してきたが、もはや中国がアメリカの外交と世界戦略において最も重要な位置を占めるようになったことを隠さなかった」と、やや驚きをこめて伝えています。

同記事の全文を読んで頂けると判るのですが、支那の意を含んだこの記事の要諦は日本国の軸足を支那や韓国などのある、東アジアに移したらどうかとの言い分のようです。いままでは日本はアメリカ一辺倒だったが、彼の国が衰退した今は東アジアとりわけ支那の方をしっかり見つめてほしい、との思いが述べられています。そこで後に添加された三つのことばが微妙なニュアンスで、頰笑みかけてきます。『移民』、『人権』そして『環境』のことばの意味するものは何なのでしょう。最初に『移民』とは、品のないいい方をお許しいただければ、嘗めたもの言いです。何故日本が、むやみに犯罪を引き起こすアブナイ人たちを、受け入れねばならぬのでしょうか。日本国に跋扈する買弁がより安い労働力がほしいし、日本の労働者と競合させたいとの黒い企みは想像できます。次の『人権』で彼等はちらりと馬脚を見せるのです。西蔵(チベット)や維吾爾(ウイグル)で行ったことを彼等は夢想しているのでしょう。この移民浸透による侵略は彼等の十八番のようです。不逞の輩を大量に送り込み社会を混乱させ、遂には虚を突いて侵攻する。かれらは日本国を内乱から革命・解放へとの見果てぬ夢をまだ胸中に温めているのでしょう。もう日本人はオウムで懲りています。軍事侵攻など見るも空しい高嶺の夢なのですが、日本国の混乱は現実のものです。自民にも、民主にもそして社会党の残党や共産の中にはとりわけ、コミンテルンの夢追い人が多数紛れています。

 

そもそも前の大戦は支那に拘泥した、日本の資本と軍の欲が東亜の泥濘にはまり、米英の挑発に迂闊にのめり込んだ結果だったのでしょう。日本国は泥田の蓮華のように凛と咲き続けたいものです。支那もアメリカも『環境』の柵の中で利欲の夢を育み育てる気力は充分なのでしょう。G2 の要は日本。この事は識者なら明白なことです。戦陣と市井の犠牲の上にこそ日本の光輝は支えられています。蓮の台(うてな)の眼でアメリカと支那を見ればいかなる世界がみえるのでしょう。

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