いかにも唐突との感はありました。オバマ大統領のノーベル平和賞受賞のことです。
鳩山首相は記者の質問に答えて「本当にうれしい」と言ったと報じられています。友愛の立場からすれば当然のことでしょう。日本の総理は、謂わばお公家さんで角張ったことは言いません。鳩山首相「本当にうれしい」(←関連記事紹介)
オバマ率いるアメリカはこの受賞の蔭で、アフガニスタンへの兵力増派を練っています。現地司令官、4万人増派要求 大統領アフガン問題を協議(←関連記事紹介)
日本でこのノーベル平和賞を受賞したのは佐藤栄作氏です。沖縄の施政権返還を実現した政権の総理大臣でした。戦争で奪われた領土を矛と鎗を交えずに日本は奪い返しました。沖縄返還闘争は70年安保闘争の中での最大の山場でした。60年と70年と二つのピークをもった『反安保』闘争は学生を中心とした左翼勢力により闘われました。しかし闘争に参加した殆どの学生や市民はこの戦いを『平和運動』として捉えていました。
この安保条約の本質は日本国のアメリカへの従属です。『日本の再軍備を許せば、日本はアメリカから自立する。この阻止の為には安保で再軍備の瓶に蓋をしなければならない。米国への従属体制の構築がすすみその体系規範が戦後レジームと後でよばれるものでした。』 アメリカの為政者から眺めてみれば、この運動は 『国会突入』 や 『アメリカ大使館突入』 に見られる如く、革命や反米の色に濃く塗り上げられており、当時の自民党政権が暴力的に転覆されるのを、恐れていました。東欧の諸国の親ソ政権は次々にこの暴徒化したデモ隊が国会などの中央機関を襲うスタイルで転覆させられています。
この当時作られた国際勝共連合は、統一教会と不可分で反共団体として育成されてゆきました。現在はカルトとして広く世間には認識されていますが、当時は自民党長老の岸信介などが肩入れして、笹川良一・児玉誉士夫なども協力者でした。街頭闘争などでは、左翼の対抗勢力とはなり得ませんでしたが、選挙などではその存在をアピールしていました。
日本が左翼勢力に領導された街頭闘争などで、政権を交代させでもすればアメリカの影響力は限りなく後退してしまいます。そこでアメリカは何が何でもこの佐藤自民党政権を支えねば為りません。戦争による他国の領土の併呑はもとより、植民地化も第二次世界大戦後の世界では認められることではありません。当時の沖縄行政府の権限はアメリカに大幅に制限されていました。つまり有り体に言えば沖縄はアメリカの植民地の状態に貶められていたのです。この事の非を認めて佐藤自民党政権に華を持たせることにより、親米政権の延命を計ることになったのです。
沖縄を返すかわりに、佐藤政権に飲ませた条件が幾つかあります。
先ずは、
沖縄の米軍基地の存続
次に
日本国が沖縄という人質を帰して貰うかわりに、
あらたな人質を差し出すこと。
つまり、日本国の
『 実質武装放棄の宣言 』 でした。
これが、いまも日本の自立を妨げている最大の元凶 『 非核三原則』 です。
核兵器を持たず、作らず、持ち込まさず。
沖縄の施政権は1972年5月15日に返還され、本土復帰が実現しました。
そして1974年、非核三原則を示したことによって佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞しました。
オバマ大統領が、プラハでの宣言などでの一連の核廃絶機運を高めた行動の功績としてノーベル平和賞受賞が決定されました。
2009年ノーベル平和賞はオバマ米大統領に (←関連記事紹介)
ユダヤ金融の造り出した経済の最大の谷は、昨年からの『世界金融危機』です。この造られた危機によってアメリカを基として殆どの「国際金融資本」関係諸国の銀行などは、政府などの管理下に入りました。基軸通貨ドルはFRBの管理下にあります。このアメリカの中央銀行の機能を有した組織は、政府機関ではなく、民間の組織です。その支配下に世界の殆どの所謂”先進国”の金融機関は従属させられるのです。
このあまりにも多量に刷り散らかされた、ドルは世界のあちこちに吹き溜まっています。落ち葉焚き宜しくかき集めて燃やすことも出来ます。この落ち葉焚きの権限は日本と支那が握っています。鳩山氏は「東アジア共同体構想」をぶち上げました。つまり盛大に『落ち葉焚き』をしようではないかとブラフをかけたのです。ドルはオバマ就任の時期と同程度まで減価しています。
http://www.forexchannel.net/realtime_chart/usdjpy.htm
<↑為替相場 - リアルタイム チャート - ドル-円>
を見れば谷はもっと深く落ち込みそうです。
これを防ぐには強力なブレーキが必要でした。これを発明したならノーベル賞。
オバマの 『ノーベル平和賞』 は謂わばアメリカに科せられた首枷です。
沖縄返還での質が 『 非核三原則 』 であり
ドルの落ち葉焚きの執行猶予の質が 『 アメリカの核廃絶 』 です。
日本政治は『温暖化防止』で世界経済を領導し
次はオバマ氏を先頭に立てて、『核廃絶』ででも世界を領導し始めています。
『 温暖化防止 』 や 『 核廃絶 』 は言わば、寄せ鍋の具です。これがおいしくなければ、人々は感心を寄せません。しかし、一番大切なのは、料理のノウハウと、つっ突きまわしても壊れない丈夫な鍋ですネ。これは いつでも核配備ができる産業技術の保持研鑽と、したたかな安全保障の概念の維持育成なのではないでしょうか。
ですから、ブロガーは側面支援として
『 日本国の核武装実現 』
を言い続けなければなりません。
そうだねと思う方
ポチっとお願いします。
☆m(._.)m☆ 以下は参照記事です。