そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

葛原-4

2021年12月16日 | 三十一文字
2021/12/16
「カルキの香けさしるくたつ秋の水に一房の葡萄わがしづめたり[橙黄-31/σ][短歌]」
「『しるくたつ』よくわからずもなんとなく葡萄沈める秋の水にと[][]」
「秋の水カルキの香り高いのか塩素消毒葡萄にはよし[][]」
「わがうたにわれの紋章のいまだあらずたそがれのごとくかなしみきたる[橙黄-32/σ][短歌]」
「謙遜か意識が高い葛原はいまだブランドたり得ずという[][]」
「イヴといふをとめのありしことすらや記憶にうすれゆくこのごろか[橙黄-33/σ][短歌]」
「葛原になくした子供ありたるか名前もつかぬ子でありたるか[][]」
「棺ヒツギに入る時もしかあらむひとりなる浴槽に四肢を伸べてしばらく[橙黄-34/σ][短歌]」
「風呂に入るときに思ったイメージは柩に入るもかくあらんかと[][]」
「ちひさなるすみれの花を嗅ぎをればおほいなりいますみれはなびら[橙黄-35/σ][短歌]」
「小さき花すみれを嗅げばいっぱいに咲くすみれはなびら[][]」
「わが背ウシロしきりに暗しふりむくにみどり葉を映す鏡垂れたり[橙黄-36/σ][短歌]」
「鏡垂れるは比喩ならむみどり葉揺れる気配のありし[][]」
「色玻璃のうつくしければひとしれず痴者シレモノがながするるたるなみだ[橙黄-37/σ][短歌]」
「色ガラス美しければ痴者シレモノが密かに流す涙ににたり[][]」
「ひとときにものみな消えむ淡きひぐれ敷物をあゆむしろきけものよ[橙黄-38/σ][短歌]」
「日暮れにはものは皆消え絨毯歩く白き獣は[][]」
「軍靴みだれ床踏む幻聴のしばらくありあかつきのをとめはしらしらとねむる[橙黄-39/σ][短歌]」
「いかなれる事件か軍靴の幻聴に関係なしと眠る乙女と[][]」
「祈り知らぬわれの頭上に夜々青き星置く空の近づき止まず[橙黄-40/40][短歌]」
「祈ることしない私の頭上にも星いっぱいの夜空近づく[][]」



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