Alexandra Wood による Nicolo Gagliano(1767) のヴァイオリンの音色

2011-09-13 | Weblog





ミルポアあたりに住むイギリス人が集まるコミュニティーの一つに小さな音楽会や小説家の朗読会がある。
去年ラグラッスで開かれたバレエ公演で知り合った人達に誘われて二回目のイヴェントに参加してきた。
一回目は主催者の家での朗読会だったが今回は小さな村の教会を借りてヴァイオリン演奏だった。
参加費用は一人10ユーロと食べ物、ワイン持参ということで気軽に参加しやすいが今回も30人弱くらいが集まっただけでおそらくいつもこのくらいの人数なのだろう。
その村は前調べで人口80人とこの辺りではあたりまえの過疎化した村であった、歩いて15分もあれば村の端から端まで往復できる程の小さな村である。
村の農夫がワインを手に集まりはじめイギリス人と地元の人達の親睦にも一端をになっているようだ。
村はある家はリノヴェイションが始まっているところもあり村の行く末に明りが見えていそうだがその隣は屋根が落ち込みはじめていたり暗雲もかくせないありさまだ。
しょせんこんな小さな村で開かれるヴァイオリン演奏は単なるヴァイオリンを習ったことがあるという程度のものかと思い何ら期待はしていなかった。
バッハのソナタ イン Gメイジャーから始まりいろいろなタイプの小さな作品をはさんで最後はプロコフィエフのソナタ イン Dと思いがけなく素晴らしい演奏を聞くことができた。
どうやら彼女は主催者の一人の従姉妹らしくこんな演奏会が開かれたようだ。
それにしても教会の固い木の長椅子は小一時間とはいえ背骨に響く物だ。