e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

ダーウィンの悪夢

2007年07月27日 17時48分41秒 | アフリカ
早稲田松竹で『ダーウィンの悪夢』を観てきた。普通は2本立て1500円なんだが、ラスト1本だけだと800円だ。2本のうちの1本はワインに関するドキュメンタリー映画「モンドヴィーノ」であったが、あまり観る気がしなかったので止めておいた。

タンザニアのヴィクトリア湖周辺の町ではゴールドラッシュならぬ‘魚ラッシュ’で賑わっている。本来その湖には存在しなかった外来種であるナイルパーチという魚を数十年前に放流した。肉食種であるナイルパーチは湖内での生態系を壊し、湖の覇者となった。

その大型の魚の身は食用としてヨーロッパや日本に輸出され、我々が日頃口にしている白身魚はこのナイルパーチらしい。この魚の加工工場や輸送業で町には仕事ができ、職を求めこの町に人が殺到。それらの人々を相手とした売春が横行し、その結果エイズで死ぬ人が村の若い命を奪い、それによって孤児が生まれドラックにはしり、いつまでたっても町の住人であるタンザニア人は豊かになれず一部の者が富を独占し、いたるところに貧困が蔓延し・・・負のスパイラルは続いて行く。

これはタンザニアでの現実の出来事であり、アフリカの側面を見事に切り取った真実であり、同時に南北問題といわれる格差問題のある断片であり・・・

だからってどうすればいいのだ?世界は複雑に絡み合っている。アフリカだけじゃなくどこの国の人だって生きて行くために必死なんだ。そう云った意味ではどっちがどうだとは言えない、けれど少なくともこの現実にさらされていない我々は幸せだ。