各紙筆を揃えて、もちろんテレビでも。このばあい声を揃えてというのか、「中国へ自衛隊機派遣へ」と大見出し。もちろん四川大地震への支援物資輸送のためです。空自3機3日で8往復、テント200張り、毛布3600枚と奇しくも数字が紙面に躍る。これは中国からの要請を受けての当面の輸送計画である。ところがである、一夜明ければ政府発表で空自機派遣見送りときた。そして中国側の難色でときたものです。追々分かってきたことは正式の要請でもなかったらしく、政府も防衛省もそれに外務省も疎通が細やかでなく、要は早とちりというところらしい。<o:p></o:p>
しかしなぜにこうも自衛隊機派遣の云々に、朝野を挙げて大騒ぎするのだろうか首を傾げる。日の丸をつけた日本の「軍用機」が中国領土に着陸するのは戦後初めてのことと、それだけで日中間にあるわだかまりが一挙に氷解、それこそ友好ムードに直ぐにも包まれるといった案配である。<o:p></o:p>
政府もここぞとばかり支援の額を吊り上げ、悪く言えばこの際大いに恩を売っておいて、なにかと強持ての中国の機嫌を取っておこうといった魂胆でもあるのか。<o:p></o:p>
どっこいそうは問屋は卸しはしない、中国のネットは自衛隊機の派遣に賛否両論ながら手厳しく、中国政府も慎重にならざるを得なかったらしいのだ。「狼が部屋に入れるようなものだ」このサイトへの書き込みが、中国国民の日本に対する総括だと思う。ちょっとやそっとの支援で、そう簡単に胸襟を開き「ニイハオ」なんて親近感を抱いてくれるなんて思うのは、甘ちゃんもいいとこである。それでも近隣国家国民の災害に支援を最大限に送ることは肝要で、要は心理的にも外交的にも火事場泥棒的な安易な期待は持たぬがいい。なにしろ相手は桁違いの、長い歴史を潜り抜けてきた強国なのだから。<o:p></o:p>
しかしこの災害で陸海空の人民軍は救援活動に動員され、千万単位の人民が災害に見舞われている。この現状では近隣諸国にちょっかいを出すなんてことは当分ないだろう。その点は安心してもいいのかな、なんて考えたりしたが、これも甘い考えか。<o:p></o:p>
中国はすぐ隣の大国なので色々心配ですが、僕はミャンマーの新聞記事が気になりました。
避難所から次々に避難民が追い出されているらしく、弱者への皺寄せは何処の国も露骨です。
お早うございます。
ミャンマーの国民は眞にお気の毒です。為政者は同じ国民なのによくあそこまで、虐げることが出来ますね。
お早うございます。
あたしも、そう簡単には日中のへだたりは埋まるとは思いませんね。中国ではよく大人(たいじん)という言葉を使いますが。軍事大国でなく大人になって欲しいです。
今日は。
そんなことに、真逆です。日本はこの際マイペースで常識的な支援を冷静に行えばよろしいと。
今日は。
ブログ拝見いたしました。いずれにしても日本外交の勝利というお話、納得です。ありがとう御座いました。