うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 後期高齢者の日めくり その二十七

2008-10-02 05:48:30 | 日記

奥歯が消えた<o:p></o:p>

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10月1日<o:p></o:p>

奥歯といってもその奥に親知らずが生えていますので、正確には左の奥から二番目の歯ということになります。この歯は歯槽膿漏でしておまけに虫も食っているといった歯で、最近は先生に手なごにして頂いて持っている状態でした。それで噛みなれない右の奥歯で咀嚼していたわけですが、それが昨日になって右で噛むと左のその奥歯が痛み出したのです。夜の食事時にはもう我慢できない痛みが走るようになりました。やっと食事を終えましたが憂鬱この上もありません。かみさんに訴えると、お医者さんに行けばと、いとも簡単に言ってくれます。実は夏場に治療の効果がそろそろ限界ですから、抜歯してブリッヂ乃至は部分入れ歯も、頭に入れといて下さいと言われているのです。<o:p></o:p>

 翌朝娘に訊きます。「8時半に電話して診てもらうようにするか、急患なら予約無くても大丈夫だよな。」娘が呆れた声で応じます。「診察は9時からでしょう。ちょっと早くない。」「でも普通9時から診察だと受付は8時半からだよ」娘は答えます、「予約制なんだから受付もなにもないでしょう」それもそうだがこっちは早く診てもらいたい一心ですから、5分前に電話して、多少お待ち願うようになりますが、どうぞとの返事を頂きました。<o:p></o:p>

 案ずるより生むが易しで余り待たずに診察室に呼ばれました。事情を話します。昨日から右で噛んでも、左の奥歯に連動して痛みが激しいので食事も取れませんと痛みを強調します。われながら連動して痛むとは上手い表現と感心します。先生はいよいよですね、抜きますかと看護婦さんに抜歯の仕度を指示します。いとも簡単な成り行きとなっていささか拍子ぬけです。<o:p></o:p>

 麻酔をかけてあっという間に抜歯は終了、この後は様子を見ましょう、ことによるとこのまま落ち着けばそれに越したことはありませんが、と先生は仰います。ということは奥歯の手前にも歯はあるし、その奥には親知らずが元気でいます。咀嚼には差し支えないのかも知れません。<o:p></o:p>

診察台の上には抜かれた奥歯が無造作に置かれています。感無量といったところです。70年の余、苦労?を共にしてきた奥歯であります。酒、焼酎、ウィスキー、ビール、そして肴を共に味わってきた仲なのです。<o:p></o:p>

よくも長年耐えてくれたもので、かみさんの上を行くと言っても過言ではない、なんて大それた言葉を口の中で呟きました。<o:p></o:p>