うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 パンツ談義

2007-11-06 05:15:03 | 身辺雑記

ゴムの弛んだパンツ<o:p></o:p>

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 本題に入る前に確認しておきます。表題のパンツとはあたしたち世代が口にする所謂ズボンのことではなく、下穿き即ち下半身に最初に穿く下着のことです。猿股とも言いました。今の世代の人はズボンをパンツと称していますが、どうしてズボンがパンツになったのか理解出来ません。一応それを確認して頂き話を進めます。<o:p></o:p>

 ある日、何時でもいいのです。風呂から上がって、もちろんタオルを腰に巻いたまま座敷でねんごろに汗を拭います。そしておもむろに、なにも気取ることはないのですが、言葉の綾でしてパンツを穿きます。前から気になっていたのですが、下着の取替えのローテンションで丁度この夜のパンツのゴムがゆるいのです。コシがなくなって伸びている状態なわけであります。かみさんにそれを伝えます。返事が直ぐに跳ね返ってきました。「明日まで我慢していて下さいな、明日洗って取り替えますから」そうです、既に足を通したパンツを脱いでまですることではありません。納得して頭で計算します。明日の夜洗濯して乾くのは明後日、ということは明後日に取り替える段取りです。<o:p></o:p>

 当日洗濯ものを外してパンツを別にしたかみさん、押入れから針箱を出しゴム通しを用意します。ゴムをあたしに寄こし「長さ計って」「どうやって」「どうやっててお腹に巻くんでしょうよ」。そうだよな、頭に巻いたってしょうがないもんなと言いながら、あたしは腹に巻いて「ここで切っていいや」と手渡しました。あたしはかみさんのゴム通しを見ながら言います「いまどき何処のうちでも、パンツのゴムが伸びたからっていちいち取り替えているんだろうか」「取り替えないでどうするの」「ゴムの伸びたパンツはお役御免で捨てちゃうんじゃないの、生地だって黄ばんでくるし」「そうかしらね、よそ様ではそうするのかしら」「そうすると思うな」<o:p></o:p>

 そうだ、今度からそうなったら捨ててしまおう、パンツはゴムが伸びた状態になったら、そこで賞味期限が切れたってことだよとあたしはかみさんに言いました。「そうかもね」「そうだよ、ゴムを取り替えたパンツは腹回りがしっくりしないもの。第一ゴムが伸びきるほど穿き古したパンツは、ゴム取り替えてもなんかピシッとしないよ、よれよれしてて。まさか糊を利かせるわけにはいかないでしょう、ヒリヒリしちゃうものね」あたしはパンツを穿きながら言いました。<o:p></o:p>

「でも勿体ないわね、切れてもいないのに」針箱を片しながらかみさんは言いました。あたしは食い下がります。「旅行なんか行って風呂に入る時、よれよれパンツじゃ格好悪くないかな」かみさんあっさりと言います。「旅行行く時は新しいの卸したら」それで一件落着でした。<o:p></o:p>