観測にまつわる問題

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東北インバウンド

2018-03-10 17:11:44 | 注目情報
インバウンドが低調と言われる東北ですが、切り札は青森ねぶたであると言えるのではないかと思います。

「ハメ外した日本人」も見所 訪日外国人の夏祭り体験 インバウンドサイト発 日本発見旅(日経スタイル 2016/7/12)

>ジャパンガイドのユーザーに最も人気があるのは、青森ねぶた祭です。まず、あの「ねぶた」の大きさと迫力に度肝を抜かれるのだそうです。夜、ねぶたにあかりがともると、さらに華やかに……。大太鼓と笛で奏でられるおはやしの印象的なリズムは、祭りが終わってもしばらく耳に残っているほどです。

>青森ねぶた祭では、ハネトと呼ばれる踊り手の正式な衣装をレンタルして着用すれば誰でも参加できるので、それも魅力の一つになっているようです。他国の伝統的なお祭りに参加できるというのは、なかなか体験できるものではありませんから。



外国人客、青森県へ続々 アクセス向上など奏功(日経新聞 2017/12/28 0:00)

>客船誘致も早くから力を入れ、17年に青森港に寄港した大型クルーズ客船は22隻と東北トップ。19年には英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」が青森港に初寄港する予定だ。

ねぶたの変遷(青森観光コンベンション協会)

>現在のような歌舞伎などを題材にした灯籠(ねぶた)が登場したのは、平民芸術が爛熟期を迎えた文化年間でしょう。

>青森ねぶた祭の特色の一つに、はねとの大乱舞があります。

秋田竿燈まつり仙台七夕まつり弘前ねぷた祭り山形花笠祭り盛岡さんさ踊り北上・みちのく芸能まつり郡山うねめまつり福島わらじ祭り相馬野馬追もいずれも著名のようですが、いずれも夏祭りで開催期間は近接しているので、東北夏祭り巡りはセットで売り出せるかもしれません。

祭りプッシュなら、ビッグデータの時代ですし、観光客の数は統一的な方法で数えた方が良いかも(祭りの人出、どうやって数えるの?(朝日 2008年8月26日)。まだやっていなければの話ですが。

インバウンドと言えば食ですが、東北で夏の旬には岩牡蠣があるようです。特に秋田~山形県境の鳥海山一帯の岩牡蠣は伏流水の影響で美味しいのだとか。牡蠣と言えば食中毒が心配ですが、生食用の牡蠣は殺菌してあるのでそれほど心配は要らないようですし、焼牡蠣はキチンと過熱していれば大丈夫みたいですね(生牡蠣ではなく焼き牡蠣でもあたる確率はあるのか!?ノロウイルスの症状とは? オイスターネット)。また、ノロウイルスは研究が進んでおり、いずれはワクチンが開発されるかもしれません(ノロウイルスの最新の分子疫学とワクチン開発 国立感染症研究所)。


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青森で観光と言えば外せないのは十和田湖でしょう。日本の自然はインバウンドの売りのひとつです。実際に外国人も増えているようです(再生 十和田観光 デーリー東北)。十和田湖の紅葉は有名ですが、香港を筆頭に台湾や東南アジアの観光客が増えているようですね(どんな紅葉ツアーが外国人に人気なのか? ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌)。何でも「10月~12月のツアー客数が年々倍々ゲームで、なんと2017年10月~11月の予約数は前年同月比200%前後、12月は300%強」「ツアー客たちが紅葉を楽しむうえでの最も重要なポイントは「紅葉を背景に自分の写真を撮ること」。それだけに、バックに富士山と紅葉、さらには五重塔まで入れることで、日本的な情緒を濃厚に伝える3点セットを丸ごと写真に収められること、そこに自分が主人公として映り込むことができる。それが河口湖ツアーが人気の理由だと思います」だということです。世界遺産の白神山地もありますね。

日本的な景色がいいと言えば角館はどうなんでしょうね?こんな記事桜シーズン到来!『インスタ映えするお花見写真の撮り方とは?』(cocodajp.com)もありますが、武家屋敷もありますし、写真を撮りたいってなってもいいような気はします。武家屋敷で観光客を増やしていると言えば、犬山の例があるようです(入場者数9年連続増、官民一体で城下町再生…愛知・犬山城 HANJO HANJO)。地元住民の協力が重要なのだとか。

東北で風情のある温泉として著名なのが銀山温泉だそうです。外国人対応もシッカリしているようですね(大正ロマン感じる山形・銀山温泉 観光客が増えたワケは IT media)。「TV撮影などの外国メディア、エージェント、ブロガーなどの受け入れを積極的に行ったため、外国人観光客数は2年で約3倍に増加した」のだそうです。日本の温泉が忘れられない!:外国人に浸透する日本の“ONSEN”文化(U-NOTE)によると、大江戸温泉物語が人気のようです。会津や仙台・松島・鳴子にも展開しているようですね。また、「日本交通公社によれば、訪日観光客の宿泊してみたい施設で日本旅館は約7割近い観光客に支持され第1位。行ってみたい観光地のイメージで第6位だ。しかし実際の稼働率はホテルを下回り、訪日観光客の受け入れに課題がある。要因としては、ホテルに比べ、旅館のインターネット予約サイトへの登録が進んでいない現状が関係している。FITの宿泊予約の約7割はネット予約によって行われている。温泉地などに多い日本旅館の活用は観光ビジネスにおいて日本の最重要課題といえるだろう」だそうで、旅館はインバウンドにおいてポテンシャルがあるようです。

会津は白虎隊で日本的な滅びの美学があり、今は注目されていないようですがポテンシャルがあるかもしれません。聖地巡礼する人もいるようです。時代は違いますが、武家屋敷でも著名な鹿児島県知覧に知覧特攻平和会館があります。外国人の反応はこちら(特攻隊の記録を見た海外の人々は何を感じたか 【知覧特攻平和会館・レビュー翻訳】 超訳コネクト)。鹿児島で滅びの美学と言えば、西南戦争も聖地巡礼する人いるみたいですね。

伊達政宗で有名な仙台は体験型観光で欧米豪の観光客を呼び込んでいるようです(地方誘致]仙台市が欧米豪の誘致に成功した たった1つの理由とは?欧米豪インバウンド 狙うなら「体験型観光」に着目するべき! 訪日ラボ)。松島は世界で最も美しい湾クラブ(ウィキペディア)に選ばれているようですね(日本では他に富山湾・駿河湾・宮津湾)。

鳴子は湯治場としてかつて栄えたようです。湯治は現在衰退している習慣ですが、これをインバウンドで活性化させようという試みがONSEN・ガストロノミーツーリズムです(ONSEN・ガストロノミーツーリズムを活かした温泉地活性化について ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構)(「温泉」と「食」の組み合わせは観光のイノベーションだ 日経BP)。愛媛では鈍川温泉が湯治場と言われているようです。

温泉でインバウンドと言えば徳島の話ですが、社の森というところがあるようです。平安時代の雰囲気が味わえるそうですね。寝殿で十二単とか中々無かった発想のように思います。平安時代で東北と言えば、世界遺産の中尊寺金色堂ですね。なお黄色人種はモンゴロイドと言われますが、それだけ欧米人にとってはモンゴル帝国のイメージは強烈だったようです。元代にアジアを旅して著名なのがマルコ・ポーロですが、日本のことは日本国の中世の中国語読みでジパングと紹介して、これがジャパンになったとも言われます。ジパングの金の宮殿のモデルは奥州平泉政権の金色堂がモデルであり、鎌倉時代になって今の青森の十三湊の安東氏(北条氏の被官)による交易で元に話が伝わったと言います。元は極東の今で言う沿海州を支配しており、樺太アイヌを攻撃したりしました(北の元寇)。安東氏は蝦夷=アイヌを支配していたという話もあります。東北の産金の歴史を学ぶには天平ろまん館-国史跡黄金山産金遺跡があるようです(砂金採り体験ができる)。

温泉と言えば、アジアでは日本の他に火山国のインドネシアが挙げられますが、あまり活用されていないようです。世界で日本語学習者が2番目に多いのがインドネシアだそうで(訪日インドネシア人市場の特徴 訪日ラボ)、今後のインバウンドの伸びが期待されます。マレーシア人もそうですが、今後ハラル対応が必要になる可能性もあります。ハラル・ジャパン協会にムスリム・インバウンド講座もあるようです。

里山文化・古民家・郷土料理を用いたインバウンドはこちら(インバウンド誘致による地域活性化 | TOMBO PROJECT)参照。東北の郷土料理(日本食生活協会)は外国人も興味あるようです。東北で古民家・山里のイメージなら、遠野でしょうか。

特異な景色・文化で言えば、出羽三山の月山が挙げられると思います。2446段の階段に注意。40~60分かかるそうで、踏破したら無料で認定証が貰えるようです(パワースポット出羽三山・羽黒神社の珍しい「三神合祭殿(さんじんごうさいでん)」! Travel.jp)。羽黒町には宿坊(山形県鶴岡市羽黒町観光協会)もあるようですが、宿坊はインバウンドで注目されているのだとか(お寺に宿泊「宿坊」が訪日外国人観光客に人気:「宿泊施設不足の解消」と「日本文化の体験の提供」を実現 訪日ラボ)。


出羽三山神社

東北の文化で言えばなまはげ(なまはげ館)は著名です。何でも来訪神として世界遺産の無形文化財の登録を目指すのだとか(秋田県のナマハゲが世界に誇る日本の文化に!? 沖縄県のパーントゥなどとユネスコ無形文化遺産の候補に 訪日ラボ)。

最後に東北の冬とインバウンドですが、スキー場が気になりますね。日本の雪質はいいと言いますし、ニセコが外国人に受けたのはシッカリ雪が降るからのようです。東北地方(特に日本海側)は豪雪地帯ですし、ニセコ同様の人気もあるいは有り得るかもしれません。横手の雪まつりも東北の冬の風物詩でしょう。


ぐるたび - ぐるなび


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