観測にまつわる問題

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日本の防衛戦略

2018-03-24 23:41:30 | 政策関連メモ
日本の防衛戦略を考えます。

海自ばかり贔屓しているようで恐縮ですが、海自それも潜水艦を重視したらどうだろうかと思っています。理由は以下の通り。

①先制攻撃を受けた時の残存性を考えると、現状日本では潜水艦しかないということになります。陸自も地下化すれば十分ですが、今のところ地下化していません。敵攻撃を察知して攻撃できれば理想的かもしれませんが(いわゆる敵基地攻撃能力)、スポーツじゃないんですから、相手の力を利用するとか、相手の攻撃をかわしてのカウンターである後の先(ウィキペディア)は有り得なそうですから、先制攻撃を意図されたら、よほど技術力に差がない限り、先制攻撃をくらう可能性が高いと考えられますし、先制される前に潰すハードルは非常に高いと考えられます。衛星とかコストもかかりそうですし、政治的なハードルも高そうです。大体が核弾頭もありませんし、ミサイルもそれほどありませんので、地下基地に手も足も出なそうです(そういうのは米国に頼らざるを得ません)。ですから、専守防衛というか、先制攻撃をくらって反撃する前提の戦略にならざるを得ず、ならば残存性が高いものを中心に据えるべきだということになります。

②空自や海自中心に航空優勢・海上優勢をとることも重要ですが、潜水艦なら仮想敵の潜水艦をつけまわす任務が考えられ、能力も高いと言われてますから、大きな役割を果たすことができます。元々冷戦時代もその役割を果たしてきたようです。聖域 (軍事)(ウィキペディア)という概念があって、ロシアで言えばオホーツク海ですが、中国で言えば南シナ海や渤海が考えられるようです(中国の南シナ海戦略と核戦略 WEDGE 2017年4月21日)。ICBMを発射する陸上で残存性が高いミサイルサイロ(ウィキペディア)の破壊はそもそも米国のパートです(米本土を狙うものですし)。車両搭載のミサイルも厳しいですからこれも米国頼みにならざるを得ません(中国の日本に向けてると言う核ミサイルは車から発射出来るものなのでしょうか? yahoo知恵袋)。

③空自では航空機の技術が高い米国製中心になるでしょうし、陸自も島国ですから兵器開発しにくいんじゃないだろうかと思います(自動車は強いですが、三菱製兵器がドンドン売れたという話は聞きませんし、良い鉄道を造るからと言って、川崎重工製兵器がドンドン売れたという話は聞きません。これからかもしれませんが)。その点海洋国家ですから、造船は日本が強いですし(安くはないかもしれませんが)、潜水艦もいいものを造ると言われます。防衛に投資するなら、できれば国産を使いたいですし、良いものを造って輸出に繋げたい訳です。

③陸自も空自も(海自も大体そうだと思いますが)海外派兵で実戦を積むことが考え難い状況があります。潜水艦は北朝鮮が韓国を襲撃するとか工作員を侵入させるために使っているようですが、本格的に実戦に使われる時は、まず世界の終わりですので、実戦経験が云々される可能性がそもそも非常に低く、武器輸出で不利な条件がありません。

④技術は必要に迫られれば伸びるとも言われます。日本は深海底を有する大洋に面する海洋国家であり、4つのプレートが集まる特殊な地勢にあって、資源も持たないですから、深海にチャレンジするという特殊任務があり(東日本大震災による海底地割れを捉えた世界一の潜水船の「秘密」 「しんかい6500」に潜入! 現代ビジネス 2011.09.4 フライデー)(『日本の深海』資源と生物のフロンティア 現代ビジネス 2013.07.18 瀧澤美奈子)、その方面から特殊な技術が伸びる可能性があると思います。

⑤魚探とソナーは近接技術です(魚探とソナーの違い FURUNO ELECTRIC CO)。日本は漁業国家で技術が波及したり、民間技術を利用できる可能性があります。

⑥日本の持つ高い技術が潜水艦に必要な静粛性(ウィキペディア)で利用できると考えられます。

⑦現実に惜しくも落選しましたが、そうりゅうは性能が良いと言われ(そうりゅう型は本当に最強なのか? 世界の通常動力型潜水艦を徹底比較!(ランキング編) StoneWasher's Journal)、オーストラリアに売るチャンスがありましたし、自衛隊の無人潜水艦に米軍が興味を持っていると言われ、そういうことは中々ないようです(米海軍が注目した自衛隊無人潜水艦の正体 BLOGOS 数多久遠 2014年08月13日 12:19)。

⑧米国は原子力潜水艦ですので、基本的に売り込みがありません。日本が開発した技術・部品等を米国に売れる可能性もありますし、その逆も勿論あるでしょう。

⑨ダウングレードモデルは造る必要があるかもしれません。多分それは新興国を狙う自動車会社も似たような状況にあると思います。

⑩潜水艦技術が高まれば、対潜哨戒機(ヘリコプター・飛行艇)の技術も高まるかもしれず、その逆もまたありそうです。

艦砲射撃(ウィキペディア)は「低強度紛争や武装組織に対抗するために、安価で過剰な破壊力を持たない艦砲の存在意義が再評価されるようになってきている最近の風潮がその背景としてあると言われている。結果的に艦砲の復権は、かつて艦砲を花形から裏方へ追いやった存在であるミサイルが、技術の発展のために当初の低コスト兵器とはあまりにもかけ離れた高価な兵器となったがゆえに起こった回帰と取られている」そうです。意外に使えるかもしれません。離島奪回に役に立ちそうですし、東シナ海のあの目標や南シナ海のあの目標も潰せそうです。動きますし(当たり難い?)、的を散らす効果もありそうです(狙われたらミサイルを消費させられますし、狙われなかったら攻撃しにいけます)。

⑫日本の防衛は集団的自衛権を基本に据えるべきです。勿論日本が主体的に動きますが、米国と協力しないと中々難しいものがありそうです。守備範囲は北西太平洋です。これは中々高いハードルでしょうが(中国の軍事力「間もなく米に匹敵」 太平洋軍司令官が警鐘 AFPB 2018年2月15日 11:10)、やってやれないことはないはずです。米国と協力するのに個別的自衛権とか訳の分からない寝言をほざく必要はありませんし、現状でアメリカが日本を中東などに駆り出す意図もないように思います。


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