観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

日本の核戦略(現実の直視を)

2017-02-26 13:20:01 | 政策関連メモ
日本は核アレルギーとかで、核を直視しない姿勢で戦後やってきましたが、いい加減、駝鳥の姿勢は改めるべきでしょう。日本が核武装しなくても、中国や北朝鮮は核武装しています。中国は日本の領土を侵しますし、北朝鮮はテロ国家です。中国はアメリカに対し相互確証破壊を手に入れると言います。外交安全保障には相手があります。日本だけが丸腰でいればどうにかなるというものでもありません。

相互確証破壊が成立する前に、ニュークリアシェアリングするのが一番いいと思いますが、そうでないなら、巡航ミサイルを大量配備して、中国に対する打撃力を整備する必要があると思います。冷戦時、ヨーロッパがやっていたことと基本的には同じです。アメリカを信じる一本槍では、抑止力に不安があることは否めません。

南シナ海は、アメリカに任せる、あるいは矢面に立ってもらうことが重要だと思います。航行の自由が日本の国益であることは間違いありませんが、今の丸腰日本が核武装国に対して、自国の領土防衛以外で矢面に立つことは無理があります。日本が矢面に立ったとすれば、中国はアメリカに日本だけをターゲットにするから手を引けとディールを持ちかけてくるでしょう。あるいは、局面の打開を図るためアメリカが日本の味方をしないと決め付けてギャンブルに出る恐れがあります。ギャンブルされてしまえば、アメリカが日本の味方をするとしても、破滅的な結果になる恐れもあります。上兵は謀を伐つ(孫子)と言います。日本が中国に攻撃されないためには、中国に対し破滅的な結果をもたらす力を持たなければなりません。中国人民軍が一人っ子で如何に弱かろうとそんなの全く関係ありません。ミサイルは弱虫でもポチッと発射できます。弱虫をビビらせるためには、ミサイルを撃ったら、こっちも撃たれると思わすしかないでしょう。日本は、現在、その態勢にありません。中国に日本が攻勢に出るのは、謀(日本にミサイルを撃つ意志)をくじいてからでも遅くありません。その間、アメリカに対し日本の立場が少々悪くなっても仕方ないでしょう。個人なら命を賭ける人もいるでしょうし、命をはる仕事は尊いと思いますが、政治が無謀に国民の命をディールする訳にはいかないと思います(キューバ危機のように向こうが来たらそれでもやらないといけないのは言うまでもありません)。

脅迫に負けて、中国に降伏したら勿論ダメですよ。接待を受けている売国奴上級国民は中国に屈服すれば、ぬくぬく暮らせるかもしれませんが、多くの日本国民は中国人に差別されるに決まっています。差別ぐらいで済めばいいですが、チベットやウイグルの状況を見るに、何をされるか分かったものではありません。そもそも貧しい人口を大量に抱えた中国に統合されれば、こっちも平均は非常に貧しくなるのではないですか?人権も中国人以上に制限されるでしょう。いいことは何一つありません。

アメリカの核戦略(中国シフトで事態の打開を)

2017-02-26 12:02:49 | 政策関連メモ
アメリカの核戦略ですが、欧州方面(対ロシア)だけに限って考えると、特に筆者にアイディアはありません。良し悪しはおいておいて、欧州がロシアに攻勢をかけているのは、明らかですし、その割にアメリカを支持しているようにも見えません。欧州は人のふんどしで相撲をとり過ぎではないですか?

中東では、ISのような狂信的なテロ組織に核が流れないようにすること、核ドミノを防ぐことが重要でしょうが、これも特に今のところ、アイディアはありません。

重要なのは、これまで手薄で野放しになっていたアジア方面(対中国)にシフトすることだと思います。中国は2020年代に相互確証破壊(ウィキペディア)を成立させ、米中間で核の傘が消滅するとされています。これは大きなパラダイムシフトでしょう。中国はこれにあわせて、アジア侵略を加速させる可能性があります。米ソ対立は欧州方面では睨みあいに終わりましたが、中国は実際にアジアで侵略の姿勢を隠していないことが問題です。アジアでも睨みあいで終わるよう、相互確証破壊が成立する前に、態勢を整えていくことが重要です。

具体的には、中国の核戦力の公開を求めてはどうでしょう?中華人民共和国の大量破壊兵器(ウィキペディア)を参照すると、中国の核兵器は比較的少ないようですが、諸説あるようですし、少なくとも相互確証破壊が成立するなら、十分な戦力だとも思えます。中国が安いコストで十分な効果を得ているとすれば、アメリカにとって、強敵はロシアではなく、中国ではないでしょうか?ロシアにとっても、中国に経済力で押し込まれると、頼みの軍事も逆転される局面に来ています。中国が狙っているのはずばり漁夫の利(中国のことわざ)戦術です。米露の対話の動機はここにあるのではないでしょうか?核兵器の整備コストは巨額のお金がかかると言います。中国に足元をすくわれないことです。ともあれ、中国の核兵器が多いのか少ないのか、ちゃんと整備されているのか(お金をかけて整備しなくてもあると思われれば効果があると見込んで放置している可能性があります)、情報がないと対策の立てようもありません。アメリカは民主国家である程度公開されていると思います。中国も同様に公開を求めてはどうでしょうか?(イスラエル?知ったことではありません。アメリカが防衛義務のある同盟国を脅かしている、航行の自由を脅かしている国の情報公開が決定的に重要です)日本も中々軍事予算を増やしませんが、中国の脅威が白日の下に晒されれば、本腰を入れるのではないでしょうか?物事が膠着している時は、事態が動きそうなところに着目して、打開を図っていくべきだと思います。