観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

大飯再稼動

2012-04-24 22:31:47 | 日記
節電でも西日本は3.6%不足(NHKニュース 4月23日 22時12分)※アンダーラインは筆者

去年の夏以降に実施された企業や家庭での節電が引き続き行われるという前提で、電力の需要がおととし夏の猛暑並みとなった場合、

>中部電力管内を含む西日本では3.6%電力が不足する

>電力が不足する見込みとなっているのは、北海道電力管内で3.1%、関西電力管内が全国で最も深刻で16.3%、九州電力管内が3.7%となっています。

厳しい想定をするのが危機管理の基本であるから、猛暑前提で想定するのが正しい。そう考えると、引き続き休日出勤を含む無理な節電を続けた上で、ランニングコスト(燃料費)が高い火力発電所をフル稼働させていくということだから、経済に良かろうはずがない。

大飯発電所3、4号機は比較的新しい(運転開始日:平成3年12月/平成5年2月)原子力発電所(福島第一原発は昭和46年3月~)で、空冷式非常用発電装置と、関係する接続盤が配備される原子炉建屋背面道路はT.P.(東京湾平均海面)33.3mにあり(大飯発電所3、4号機における更なる安全性・信頼性向上のための対策の実施計画58p)、まず津波被害の心配がないため、再稼動の対象に選ばれた原発と言っていいと思う。

交通事故(平成21年で死者4900人)が心配で外に出ない人間はいない。リスク(危険)とベネフィット(利益)を比較考量して政策判断なされるべきであり、電気不足が最も深刻な関電管内の原発再稼動の利益の大きさと、中でもまず安全と見られる大飯原発3、4号機の危険性の小ささを考える時、ここから再稼動させることは理に適っていると言えるだろう。