観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

北方領土問題に関連して新しい一歩を求める

2011-02-13 12:55:47 | 政策関連メモ
遅くなったが、北方領土の日(2月7日)に関連して、自身の見解と問題を整理しておく。

前提となる主張

北方領土は日本の領土であり、ロシアが不法占拠している。

主張の根拠

北方領土は日露和親条約において日露の国境を初めて定めて以来、一貫して(ロシアを含む国際的に認められた)日本の領土であったのであり、サンフランシスコ講和条約(ソ連ロシアとは結んでいないが、日本の基本的な戦後処理条約である)においても、日本は北方領土を放棄していない(北海道の属島であり条約にいう千島列島に含まれない)。ゆえにロシアの主張は認めない。依然日本の領土のままなのであって、ロシアの実効支配は無効である。

返還にむけての戦略

国際司法裁判所への提訴を検討すべきである。それがロシアの不法を訴える日本政府の断固たる意志を示すにはもっとも効果的で明快な方法だろう。第三者の判断に委ねても構わないと決意し自信を示すことなしに、不法の主張をこれ以上国際的に広めることは難しい。軍隊を出して取り戻すという考えには反対する。残るは外交交渉だが、これはエリツィン政権時にチャンスがあったとも言われるものの、プーチン政権以来解決の目処はたっていない。このまま旧来のやり方で交渉しても埒が明かないと考えるのが普通である。

民主党政権の対応

民主党政権の対応が良かったとは思わない。ただ、ロシアが実効支配している以上、実効支配強化策に対応する術は限られている。

中韓むけの投資話

北方領土は日本の領土である。日本を通さない話は認めない。日本の主権を犯すのであれば、それなりの対応を考えなければならない。

平和条約

ソ連は崩壊しいわゆる冷戦は終わった。しかしながら、日本は北朝鮮の無法、中国の強引な進出といった今後の日本を左右する重要な課題に直面している。平和条約を結びロシアと手を打っておくことが大切だ。こういった考えと国際司法裁判所提訴を検討するという考えが矛盾するとは思わない。争いを避けるから平和がなるという考えは日本的に過ぎ、外交交渉においては通用しないだろう。ある程度の争いと綱引きの中で妥協が成立するものと思う。日露関係はそろそろケジメをつけて、次のステージに進むべきだ。

ロシアなんてどうでもいい

2011-02-13 01:00:33 | 政策関連メモ
「最初は威勢いいが…」前原流対露外交、言行不一致に

>北方領土問題の解決に「政治生命をかける」と意気込んで初のロシア訪問に臨んだ前原誠司外相は、「ポスト菅」を印象付ける絶好のチャンスを生かせなかった。前原氏には「最初は威勢がいいが、後が続かない」という評価が定着しつつあるが、今回も言行不一致に終わった。

>強気の発言をするならば貫徹する意志の強さが必要だ。

あえて極論を言えば、ロシアなんてどうでもいい。何かこの記事は前原氏が腰砕けになったことに文句があるようだが、どうしたいのか。強気で叫び続ければ、ロシアが退くと思っているなら、前原氏と大差ないと思うのだが。ロシアの偉い人が北方領土に入ったらどういう報復をするのか具体策を語ってみたらどうなのか。言葉だけは保守メディアも同じであるように見える。自分は反対だが、ロシアと戦争でもするつもりと言うなら、それはそれで一つの見識だとは思う。そんなに偉い人が北方領土に入るのが嫌なら、撃ち落すぐらいのことをしないと阻止するのは難しいのではないか。

ロシア長官「日本強硬なら領土交渉打ち切り」前原氏に警告

勝手に打ち切ればいい。北方領土はロシアの不法占拠下にある。交渉しようが交渉しまいが、返ってこないなら大差ない。

問題は中国に対する腰砕けである。日本が抱える領土紛争の中で、実効支配をしているのは、尖閣だけだ。ここを守ることが何より肝要であることは言うまでも無い。自民党政権の対中弱腰外交のせいで、尖閣は実効支配をしていると言えども、ちょろちょろ中国が侵入してきていることは周知の事実だ。中国の無法の直後という絶好機を逃したのは正直痛いが、今からでも遅くないから、尖閣にさっさと上陸すればいい。

中国反論「日本側に賠償請求の権利ない」 漁船衝突事件

>「日本側は深く反省すべきであり、損害賠償を求める権利はない」との談話を発表した。

中国は自分から思い切りぶつけてきておいて「反省しろ」「賠償求める権利ない」などと平気でぬかしてくる国だ。ぶつけてきた方が反省して賠償するのが普遍的な常識というものである。どれだけ弱腰な菅政権でもせめて厳重抗議ぐらいは出来るだろう。放っておけば、どんどんつけあがって、尖閣を盗られることは容易に想像できる。少しぐらいは逃げ菅じゃないところを見せてみればどうなのか。