goo blog サービス終了のお知らせ 

観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

地道で誠実でない政権交代の悪夢

2009-05-21 06:02:24 | 政治システム・理論
無党派層の多い国で機械的に政権交代(結論が政権交代に決まっていることを指します)したとして、政党政治は根付くんですか?非常に疑問です。何故なら政権にあることとファンが増えることは同一ではないからです。野党ならファンが増えるということもありません。政党が地道にファンを増やす努力をすることのみが政党政治を根付かせることにつながるのではないでしょうか。

私は国民に選択肢を与えるという意味でも政権交代可能な枠組み作り(小選挙区制度とか)には賛成しましたが、民主党が誠実でなければ、この革新は失敗に終わりかねないと思っています。

解散権はとりあえず今問題ない

2009-03-17 03:43:33 | 政治システム・理論
前回カテゴリー「政治システム」で、政治の混迷を断つ最も良い方法は衆参の役割を見直す(貴族院にしようが、一院制にしようが、混迷を断てるという意味では同じ)ことだと書きました。何故かと言うと、政局に対する期待が大幅に減じるからです。政治家もマスコミも有権者も政策の話題にに集中しやすくなることは明らかでしょう。

それでは、まだある政局に対する期待を誘発するシステム=解散権はどうでしょうか。これを現行ルール上でいじるという話は微妙です。何故か。衆参・諸政党が絡む参議院問題は、利害関係が複雑すぎて運用で解決することは、中々難しいと思います(ましてや参院の権力は過大であるのですから)。しかし、解散権は慣行上首相の専権事項と言えますので、首相の意向次第・慣行次第で簡単に安定します。首相に有利な武器=解散権を参院をどうにかしないで取り上げると、ますます日本の政治は混乱すると言えると思います。という訳で、解散権については参院問題に比べれば重要性は低いと言えるでしょう。党内で選ばれたリーダーに党内で反旗を翻すのは容易ではありません(参議院が参戦するから混乱するわけです)。

所謂ねじれに関して言えば、ねじれが解消しても問題の根本=システム・ルールが残る上、現参院与党の争いを見ても、民主党が衆院選で勝ったところで、今の流れで言えば混乱必至でしょう。民主党自体が外交安保で解決困難な争いを党内に抱えていると見られています。自身で権力を取るまでの団結を呼びかけてもいます(権力を取らなきゃどうとか)。だからねじれという状態自体が問題というより、根本的には参院にまつわる現行システム(参院権力が過大であること)が問題です。

現行ルール上での解散権の行使は、首相が政策を優先させると言っています。選挙は政策に支障のない時期に行うべきだから、これで問題ないはずです。支持率・国民多数の意向は大事ですが、支持率至上はポピュリズムでしかなく、政策をやるために政治はあるという当たり前の前提を忘れています。以前、今すぐ解散という意見が予算審議中でも世論調査でそれなりにあったのを見て、少し驚きました。世論調査で解散は決められないです(冗談ぬきの話で、調査する人は選挙で国民に選ばれているわけではありません)。世論調査至上でなくても、通常政治家は国民多数の意向は汲むものです。選挙に落ちたくはないですから。基本的には選挙というシステムがその辺を担保しているということです。議員は国民に選挙で選ばれたわけで、議員に選ばれたのが首相です。ポピュリズム的な皆さんいらっしゃいましたら、落ち着きましょう。日本人は戦前に一度失敗している(とされている)ことを忘れてはなりません。

政治の混迷が嫌ならば

2009-02-27 07:01:50 | 政治システム・理論
政治の混迷を断つ方法はあります。政治システムを変えればいいのです。具体的には、衆参の役割を見直せれば、問題は終わります。専門書にもその流れで書かれています。一院制にまでする必要性があるかは疑問です。実現性が低いというのもありますが。

日本人もわりに真面目な民族なので、政治家も真面目に権力を追求してしまうのでしょう。システムを変えて終わらせるしかありません。現行システム上は参院に無茶をさせないよう監視することです(私としては参院で権力を握る民主一派の暴走、及びそれに同調するマスメディアを批判してきましたし、これからもやります)。参院の権力は過大だというのが実態と捉えて間違いありません。参院与党に肩入れするのは、有害極まりないです(おかげで予算が危ない)。疑問に思う人は勉強してみるといいと思います。

じゅんばんこ

2008-11-02 05:59:45 | 政治システム・理論
よく考えてみれば、じゅんばんこは日本の習慣(場合により悪習)か。自民党でも総裁選とかでその理屈が出るときありますね。こればっかりは止めてほしいものです。政治権力はプロセスを大事にして優秀な人を選ぶようにしないと。選挙のあり方自体を考えないとダメかもしれません。麻生氏には過去の総裁選の経緯(地方で票をもらったこと)を大事ににしてもらいたいです。

政権交代論のナンセンス

2008-11-02 04:46:18 | 政治システム・理論
現状、私は政権交代論こそが日本の政治を悪くしている最大の原因ではないかと思います。自民党が長期政権だから(動かしようのない事実)政権交代というわけですが、それに甘えて無茶をやっているのではないかということですね。政局を混乱させているのは衆目一致するところ民主党サイドだったはず(審議拒否に賛成の世論はなかったはず)ですけど、自公政権のせいにしてたよなぁ・・・夏前の話ですけどね。自分で混乱させといて、混乱は時の政権のせいにするのだから、一言、最低かと。

まぁ解散するしないで、最近与党サイドが混乱させたのも間違いないです。民主党サイドがそれを言う資格はないですけどね。解散なんて首相次第に関わらず、ダメ元(?)政局で政治を混乱させ続けた民主党にはね。自公身内が解散をせまるのって、運命共同体だからありなのであって、ライバルの有利にするはずがないでしょうに。主唱者の小沢氏が小選挙区制で(政権交代が現実味を帯びて)、こうなると予測できていない(ように見える)のは、結構致命的なのでは。

更に別の見方でいくと、常識的に考えてですね、ほとんど政権を担当してこなかった人達が政権を担当しようというわけですから、政策・能力は最大限アピールしていかないといけないわけで、審議拒否とか抵抗戦術とか意味不明じゃないですかね。与党は良くも悪くも実績があるわけで、調べようと思えば逃げられないでしょう。野党こそが長期間実績のない人達こそがアピールしないといけないですよね。中身について。日本のリーダー(達)を選ぶんですよ?いつから幼稚にじゅんばんこになったんでしょうか。今頃公約とか出してアピール始めてますけど、始めからやれよと思います。

学者の名前を素人が出していいか分からない(政治家はいいんですよ、有権者なんだから)ので、今回は名前を出すのはパスしますが、春先とある有名政治学者のブログを見に行って、野党は混乱させて当然のようなことを書いていて、一瞬で二度と見ない思いましたね。こういう人がいるから、やるんでしょうね。政権交代や生活が第一を言わせているとか社会民主主義とか言ってる人ですけど。まぁ、彼に限らず、政権交代を未だに言っている政治学者は結構いますね。でも、表に出ている印象ほど、それが政治学者の大勢だとは思えないのですが・・・。ちゃんと競争しないとダメでしょう。今回は政権交代、最終的には評価でというようなのも最近見ましたけど変な話で、政権交代と結論を固定したら悪くなるしかないと思いますが。競争にはもうなっているのだから・・・と(うろ覚えでスミマセン)マトモなことを言った有名政治学者もいるんですけどね。

ここまで書いといてなんですが(現状の政権交代論の及ぼす影響は最悪に近いと思いますが)、政権交代論全否定でもないので、それについてはまた後日書きます。政権交代論はともかく、政策・総合的な能力が民主党が上かどうかについても、また後日。民主党の政策が自公よりいい、マシという意見も結構見ますが、彼らは一般に批判されてない(野党を検証するという習慣がない)だけなので、素人が見てもボロだらけだと思いますよ。こうなると分かってて、小沢氏は公約を積極的に出したくなかったんだろうなぁと想像します(もともと民主党の能力は信頼してなかったですよね)。