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観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

大都市への富の集中

2018-03-12 17:15:43 | 日記
地図で見るアメリカの所得格差 —— 大都市圏への富の集中が進む(BUSINESS INSIDER JAPAN  Leanna Garfield)

地方が得意な産業ってそれほど国際的競争力がないケースが多いですよね。AIが伸張しても基本的にはその流れは変わらないと考えられます。地方がもう一度盛り上がるためには付加価値の高い仕事をすることが必要条件です。安い労働力やロボットやコンピューターと競争する仕事に将来性は感じられません。新技術を地方の産業でも取り入れ活かしていくのがひとつのやり方ですが、もうひとつはネットを活かす手があります。大富豪で有名なウォーレン・バフェット氏は片田舎のオマハに住んでいます。案外何処に住んでいても競争力に変わりが無い時代になっているのかもしれません。


アメリカ全土の収入地図。Esri

両陛下の沖縄訪問

2018-03-06 19:56:10 | 日記
両陛下、27~29日に沖縄訪問 宮内庁発表(日経新聞 2018/3/5 11:02)

>宮内庁は5日、天皇、皇后両陛下が27~29日の2泊3日で沖縄県を訪問されると発表した。那覇市内に宿泊し、戦没者追悼施設で慰霊するほか、日帰りで日本最西端にある与那国島を訪れ島民と交流される。2019年4月の退位を控え、在位中の沖縄訪問は今回が最後となる可能性が高い。

>両陛下の沖縄訪問は皇太子ご夫妻時代も含め11回目。沖縄返還から3年後の1975年7月に初訪問して以来、太平洋戦争の犠牲者の冥福を祈るとともに、沖縄の住民らとの交流を通じて歴史や文化に触れてこられた。

>今回は、米潜水艦に撃沈された疎開船・対馬丸に関する資料を展示する対馬丸記念館(那覇市)を視察した14年6月以来の沖縄訪問。島々への旅を象徴的行為として重視する両陛下が離島訪問を強く望まれたという。

>両陛下は27日午前、羽田発の特別機で出発。糸満市の国立沖縄戦没者墓苑を訪れ、供花される。28日は与那国島を日帰りで訪問し、伝統芸能「棒踊り」を鑑賞。在来馬の「与那国馬」や世界最大級のガ「ヨナグニサン」を見学される。29日は豊見城市の「沖縄空手会館」で演武を見た後、帰京される。

3月に両陛下が沖縄訪問されるということで、記事に合わせてあらためて沖縄に注目してみます。

国立沖縄戦没者墓苑
(沖縄県平和祈念財団)



>国立沖縄戦没者墓苑は、沖縄戦で亡くなられた住民や軍人などの御遺骨を納めた国立の墓苑です。

>沖縄戦においては 軍民合わせて18万余の尊い命が失われました
>この戦没者の遺骨収集は戦後 いち早く地域住民の手によりはじまり 各地に納骨堂や納骨堂を兼ねた慰霊塔を急造し 収集した遺骨を納めました
>昭和32年(1957年)には 政府が当時の琉球政府に委託して 那覇市識名に戦没者中央納骨所を建設し 納骨してまいりましたが 次第に収骨数が多くなるにつれ 中央納骨所が狭隘となってまいりました
>このため 国難に殉じた戦没者の遺骨を永遠におまつりするのにふさわしい墓苑を新たに造るべきであるとの要望が沖縄県をはじめ関係遺族等から寄せられ 厚生省(現厚生労働省)の配慮により昭和54年に本墓苑が創建され 中央納骨所から本墓苑に転骨したものです
>しかし その後 毎年のように約100柱が新たに収集納骨されたことから 昭和60年に後方に納骨堂が増設されました
>現在 本墓苑には戦没者18万余柱が納骨されております

沖縄戦と言いますと、沖縄戦における集団自決(ウィキペディア)が想起されるのですが、当時の日本は特攻を行っており、満蒙開拓団でも集団自決(ウィキペディア)は行われていますから、不幸な歴史があったことは間違いないでしょう。軍の強制性に関して犯人とされた方々中心に反発があるのは理解できますし筆者も共感してきましたが、こういうのを否定すると、何か集団自決まで否定したかのような印象もあり、あまり感じは良くなかったのかもしれませんね。ただ、遺骨収集が軍民合わせて戦後いち早く地域住民の手によりはじまり、慰霊や収集納骨され続け、現在18万余柱も納骨されていることを考えると、ちょっと強制されて集団自決さされたというようなシナリオは苦しいのではないかと思います。そんなに旧軍が悪かったのであれば、骨だけになってしまえば区別もつかないでしょうが(軍服を着ていたら区別はつきますが)旧軍と共に祀られるなんて嫌でしょうし、本土人など蛇蝎の如く嫌われていたでしょうし、本土復帰することも無かったと考えられます。あるいは一部不幸な事例は何時だってあったとは思いますが、全体として旧軍=悪みたいな話は信じられませんし、日本的ではないですね。こんなことをかの国の方々に言うと、「反省してないアル」とか「反省してないニダ」とか言われるんでしょうが。何時か沖縄での現実の歴史に沿った歴史観で教科書が記述されればいいなと思いますね。

満蒙開拓団の話ですが、集団自決が相次いで起こったことは史実のようですし、あるいは一部の軍人が指示を出した可能性もあるかもしれませんが、全般として軍が強制的にやらせたということであれば、約57万5千人のシベリア抑留も無かったでしょうし、引揚者もいなかったはずです。満州と沖縄は必ずしも同じではないでしょうが、それほど状況が違ったとは思いにくいところもあります。

次いで棒踊り(与那国 棒踊り の画像検索結果)(棒踊り の画像検索結果)ですが、起源は鹿児島にあるとも言われるようですが(鹿児島の棒踊り(南日本の民俗文化誌2))、高知県(棒踊り(山北棒踊り))・熊本県(築山花棒踊り|玉名市 - 玉名市役所)・新潟県(臼井棒踊り|ニイガタカラ.Net - 新潟市小高棒踊り - 長岡市 - 長岡市)などにも見られるようですね。与那国の伝統芸能 - 与那国町役場を参照すると、「与那国島の棒踊りはおよそ290年の歴史がある。西暦1700年頃に首里出身の棒術者であった幸地氏が与那国に漂着し与那国島の娘と結婚した。7男1女の子宝に恵まれたが、息子たちの怪力と、気性の荒さに棒術の伝承を危惧し、一人娘にだけ棒術を伝授した。娘が嫁入りの際に道具一式を持たせたという。娘は自分の息子たちに棒術を教えたのが始まりという一説がある。当時、役人の統制、抑圧の厳しかった与那国島で、島民は役人の目をごまかしながら創意工夫を凝らし、数多くの棒術を編み出し、練習を続けたのである。以来与那国島全体に広く伝えられるようになった。現在では、各公民館によって保存・継承されているものの一つである。多くの棒踊りは各集落共通しているものが多いが、棒のティ(打つ手)に異なりが見られる。」とのことのようです。棒術(ウィキペディア)を参照しましたが、「棒術は手軽に手に入り、日常生活でも使用する棒を武器とするその特性上、身分、階層を問わず広く修練されており、日本各地に多くの流派が存在した。現在でも祭礼で棒術が棒の手や棒術、棒踊り、獅子舞などと呼ばれ演じられる例が多くある。場合によっては、祭礼で演じられるが、伝承形態は武術そのものとして伝わっている例も散見される」ということのようであり、今となっては与那国の棒踊りの起源も分からないと思いますが、日本の棒踊り・棒術とそれほど変わらない文化であるように思えます。後で取り上げますが唐手という名前のイメージや中国の棍術のイメージで中国の影響があるかと思いましたが(日本にあまり棒術のイメージがありません)、そんなこともなさそうですね。よく見てみれば衣装も中国服ではなく浴衣の一種であるように見えます。



与那国馬(ウィキペディア)は「与那国馬の来歴は明らかではないが、日本最西端の離島である与那国島に生息するため、他品種との交配や品種改良が行われることがなく、その系統がよく保たれてきた」とのことで、現代に残る貴重な在来馬のようです。琉球競馬(ウィキペディア)は琉球王国で広く行われたようですが、その最古の記録は徳川家康に外交顧問として仕えたイングランド人航海士・水先案内人・貿易家ウィリアム・アダムス/William Adams(三浦按針)が書いた『琉球諸島航海日誌』で、「1615年、陰暦3月3日、首里は祭日で闘鶏と競馬が催される」と記されており、与那国でも浜競馬が行われた歴史があります。与那国馬には与那国島 - ヨナグニウマふれあい広場与那国馬風(う)牧場/よなぐに式与那国馬乗馬 - たんぽぽ流ツアーで触れ合えるようです。与那国馬もアニマルセラピーに使われているとのことですが、日本の一大場産地北海道日高地方の馬文化ひだか:馬を楽しむ:日高路の馬(日高振興局)を参照すると、ホースセラピーなるものもあるようですね(例えばホースセラピーねっと)。在来馬はポニー(ウィキペディア)に含まれますが、ポニーは乗馬やホースセラピーの他にホースショー(日本では例えばホースショー | 六甲山牧場や馬車用(日本ももポニーカートが販売されているようです(ワールドランチホースクラブ|ポニーカート(馬車)の販売について))、ペット用(ポニーの飼い方|飼育に必要なもの・販売価格・寿命・餌 | 珍動物)にも使えるようです。世界では盲導馬という使い方も(日本でも活躍する日は近い!?世界が注目する盲導犬ならぬ『盲導馬』(目ディア))。与那国馬に更なる可能性もあるかもしれません。


与那国町役場

ちなみに在来馬と言えば我らが愛媛県の今治市に野間馬も(のまうまハイランド)。

ヨナグニサンに関して言えば、森林性なので(ヨナグニサン 世界一大きなガ、短い寿命 西日本新聞 2015年11月17日 14:15)、絶滅させてしまわないためには、森林の保護が重要になってくると思います(環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種になっています)。アヤミハビル館(与那国観光WEB)もありますし、西表島や石垣にも生息すると言われますが、ヨナグニという名前もついており、与那国のシンボル的存在でもありますから、やはり保護はするべきじゃないかなと思いますね。また、与那国の自然はヨナグニサンだけでもないようです(与那国島の基本情報 与那国島の自然と伝統文化)。こんな面白い植物もあります(「森のこびと」が出現 キノコのような種子植物 与那国の山林(八重山日報 12日 1月 2018))。こんなニュース「八重山に新種キノコ16種 光る種など学術本で紹介 琉大の寺嶋教授が監修」(沖縄タイムズ 2016年3月3日 06:10)もあるようです。


ウィキペディア                                       八重山日報

結果、必然的に農業も含めて開発はあまり進めるべきではないということになります。田原川における多自然川づくり・環境整備内容の検討(沖縄県環境部環境再生課)というpdfを見つけましたが、地域と自治体が協力し合って、県指定天然記念物の宇良部岳ヨナグニサン生息地や久部良岳天然保護区域といった与那国島の自然を守ってほしいですね。世界自然遺産はコアゾーン(核心地域)とバッファーゾーン(緩衝地域)に分かれていますが、天然記念物だけ守るというのではなく、島全体の環境を守ることが与那国固有の生物・特色を守ることになると思います。

じゃあ産業は?ってと思うかもしれませんが、起伏が激しい地形で、海岸線には断崖絶壁が多数ありますから(「与那国島 崖」画像検索)、開発するより、今の自然環境を守り活かしていく方向性の方がいいのではないかと思います。Dr.コトーの島に派手な喧騒は似合いません。

与那国に配備された自衛隊は沿岸監視部隊ですが、活気と安心をもたらしたようですね(与那国島への陸自配備から1年余 島民に溶け込む自衛隊 国境の砦に「活気」と「安心」もたらす「地域のために 地域とともに」(産経ニュース 2017.7.3 09:00))。ただ、やはり昔のように国境の島だからといって密輸で盛り上げるという訳にはいきません。仮に与那国が距離が近い台湾人観光客相手の開発を目指すと仮定しても、台湾人が与那国に求める売りとは何だろうという疑問もあります。ヨナグニサン(Attacus atlas ryukyuensis)は日本でこそ特異だと思いますが、Attacus atlas(ウィキペディア)という種自体は台湾にも分布します。やはり近いですから、環境が似ているところもあるんじゃないでしょうか。隆起珊瑚礁ではなく、主に第三紀堆積岩からなる島でもあります。

環境なんてメシの種になるの?と思うかもしれませんが、森林インストラクターという仕事もあるようですし(一般社団法人 日本森林インストラクター協会)、その独自の自然が守られていれば、それを目当てに訪れる観光客はいるでしょうし、それで十分ではないかと思いますね。ただ、この森林インストラクター協会、九州森林インストラクター会というブロック組織はあるようですが、沖縄や鹿児島に支部がないようです。与那国や西表・石垣・ヤンバル・奄美・徳之島など豊かな森林があるのに残念なことだと思います。ちなみに日本人はキノコ狩りや山菜採りが好きなようですし、与那国にも美味しい山菜はあるようですが、日本ではキノコ狩りや山菜採りで10年間に約2,400人が食中毒を起こし、うち13人が亡くなっているとのこと(キノコ狩りや山菜採りなどで 毒のあるキノコや山菜などにご注意を! うっかり食べると食中毒に(政府広報オンライン))。与那国にハブはいないようですので、そういう意味では安心な島ではあるようですが、素人判断は危険かも???島のガイドということであれば、現状でも与那国馬のところで触れたたんぽぽ流ツアーさんが島ガイドをやっているようです。

与那国島でキャンプは禁止されているようですが、他に野外活動としては、オリエンテーリング(オリエンテーリングをやってみよう - 日本オリエンテーリング協会)やネイチャーゲーム(公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会: 自然と遊ぼう!)があるようです。「沖縄 オリエンテーリング」で検索するとやんばる東村アドベンチャーラリー2018が出てきました。シェアリングネイチャー/ネイチャーゲームも石垣含む沖縄にも組織があるようです(沖縄県のシェアリングネイチャー組織一覧)。

ちなみに与那国島は日本最西端で証明書も発行しているようです(観光お役立ち情報 与那国島観光協会 与那国町商工会)。一枚500円。西崎(いりざき)からは台湾の島影が見えることも(西崎(いりざき)与那国観光WEB)。


与那国観光WEB

最後に沖縄空手館。今年は第1回沖縄空手国際大会も行われるようです。2020年東京五輪で採用された空手(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)はこれから益々注目されますね。空手の名前の起源は唐手にあるでしょうし、中国武術の影響はあると思いますが、筆者が「沖縄空手道の歴史」(新垣清 原書房)やネットで調べた感じでは、日本の影響の方が強いのではないかと思います。根拠は琉球士族は示現流など剣術や日本の武術を学んでおり(例えば琉球王国時代の最も偉大な武術家の一人とされる松村宗棍(ウィキペディア)は成人してから薩摩に渡って示現流を学び免許皆伝を得たとされています。ただし、その後中国で1年ほど滞在し武術も学んだようです)、兵装も日本のものだったからです(琉球王国首里城から出土した「日本」の証拠(坂東忠信の日中憂考))。素手戦闘だけ中国式ということは考え難いところです。日本中心に中国の影響も受けながら、沖縄で独自に発展した武術が沖縄の武術なのではないでしょうか?琉球士族は帯刀(ウィキペディア)していなかったようですが(おそらく琉球王家が大名ではなかったので権利が無かったのだと思います)、であるがゆえに素手の格闘術が発達し、明治以降武士が刀を捨てた時、本土でも広まったものでしょう(本土での普及に貢献した人物として船越義珍(ウィキペディア))。現代の空手は必ずしも実戦的な格闘術そのままではなく、スポーツ化・体育化したものであるようですが(近代化に貢献した人物として糸州安恒(ウィキペディア))、柔道の父・日本の体育の父である嘉納治五郎(ウィキペディア)が柔術を学んで柔道を創始した経緯と良く似ているように思います。


沖縄関係ない動画で申し訳ありません(笑)。

日本の「原罪」とは

2018-03-03 15:18:42 | 日記
自動運転開発に3000億円投資…トヨタ新会社(読売新聞 2018年03月03日 10時22分)

>新会社は、トヨタが米シリコンバレーに設立したAIの研究開発子会社「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」と、実際に車を作るトヨタとの間をつなぐ存在となる。TRIとの連携や、海外から人材を集めることなどを狙い、公用語を英語とする。

公用語が英語っていうのはちょっと気になりますね。優秀な人がピンポイントで引き抜かれたりしないんですか?日本にしろドイツにしろ英語国ではありません。ノーベル賞を受賞した発光ダイオードの発明者の一人である我らが愛媛県出身の中村修二氏は、日本で生まれ日本で育ち学び日本の会社で研究しながらスター研究者になったようですが、結局アメリカに行っています(批判している訳ではありません)。英語を公用語にしなくても英語は必要ですし研究はできると思うんですよね。技術系と小売では問題が違うとは思いますが、英語の公用語化は先行事例がありますので、ちょっと考えてみます。

ユニクロ社員は英語ペラペラになったのか 社内公用語化から丸5年、「困っています」の声も
(Sankei Biz 2017.3.26 13:13)

>英語の公用語化実現には超えなければいけないハードルがいくつもあるのが現状と言えるでしょう。

>しかし、それでも英語を使うのは、やはり海外からの売上なしには企業が成長戦略を語れなくなってきているという事情があるから。

>逆に言ってしまえば、いっそのこと社内で使う言語を英語にする、とルールにすれば、外国人で英語と日本語の両方できる人が話し相手の際、どちらの言語で話せばいいか気を揉む必要がなくなります。日本人同士でも英語で話すことで、外国人スタッフにいちいち議事録を翻訳したり、別途説明したりする必要もなくなります。

>また、会社としては、メールも会議も電話も、すべて英語に統一してしまえば、マネジメントの観点から言えばとても効率的です。そういう意味では、長い目で見た時の業務効率アップにもつながってくるでしょう。

ユニクロの店舗数は国内を国外が上回っています(店舗数 FAST RETAILING)。今後も海外市場が重要だと考えると、英語を公用語にするという話は有り得ないことではないんだろうと思います。中国や韓国で人材を探す時に日本語ができる人材を探したり、日本人が中国語や韓国語を学ぶよりは、英語を公用語にしておいた方が話が早いのだろうということも容易に想像できますね。公用語化で日本人の英語力を高めておくことが外国人と話し合う時に役に立つというのも分かります。2言語併用の非効率もあるでしょう。

>英語に対する意識は確かに上がりましたが、同じ部署の日本人同士は日本語で会話することがほとんどです。日本人同士で英語を使うことは、めったにありません。

でも実際問題日本人が英語がペラペラになるということにはならないようですね。でもそれでいいのではないかと筆者は思います。人間母語が得意なのは当たり前ですし、印欧語族という兄弟言語で歴史が密接に絡み合った欧米で複数言語を操れる人が多いというのとは事情が違う気がします。言語の習得も楽ではありませんし、その時間にやれることもあるのでは?できるに越したことはありませんし、できない方が偉いなんてことはありませんが、日本人は大体日本語ができれば用が足ります。本気で外国語を習得するなら、海外に行った時日本人同士で群れない方がいいらしいですね。

日本は歴史上古い文明大国中国の近くに存在しましたし、近現代になってからは欧米に学んでいます。歴史上No.1であったことがほとんどない国です。明治維新で成功してアジアから留学生が集まったりしたようですが、結局アメリカと衝突し敗戦しました。戦後東京23区の土地でアメリカ全土の土地が買えるなんて言っていたら、バブルが崩壊し車もぶっ壊されましたね。資源も無ければ、膨大な人口がある訳でもなし、No.1になれる条件がない国が一番になろうというのがそもそも夜郎自大なところもあるのかもしれません。それでもそれなりに良い国だと思いますし、やはり生まれた国が一番でしょう。日本語が母語で外国語(英語になるんでしょうが)も学び使うというこれまでのやり方で別にいいと思いますよね。大体が一番の大国の言語を学ばなければやっていけないのであれば、日本はとっくの昔に中国になっています。英語は重要だと思いますし、筆者はできるとはとても言えないので、批判は甘受しますが、大体そんな感じで考えています。今と昔では条件が違うかもしれませんが、日本語より英語が得意な日本人がいるとすれば、日本に住んでいないんじゃないかとは思いますね。また、ネイティブと渡り合えるだけの英語が習得がそう簡単に習得できるとも思えません。

日本に生まれ育つということは国際的には(上を見れば)斯様にハンディがあることだと思いますが、それはそれでいいんじゃないかと思います。多少ハンディがあるぐらいでちょうどいいのかもしれませんしね。原罪ってこともないんでしょうが。日本の罪とは戦前の悪事だ!と思っているような韓国人をぬか喜びさせるようなタイトルで申し訳ありません。テーマ「日本」は以上とします。

中四国を結ぶ広域サイクリングルート「しまなみ海道・やまなみ街道・山陰ルート」

2018-02-18 12:53:46 | 日記
昨日は自民党愛媛県連の「えひめ地域リーダー育成塾」で松野博一衆議院議員・元文部科学大臣の教育に関する講義・閉講式に参加してきましたが、それに関する記事はまた後日とします。他にたまっているネタも含めて、再来週あたりからしばらく時間ができましたので、その時に一気に進めていく感じになると思います。中国に関しても今いろいろ考えている感じですね。自分が納得しない限り意見を変えることはないタイプですが、世の中いろいろな考えもありますし、眠っている考えを引き出し伸ばして、状況に対応していくことは可能だと思います。経済ネタもいい本を見つけたので、ドカンといきたいですし、女性活躍や法律といった新しいネタの開拓もやりたいですし、やると言った古いネタも回収したい。ニュースも見なければなりませんし、時間が幾らあっても足りない感じです。(徐々に)より社会に出ることも考えています。書いておかないと惰性に流される可能性もありますからね。公開されているのがアレですが、今更な感じです。

今日は、愛媛(松山~今治)~広島(備後地域中心)~島根(出雲地域)~鳥取(伯耆・因幡)を題材にインバウンドの視点で観光や産業を考える記事を書きたいと思います(途中になっても公開して後で完成させていきます)。広島(安芸地域)はまた今度やります。今治以外の東予地域は四国の中心にあるという観点からまた後ほどやるつもりです。地方ネタで言えば(インバウンドに限らず)、石垣は必ずやりますし、茨城もまた書きたいと思っています。名護もネタが思いついたらまたやります。

インバウンドを保守がやるというのも奇異に映るかもしれませんが、これは経済的な観点と共に文化面の観点も影響しています。日本経済を成長戦略で伸ばしていくことを考える時、インバウンドの獲得は外せないと思いますし、日本文化を守るに当たって重要な指摘を行ったのは、これまでも言及してきましたが、イギリス人のデービッド・アトキンソン氏だと認識しています。日本はお雇い外国人で伸びた国ですし、そもそも技術の導入に関して排外的な国ではなく、そこが日本のいいところなんだろうと思っています。和魂洋才って言いますしね。少なくとも日本ではゼノフォビア(xenophobia)「外国人嫌い」が保守の要件とは思いません。それどころか寧ろ地方創生に本気なのが保守じゃないかとさえ思っていますし、左翼ほど小日本主義だとも認識しています。

名護の記事をやった時にサイクリングに着目したことで、これを中心にやれば止まっていた記事が充実して書けるんじゃない?と思ったのがきっかけですね。

中四国を結ぶ広域サイクリングルート「しまなみ海道・やまなみ街道・山陰ルート」設定(cyclesports.jp 2017.05.22)

まだこれから整備していく感じで、今現在このルートを勧める公式のページがある訳ではないようです。そういう意味でインバウンドとして取り扱うのはやや苦しい感じですが、まぁこれからということでご了承ください。

しまなみ海道・やまなみ街道・山陰ルートをつなぐ広域サイクリングルートの設定(鳥取県)

筆者は松山側の松前町在住ですが、〆は道後温泉がいいだろうということで、鳥取側から始めます。

残念ながら鳥取県での整備はこれからですし、ルートが複数あるので、鳥取での確たる起点・ルートは決められません。国内の人はいろいろ移動手段があると思いますが、今回はインバウンドということで、自転車の空輸を想定します。ちゃんとルートが整備されたら、起点で自転車の貸し出しとか、途中で諦めた時に自転車を回収できるポイントや方法があってもいいと思いますが、それはいずれそうなるんじゃないかと思います。

飛行機でロードバイクやクロスバイクを輪行する方法(ESCAPE Airと自転車ライフ 2017-08-15)

現在は鳥取の起点は大山ということですから、米子鬼太郎空港に降り立つことになります。ただ、先にリンクしたcyclesports.jpの記事では、「鳥取県は、県観光戦略課によれば、大山から東へ36㎞にある北栄町の青山剛昌ふるさと館(漫画「名探偵コナン」の作者の展示館)を起点とする延長ルートを決定済みで現在整備中。さらに東へルートを伸ばす構想がある。」とのことですから、鳥取砂丘コナン空港も有り得ますね。

鳥取県は漫画かよ(褒めてます)と思いますが、ついでですから、未整備を無視して鳥取県全部いっちゃいましょう。以下観光地の選定はRETRIPというサイトを参考にしています。

まず鳥取と言えば鳥取砂丘ですね。ファットバイクで砂丘に乗り入れることもできるようです(鳥取砂丘でファットバイクに乗ってアウトドアを満喫! TRAIL ON)(残念ながら外国語対応はありません)。らくだにも乗れます(らくだ屋)パラグライダーも体験できます(鳥取砂丘パラグライダー体験)(残念ながらいずれも外国語対応はありません)。鳥取市観光コンベンション協会の砂丘のページはこちら。鳥取砂丘コナン空港から鳥取砂丘はわりと近いようです。鳥取砂丘の近くには砂の美術館があります(英語対応)。砂丘は本格的な砂漠では勿論ありませんが、東アジアの本格的な砂漠「ゴビ砂漠」「タクマラカン砂漠」に比べれば、気軽に楽しめるのではないかと思います。ただ、鳥取砂丘は日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例(鳥取県)があって、落書きやポイ捨ては禁止されています。インバウンドを狙うなら外国語訳も必要かもしれませんね(ありましたら申し訳ありません)。訪日外国人とマナー問題ではこんなページも(訪日外国人(インバウンド)の増加とマナー問題 (割り込み編) 日本アセアン総合研究所)。常識ですが、マナーは守っての観光を楽しんでほしいと思います。鳥取は梨といったフルーツのイメージもありますが、残念ながらインバウンドを意識した取り組みはあまり目立たないようです。インバウンド促進において食は重要な要素なようですから(インバウンド促進における日本の食に関する考察 西武文理大学 安田亘宏)、逆に言えばまだまだ可能性があるのではないかと思います。



鳥取砂丘はユネスコの世界ジオパーク「山陰海岸ジオパーク」に含まれるようです。世界遺産と何が違うの?と思いますが、世界遺産は保護が目的で、ジオパークは保護しつつ活用していくのだそうです。

鳥取市周辺から東伯・倉吉地域に移ります。ここでは青山剛昌記念館三朝温泉(三朝温泉旅館協同組合)、白壁土蔵群(Japan Hoppers)に注目します。青山剛昌記念館ホームページは英語・韓国語・中国語対応になっていますが、何でもアラブでもヒットしたのだとか(アラブ世界で人気のある日本アニメTOP5 Ecomアラビア語ネット)。アラブは探偵ものが好きということですが、推理小説(ウィキペディア)なんかを見ると、旧約・新約聖書にもミステリ要素がある話が含まれているようですし、最古の例の探偵小説はアラビアン・ナイト『千夜一夜物語』の「3つの林檎の物語」 (The Three Apples) なのだそうです。訪日中国人に関心度が高い観光名所ランキング:「江の島」がランクイン(訪日ラボ)を参照しましたが、スラムダンクの影響で中国人観光客に江の島の関心が高いらしく、名探偵コナンも可能性があるかもしれませんね。日本でもそうですが、中国でもスラムダンクの影響でバスケブームが起こったようです。キャプテン翼もそうですが、この辺のジャンプアニメのパワーは凄まじいところがあると思います。三朝温泉旅館協同組合のページは英語・中国語・韓国語に対応しているようですが、温泉は訪日外国人も興味がある観光資源のようです(「温泉×FIT」がもたらす地方へのインバウンド波及 MCCatalog+)。土蔵は日本の伝統的建築様式です。JNTO(日本政府観光局)によると、訪日外国人は日本の伝統的建築様式に関心があるとのことです(訪日個人旅行者の関心は「伝統的建築様式」、「日本料理]と「伝統的日本庭園」)。

米子・境港といった西伯地域に足を伸ばす前に境目の大山(山陰・鳥取 大山町公式観光サイトD-Club 英語対応)。東の富士山、西の大山とは大きく出ましたが、富士山に似た成層火山で結構著名な山だと思います。何でもインバウンドの影響でガイドの需要も高まっているとか(自然ガイド・登山ガイド・山岳ガイドになるには〜それぞれの資格取得について Greenfield)。観光で怪我をしたら何にもなりませんので、観光登山をするなら、くれぐれも安全に気をつけてください。「新・観光立国論」など日本で文化・観光に関する著書多数のイギリス人デービット・アトキンソン氏も自然の重要性は指摘していますね(日本の自然は魅力多いが課題も山積み 登山、自然散策、花めぐり、外国人に人気のコースを探った やまとごころ.jp)。大山は広域サイクリングルート山陰ルートの現在の起点でもあります。

ついで西伯地域ですが、境港の観光と言えば、ゲゲゲの鬼太郎/水木しげるですね(外国人も熱狂! ゲゲゲの鬼太郎に会いに、妖怪ロードへ行こう トリップアドバイザー)。妖怪は日本独自の観光資源にも成り得るのではないかとも思います。外国人対応してくれるか分かりませんが、大山町圓流院には妖怪天井画も。体験観光とあわせて、お化け屋敷に可能性があるかも(お化け屋敷イベント「水木しげる×すみだ水族館 水の妖怪トンネル」を開催 観光経済新聞)(惨劇のあった臨海学校に夜な夜な霊が…しかも宿泊可! 朝まで絶叫できる過激な施設が千葉・館山にオープン 産経ニュース 2016.8.15 14:00 >車いすでも入場でき、英語での対応も検討するなど、バリアフリーやインバウンド(訪日外国人)を見据えた21世紀型の観光施設を目指す)。堺港は魚の町で食も可能性があると思います(境港市観光ガイド)。後は江島大橋ーベタ踏み坂ー(鳥取県観光連盟)。自転車なら歩道は禁止で車道になるそうですが(危険かも)、圧倒されますね。テレビCMにも登場したようで、ニコニコ動画でもアクセス殺到(超急勾配・江島大橋「自転車で渡ってみた」 ニコニコでアクセス殺到 JCAST)。



島根に入ります。まずは中海の南ルートの安来市の足立美術館の日本庭園。>アメリカの日本庭園専門誌『The Journal of Japanese Gardening(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)』が、全国の日本庭園900か所以上を対象に実施した「2017年日本庭園ランキング」が発表され、当館の日本庭園が「15年連続日本一」に選ばれました。

ついで松江。玉造温泉松江城((一社)松江観光協会)、松江フォーゲルパーク(RETRIPの紹介では世界的にも珍しい最大級の花と鳥の公園だとか)、そして松江堀川(堀川めぐり)。コタツ船がいいのか、グルメがいいのか、松江堀川は外国人に受けているようです(“外国人が多いです”松江堀川・地ビール館の口コミ トリップアドバイザー)。

出雲大社はやまなみ街道ルートから外れますが、出雲に来て出雲大社は外せませんね。神社でインバウンドと言えば、京都の伏見稲荷のようですが、キーワードは写真・SNS・インスタ映えのようです(インバウンドで地方が生き残る方法。京都の伏見稲荷で考えたこと。 90秒の書評で人生を変えよう!ビジネスプロデューサー徳本昌大のブログ)(神社もインバウンド!外国人観光客を意識した案内 株式会社アンディーンノア 最新情報(スタッフブログ))。出雲大社も注連縄が印象的ですし、SNS映えする神社としてSNAPLACEが運営するSNS映えスポットを紹介するInstagramアカウントに載っています(出雲大社)。神社で商売を考えるのも高尚ではありませんが、伊勢神宮なんかはお蔭参り(ウィキペディア)をするために江戸の庶民はお金を出し合い(お伊勢講)、御師のもてなしを受け、お蔭参りのお礼が土産や選別の始まりという説もあるそうです。おかげ横丁もありますね。商売繁盛の神様も祭りも多いですし、日本の宗教は意外に経済的だと思います。神社でインバウンドはこれからかもしれませんが、こんな記事「「政教連携恐れず」、伊勢市や神社本庁が観光で議論 (日経新聞 2017/7/25 18:00)」もあります(神社本庁は政府機関ではありませんので、ご注意を)(>高津氏は「観光や文化遺産保護の観点で政教連携することは海外では当たり前だ。周りは気にしていないと思う」として、市町村が地域の神社仏閣について情報発信に取り組むべきだと訴えた)。他に食では島根ワイナリー。お酒のインバウンドの可能性もあるようです(お酒についてのインバウンドの可能性とは? 株式会社グローバル・デイリー)。(島根)和牛のインバウンドの可能性はこちら(日本に来たら「和牛すし」 外国人が喜ぶニホンショク しきたりより楽しさ重視、「爆食い」狙った新メニューとは NIKKEI STYLE)参照。

やまなみ街道奥出雲からは一点。たたら製鉄の可能性を指摘したいと思います。日本刀こそある種の日本のイメージそのものですね。日本刀は単なる武器ではなく、社会性・精神性を伴っていました(刀剣の社会性と精神性 中世歩兵研究所)。西洋ではサーベルは将校のシンボルでしたが、第一次大戦以降は佩用は儀式時に限られるようになったようです(サーベル(ウィキペディア))。でも社会性・精神性からか日本軍は軍刀に拘り、第二次世界大戦においても主要装備であったようです(軍刀(ウィキペディア))。刀剣はおみやげグランプリ2016でグランプリを受賞しています(刀剣ブームがお土産にも! 「おみやげグランプリ2016」でグランプリ受賞の「日本刀ハサミ」が面白い -岐阜県- 株式会社東京ドーム)。侍・忍者はインバウンドでも人気ですね(「侍と忍者は今もいる」 訪日客に大人気、人手不足に 殺陣や剣舞の習得が必要、将来は人気の職業? NIKKEI STYLE 2017/10/2)。刀鍛冶と観光・インバウンドに関しては「青森=刀剣?青森の新たな魅力を発信した「刀剣ツアーin青森」とは? 「あるもの活かし」で地域力発信!〜たびすけ代表西谷雷佐の旅ブログ〜」「茶道や陶芸、海外富裕層に「体験」を提供するインバウンドビジネス forbesjapan.com」。日本刀職人は海外でも注目を集めているようです(日本刀の職人たちVOL1 刀鍛冶 :文部科学省)(日本刀職人の動画再生1千万回超 瀬戸内市公開、海外で注目集める 山陽新聞 2017年08月02日)。後継者不足が深刻な日本の職人文化ですが(なぜ日本の職人文化は「後継者不足」に陥ったのか? イーアイデム)、後継者がいないという刀鍛冶も、会社がやれば結構いけるんじゃないかと筆者は思います(【職人】日本の鍛冶技術は世界レベル! 新潟燕三条の「モノづくり」がヤバすぎる イーアイデム)(中国産漆に駆逐される国産漆!国宝守る英国人社長の闘いと日本人への提言 ぼやきくっくり時事ネタぼやきと番組書き起こし)。そういう訳で、たたら製鉄に可能性を感じている訳ですが、奥出雲でもインバウンドの取り組みがあるようです(日本遺産たたら製鉄の魅力を10言語でガイド。音声ガイドアプリPokke、島根県奥出雲町のインバウンド施策に採用 PR TIMES)。

広島に入ってやまなみ街道ですが、ルートから外れるものの世羅高原農場はどうでしょうか?広島ではグリーン・ツーリズム先進地域におけるインバウンドの取組状況(農林水産省)では安芸太田町と北広島町の事例が取り上げられています。ウォール街でも知られるビッグプレイヤー農林中金(知られざる巨大金融機関・農林中央金庫 JBPRESS)は農業融資は0・1%と指摘されますが(【小泉進次郎 独占インタビュー全文公開】「農林中金はいらない」 「農業の“護送船団”を改革する」 週刊エコノミスト 02日 2月 2016)、グリーンツーリズムで地域活性化にも取り組んでいるようですね(農林中央金庫 グリーンツーリズムで地域を活性化 IT pro)(>モニターツアーは5回開催している。2017年4月実施の第5回は、SNSで多くのフォロワーを有するインフルエンサー9人を台湾から招き、広島県と愛媛県で各種体験に参加してもらい、地域の人々と意欲的な交流を図った。参加者のフォロワー数は多い人で35万人を超え、9人の合計フォロワー数は100万人以上だったという。それぞれがインスタグラムなどで情報発信し、1回の投稿で1万1000 件以上の「いいね」が付く参加者もいるなど情報発信効果は大きかったという。・・・世羅高原農場や道後温泉での事例も取り上げられています)(話は逸れますが、農林中金は本来業務の農業融資にも力を入れ始めているようではありますね。食農関連分野への円滑な資金供給(農林中金)。TPP・EPAを迎え撃つに当たって、経営感覚をもった農業法人への融資は大きな力になるのではないかと思います)。花は東南アジアの観光客に強いみたいですね(来日目的は「花」 東南アジア観光客憧れの名所はここ インバウンドサイト発 日本発見旅NIKKEI STYLE 2017/4/11)。西日本が東南アジアのインバウンドを狙うなら関西国際空港との連携が重要だと思います。必ずしもLCCである必要はないと思いますが、関西国際空港はLCC就航都市数日本NO.1なのだとか(LCC徹底比較 関西国際空港オフィシャルサイト)。関西国際空港と地方空港の連携に関してはこういう案も(関空で来日、伊丹から地方へ 新「黄金ルート」誕生か 空港間のアクセス向上へ、阪急が新線乗り入れなど検討 NIKKEI STYLE 2017/9/28)あるようですが、書きにくいことをあえて書きますが、伊丹空港を廃港にして関西国際空港から国内線をドンと飛ばした方が、明らかに東南アジアから地方へのアクセスは良くなるだろうとは思います。日本の国際空港は仁川などアジアの空港に客を奪われ、これからは中国の空港も台頭するようですが、日本の地方空港から海外に行くのに日本の空港を経由しないのは無駄というか何とも残念なことだなと思っています。ANAなんかはLCCに積極的だという話も(LCC積極派のANAと消極派のJAL、今後を左右するのは「IT戦略」だった ビジネス+IT 2016年04月19日)。後はホームページに外国語対応はありませんが、三次市農業交流連携拠点施設トレッタみよしも食とショッピングでインバウンド向きかもしれません。ここでは体験プログラムは現状少ないようですが、体験型観光農業自体は注目されているようです(注目される体験型観光農業 みずほ総合研究所)。

さて山間部を過ぎ、尾道・福山へ。尾道や福山は風光明媚で有名で多くの映画のロケ地でもあるようです(おのみちフィルムコミッション ふくやまフィルムコミッション)。ロケ地とインバウンドの関係ですが、映画が海外で大ヒットすると、観光客が大幅増するという効果があるようです(映画やドラマの成功で佐賀県にタイ人が急増、満足度を高めてリピート客に! クレアインバウンドライブラリー)(北海道がインバウンドでアツい!訪日中国人観光客が北海道に行く理由は「狙った恋の落とし方。」という映画? 訪日ラボ)(長野・岐阜でインバウンド需要3倍増見込み!? 映画「君の名は。」が海外でも大躍進 訪日ラボ)。「君の名は」は日本のアニメ映画ですが、海外ドラマや映画の誘致も有り得るのではないかと思います。特にタイに着目した佐賀県は結構凄いですね。日本国内におけるロケ撮影の現状と課題(特定非営利活動法人 ジャパン・フィルムコミッション)という資料を見ると、課題は結構あるようですが、2020年のオリンピックに向け海外からの問い合わせがさらに増える傾向にあるとのこと。今がチャンスかもしれません。福山観光コンベンション協会を見ると、コンベンションが重視されているようですね。国際会議の誘致・開催支援はJNTO(日本政府観光局)が行っているようですが、コンベンション誘致等 による賑わいの創出 - 福井県ホームページを見ると、ターゲットを絞ることが重要なのだとか。佐賀とタイの事例に通じるものがあるかもしれません。観光では鞆の浦が景勝地として有名ですが、鞆の浦を伝える写真館 - 鞆物語というページがあります。また、福山はばらの街なのだそうで、ばら祭りも大きなイベントのようですね。国際的にはブルガリアのばら祭り(ブルガリアのバラ祭りがめちゃくちゃ可愛い!!! NAVERまとめ)やアメリカのTournament of Roses Paradeが有名なのだとか。他に体験&産業・環境観光やグルメや福山ブランドなどのグッズも充実しているようです。尾道はおのなび|広島県尾道市(しまなみ)の観光情報を見ましたが、福山同様風光明媚で写真も意識しているようですし、サイクリング情報もあって、食にショッピングに充実しているようです。

しまなみ海道についてはSHIMAP しまなみ海道観光マップ。観光スポット・体験メニュー・グルメと充実していますが、やはりここで取り上げたいのはサイクリング。乗り捨てもできますし、充実しているようですね。自分の自転車を送るにはしまなみ海道へ自転車を送る方法、自分で運んでくる便利な方法は?(しまなみゲストハウス「シクロの家」)参照。サイクリングしまなみも国際的なようです。グラン・ツール・せとうち2018 開催決定!(cyclesports.jp 2017.11.13)というニュースもあります。自転車生産国としては台湾が有名なようですが、トップを走るジャイアント社がしまなみ海道を支援したとも(中国巨大市場でシェア4割! “自転車”産業で成功した日系企業、その驚くべき「先行戦略」(現代ビジネス 2016.07.06))。台湾との交流では松山―台北 チャーター便 エバー航空が11月 県、定期化に期待(日経新聞 2017/9/22 6:00)(>チャーター便には184人乗りの機体を使う。台湾からの観光客らが愛媛県内を訪れることに用途を限定、愛媛の人々が台湾を観光するのに使うことはできない。)参照。定期化の鍵は台湾の観光客の方々に愛媛を楽しんでもらうことですが、インバウンド先進地の高山市におけるインバウンドの取り組み(岐阜県高山市)や岐阜県高山市、多言語化と外国人目線での情報提供 (岐阜県高山市海外戦略室)を見ると、当該外国人の特徴にあわせた取り組みが必要なようです。パンフレットなんかも日本語のパンフレットをそれぞれ翻訳するのではなく、国別に中身を変えることまでやっているという話も。台湾人の特徴は訪日台湾人観光客の特徴(訪日ラボ)参照。日本酒が好きなようですが、愛媛は隠れた酒どころでもあるようです(愛媛の日本酒ランキング2018 日本酒評価SAKETIME)。「日本のドラッグストアで購入すべき医薬品を紹介する本が出版されるほど、医薬品や健康グッズは定番のお土産になっています。」とのことですが、ドラッグストアとインバウンドに関しては、ドラッグストアの果たす経済的役割(経済産業省)参照。話が逸れましたが、しまなみ海道で外せないのは大山祇神社(ウィキペディア)(>『国宝・重要文化財大全 5 工芸品I』(毎日新聞社刊、1998)によると、国宝・重要文化財指定の大鎧41件のうち11件、胴丸54件のうち27件、腹巻39件のうち14件が大山祇神社の所有である。以上を合計すると134件中52件(39パーセント)が大山祇神社の所有である)でしょう。山の神・海の神・戦いの神として歴代の朝廷や武将、三島水軍の尊崇も厚く、しまなみ海道がかかるまで陸続きでなかったことから、小さな島に4割もの鎧が集まり残ったんでしょうね。よもやぬかりはないと思いますが、念のため寺社仏閣の防犯対策(セキュリティハウス)。インバウンドは質の高さを求めているということで、拝観料の値上げも可能なようです(デービッド・アトキンソン氏「観光産業は「発信」から「研磨」へ」 国際イベントニュース)。体験観光で言えば潮流体験はどうでしょうか(潮流体験・能島水軍は村上海賊の里・瀬戸内しまなみ海道)?個人的には能島城を復元したら、個性的で面白いような気がします。来島海峡急流観潮船(うずしお体験) / 株式会社しまなみ(音が出ます)は、造船所で建造中の船舶を間近で見られることも魅力とか。亀老山展望公園は絶景ポイントのようです(しまなみ海道今治探訪)。ドルフィンファームしまなみは日本最大の「イルカとクジラのふれあい施設」だそうです。

今治市の観光情報だと今治市のページが外国語にも対応しています。タオル美術館ページは外国語未対応。輸出は東アジアで好調のようですから(輸出タオル国別数量 今治タオル工業組合)、インバウンドの可能性もあるかも。

今治・道後はまかぜ海道(愛媛マルゴト自転車道)のサイクリングで疲れたら、風早の郷 風和里(ふわり)で休憩。海は綺麗ですよ(#はまかぜ海道 - Instagram Search)。筆者ははまかぜ海道に近い松山北部の太山寺地区で生まれ育ちましたが、あの辺の海は、川が流れ込む普通の浜辺とは違います。

最後は以前も紹介しましたが、道後温泉。ここでゆっくり汗を流して〆でしょう。旅館の外国人対応はインバウンドの教科書(全旅連青年部)参照。語学のできる人材が重要ですね。道後温泉周辺での食とショッピングは道後商店街|道後温泉本館へと続く、道後ハイカラ通り、道後温泉旅館協同組合(道後温泉観光協会)の道後温泉物語というページもあります。

ペルーの遺伝子資源とアンデスブランド

2018-02-07 22:22:53 | 日記
本日は時間がありましたが、記事は一点だけ「ペルーと貿易」に関連して書きます。TPP11も発効の見込みですし、わりとタイムリーなテーマかと。TPPそのものやメキシコあたりもその内やりたいですが、何時になりますことやら。新しいものにチャレンジすると、兎に角時間がかかります。何となく今日はペルーで何か書こうと思ったのですが(名護も書いてニュースチェックまで行けると思ってましたが)、何時ものことながら、超見込みが甘かった。でも、自分が面白いと思わないことは、絶対記事にしたくないですからね。(中)南米は筆者にとって地球の裏側もっとも縁遠い部類の地域でしたが、トランプ大統領とTPPの絡みで、このところ関心が高まってきています。

始める前に一点だけ、最近のペルーの政治状況の不透明さは指摘しておかなければなりません。

ペルー・フジモリ元大統領、恩赦で混乱は避けられない(WEDGE 2018年2月7日)

詳細は上記リンクに譲りますが、産経新聞でもお馴染みの故岡崎久彦氏の岡崎研究所が「しばらく様子を見る必要があります」と指摘しています。別に動乱が起こるとかそういうことではないんでしょうが、政治状況が不透明だと投資のリスクは否めないかもしれません。それを踏まえた上で以下「ペルーと貿易」記事をご覧ください。


(ペルーの輸出品目の内訳、出所:ペルー中央準備銀行)
参照:資源国としてのペルー(クラウドクレジット株式会社 社長杉山智行のブログ)
>金、銅、亜鉛の生産額はそれぞれ世界のトップ5に名を連ねています。
>同じく資源国であるチリが資源の輸出先のかなりを中国が占めているのに対してペルーの場合は資源の輸出先を多くの国に分散しており、価格の下落の影響は受けたものの、輸出量自体への影響は相対的に軽微にとどまっています。
>ペルーの民間企業は経常赤字を上回る海外からの期間の長い借り入れを行っており、これがマクロ経済の頑健性への信頼につながっています(短期の対外借入が多い場合は、対外ショックに弱くなる)。
>資源価格の下落によって資源関連の投資プロジェクトは年々減少していますが、今度はインフラ投資が官民ともに増加しており、民間だけでみてもペルーの国内投資は2017年にプラスに転じると予測されています。
>ペルー経済全般でみても、消費の減退等も特に近年みられず、消費者信頼感指数は2014年3月を谷として改善トレンドが続いています。
>また、中国経済の成長が鈍化した際のオーストラリア等への影響が大きいために日本では中国経済の減速≒資源国の減速と言われがちですが、ペルー経済の中国経済との感応度はとても低くなっています。

まず、ペルーと言えば資源ということになるのかもしれませんが、今回、資源については詳しく取り上げません。ペルーは今後期待できる成長株のようですから、TPPで投資環境が整うことは、双方大きな意味があると思います。

ペルー共和国(Republic of Peru)基礎データ(外務省)

>クチンスキー大統領は,公約で特に太平洋同盟の強化を重視する他,中国,EUとの関係強化,APEC,TPPの重要性,OECD加盟を目指すことを強調。また,CELAC,アンデス共同体を通じたペルーの国際場裏におけるプレゼンスを高めることについても言及しており,経済外交を主軸とする外交を展開している。

>2016年7月に発足したクチンスキー政権は,歴代政権の自由経済政策を踏襲する他,一般売上税減税等の税制改革を通じ,企業活動のフォーマル化や正規納税者の拡大を図り,より一層の財政健全化に努めるとともに,同時に行政手続きの歓送化等を実施することで更なる経済成長を目指している。この中で,空港・港湾,道路,鉄道等のインフラ整備や上下水道整備などに力を入れることとしている。

>考古学,人類学等を中心に日本のアンデス社会研究の中心的対象国となっており文化交流も活発。また,約10万人の日系人の存在等もあり,日本語学習熱は高く,毎年日本文化週間が開催されている。

現在チリは準加盟国ですが、アンデス共同体(他にコロンビア・エクアドル・ボリビア)の本部はペルーの首都リマにあります。ペルーの観光と言えば、ナスカの地上絵も有名ですが、マチュピチュ・クスコといったインカ帝国の遺産が筆頭に挙げられるでしょう。クチンスキー政権のインフラ整備重視もインカ帝国の交通網をあるいは意識しているかもしれません(インカ帝国を支えた5万kmの道路網「カパック・ニャン」(建設コンサルタンツ協会))。TPPに政府調達規定はありますから、日本のゼネコンにもあるいはチャンスもあるのかもしれませんね。「従来わが国建設業の弱みと言われてきたコスト競争力、マネージメント能力についても、近年はかなり向上させてきており、欧州企業はもとより、中国、韓国などアジア企業と価格、技術で十分に競争できるようになっている。」(わが国建設業の海外市場戦略(概要版)(国土交通省)とのことです。日本もインフラ投資には力を入れてきましたし、相性は良さそうです。また、日本語学習熱が高いということですから、日本にとってはビジネスチャンスも比較的大きい国かもしれません。


ペルー・マチュピチュの楽しみ方| 近畿日本ツーリスト

さて、今回の記事でもっとも着目したいのはペルーの遺伝子資源です。中でもアンデス原産作物が世界に与えた影響は大きく、今でもペルーの食材を活かしたペルー料理は魅力があるようですね(参考:FOOD アンデス原産作物 JETRO)。インカ帝国の主食はジャガイモでペルーには1000種類以上のジャガイモがあるようですが、トマトもペルーあたりが原産で、トウガラシも独自の種類があって、トウモロコシやカモチャ、豆、サツマイモ、アボガドも古くから栽培されていたようです。原産地は中米メキシコのものも含まれますが、いずれにせよアンデスに根付いていたのは間違いないようです。ペルーの農作物で生産量が多いのはアスパラガスやアボガド、バナナ、アーティチョーク、コーヒー、カカオ、トウモロコシのようですが、アボガドやトウモロコシは兎も角、他は特にアンデス原産ではないようですね。別に原産地でなくてはならないという決まりはありませんが、遺伝子資源の豊富さという優位性を含め、アンデスのブランド化の可能性を感じます。経産省で検討された地域ブランド化の定義は①「地域の事業者が協力して、事業者間で統一したブランドを用いて、当該地域と何らかの(自然的、歴史的、風土的、文化的、社会的等)関連性を有する特定の商品の生産又は役務の提供を行う取組み」②「地域発の商品・サービスのブランド化と地域イメージのブランド化を結びつけ、好循環を生み出し、地域外の資金・人材を呼び込むという持続的な地域経済の活性化を図ること」だそうです(参考:農林水産物・地域食品の地域ブランドの現状と課題 農林水産省知的財産戦略チーム)。メキシコではテキーラ人気で原料不足が深刻のようですから(参考:アングル:メキシコでテキーラ原料不足が深刻化、人気が裏目に ロイター 2018年2月1日 / 15:28)、潜在的可能性はあるのではないでしょうか?これは現地の努力次第ですが、ペルーも鉱物資源以外の収入源を育てていくことが重要だと思いますね。

日本でも農業生物資源ジーンバンクが、農業分野に関わる遺伝資源について探索収集から特性評価、保存、配布および情報公開までを行う事業を行っているようですし(農業生産物資源ジーンバンク)、1993年の生物多様性条約発効以降は、その遺伝子資源を有する国家の主権的権利が及ぶものであると認識されるようになっているようです(日本の遺伝子資源の保存とその課題 三菱UFJリサーチ&コンサルティング)。それほど儲かるものではないかもしれませんが、アンデスの遺伝子資源の収集は学問的には重要であるような気もしますね。

ペルーの輸出上位に繊維があるようですが、高級コットンであるピマコットンがペルー原産であるようです(ピマコットンについて Raffa)。また、日本ではピマコットンを『ペルヴィアンピマコットン』として伊藤忠商事が国内でブランディングしたようです(Project of 高級原料ブランド『ぺルヴィアンピマ』)。アルパカも重要なようですね(ペルーアルパカ - Perú Moda)。「アルパカ繊維には様々な色があり、強く柔軟性に富み、肌触りが良く保温性や耐久性にも優れている。アルパカ繊維の「輸出先上位3か国は米国(37.4%)、ドイツ(13.8%)、フランス。4位以降のチリ、日本、英国、カナダ、オーストラリア、スイス、イタリア、スペイン、ベルギー、アイルランドを始め、アルパカ衣料は世界45か国に輸出されている。」とのことです(ペルーのアルパカ衣料輸出先 日本は5位 keikoharada.com)。ここでも独自の遺伝子資源がブランドに結びついているようです。

最後に海産物資源ですが、「沖合は栄養塩を多く含むフンボルト海流により世界有数の漁場を形成している」(ペルーの農林水産業概況:農林水産省)とのこと。あるいは水産資源のブランド化も可能であるかも?

最初に挙げたペルー中央準備銀行のグラフでもagriculture and livestockの輸出は伸びていますね。そういう訳でペルーとの貿易、ペルーへの投資はアンデスブランドに着目してはどうかと思った次第です。これはペルーをはじめとしたアンデス諸国の優位性ですが、TPPを期にまた古代アンデス文明の中心地であった歴史を活かしていち早くペルーがブランドを育ててしまうかもしれません。

え、ペルーのブランドを育ててどうするのって?魅力的な投資先というのもありますが、儲けた金で日本の自動車でも買ってくれんかね?と思っています。その自動車はあるいはメキシコでつくられたものかもしれませんが。結局のところ儲かってない国がものを買うことはありません。TPPで共に発展しようということですね。

原子力発電所の根拠ある安全対策と再稼動・廃炉、再生可能エネルギー

2018-01-28 12:06:37 | 日記
経済産業省の図なんかを見ても、原発の再稼動は最強の経済対策だとは思うのですが、中々国民の理解が広がらないのは確かだと思います。



河野外務大臣は再生可能エネルギーの導入を進めたい意向を持っており、安倍政権もそうした方針でこれからいくようですね(ミャンマーUAE出張 ごまめの歯ぎしり 2018.01.20)。

>再生可能エネルギーに対する国際的な関心と投資の高まりは、年々、大きくなっていきます。

>日本もこの流れにしっかりとのって、再生可能エネルギーを増やしていきます。

>太平洋島嶼国から参加しているクック諸島の首相、キリバスの閣僚、フィジーとトンガの代表を昼食会に招待して、意見交換をしました。

>この4か国をはじめ、島嶼国は気候変動の影響を最も早く、大きく受けることになりますが、太陽光を中心に、発電に関しては再生可能エネルギー100%をかなり早期に実現するために着々と政策が進んでいます。

再生可能エネルギーは安定供給に疑問符がつくような気はしますが、技術の開発も進んでいるようです(モルディブ共和国における太陽光発電プロジェクト「ディフシ・ソーラーアイス・プロジェクト」の実施について 関西電力)。

いずれにせよ、再生可能エネルギーの導入を進めていくのであれば、やはり電力会社も対応を迫られることになりますし、原発再稼動をしてはならない、電気料金を値上げしてはならないでは、電力会社もどうしようもないだろうと思います。電力会社の経営を軌道にのせて、新しい技術に取り組んでもらうためには、再稼動でコストを浮かすことが必須ではないでしょうか?兎に角反対なんだの姿勢からは何も生まれません。

再生可能エネルギーで日本においてもっともポテンシャルが大きいのは風力発電と言われますが(風力発電:2020年代から洋上へ、大型風車1基で10MW級 (1/2) スマートジャパン 2014年03月20日 13時00分)、幾つも課題はあるようです。①日本は台風が多い→台風が少ない北海道が比較的有利(風力発電 北海道電力)。②バードストライクの問題→風力発電施設に係るバードストライク防止策(環境省)を進めていく。風力発電の導入が進んでいる先進地域の取り組みが参考になるかもしれません。具体的には鳥の大群が通るルートを避けたりすることが考えられます。渡り鳥がルートを変更する可能性もあり、その辺も注意する必要があると思います。希少種の生息地域も注意すべきかもしれません。ただし、米国でのバードストライク総数は年間約10億羽であるが、風車によるものは0.01%であり、窓ガラスなどに比べてきわめて低い数字である。英国王立鳥類保護協会も「適切に設置された風力発電所は、鳥類に大きな脅威を及ぼさないと考える」と表明しているようで、過剰に警戒する必要はないのかもしれません。参考:風力発電(ワイキペディア)生態系への影響。高々鳥と思うかもしれませんが、食物連鎖の一部が欠けるとどんな影響があるかも分かりません(渡り鳥が教えてくれます 鳥が食べる干潟の生き物が教えてくれます ラムサール条約登録湿地関係市町村会議)。狼がいなくなって鹿が増えすぎ鹿が草木を食い荒らして環境破壊が進むという話は有名ですね。後で失敗したとならないように、導入するなら導入する出慎重かつ速やかにやるべきでしょう。③最後に騒音です。風力発電施設から発生する騒音等への対応について 中間とりまとめ(風力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会)を参照すると、騒音があることは否定できないと思います、そう考えると、あまり人が多いところや、有力な観光地は現状避けざるを得ません。ないのであれば、その辺の基準も必要でしょう。

じゃあ太陽光かと言えば、夏と冬の発電効率はそれほどいいとは言えないようですので、クーラーとか暖房の需要が高い地域で疑問なしではありませんね。太陽光発電がもっとも効率のいい地域は3~5月なのだそうです(太陽光発電の発電量と季節や気候の関係は? エネチェンジ 2016.07.22)。太陽光発電が花粉でも吹き飛ばしてくれるなら、筆者も応援してもいいのですが。

国民の理解が中々進まない理由のひとつに事故再発の恐怖があると思います。勿論安全対策はシッカリするべきでしょう。そう考えると、特に大きな自然災害が懸念される地域ほど再稼動の対策費が嵩むかもしれません。老朽化した原発の再稼動も対策費が増えるならコストに見合わない可能性もあります。経済産業省はシッカリ計算して、コストに見合わない原発は廃炉の方向性で構わないと思います。そのかわり、対策がシッカリできているなら、もういい加減に再稼動を進めていくべきだろうと思います。そこのところの区別がシッカリなされず、何が何でも全部やろうとしているように見えるから、あるいは理解が進まないのかもしれません。ここの再稼動はこれこれこういう理由で難しいから廃炉の方向性だということを示せば、逆に根拠がない不安で何となく反対を煽る勢力に対して、少なくとも安倍政権は根拠を持って判断しているということをアピールできるのかもしれません。

後は後からもっともらしい理由で反対されないように気をつけるべきでしょう。朝日社説1月15日「(社説)原発の再稼働 同時事故に対応尽くせ」で、集中する原発の同時事故の対応が不十分ではないかと指摘されました。もっともなところもあるような気はします。規制官庁は世界一規制に詳しいぐらいでちょうどいいのかもしれません。再稼動のコストは少々上がりますが、根拠ある不安に対しては少なくとも全て対応できるようにしておけば、根拠ない不安に対して自信を持って説明できると思います。

隕石が降ってくるリスクがゼロとは言えないことを考えると、完全なるゼロリスクを主張するのは虚偽になってしまいますが、人は生きている以上、リスクと共に生きているのであって、まず安全と言い切ってもいい妥当な安全基準というものはあるんだろうと思います。そこを目指して欲しいですね。何が何でも危険だと言い張る人は、言行一致で事故の可能性がないとは言えないのですから車の運転を止め、家に引き篭もって二度と表に出てこないでほしいと思います。隕石が家に落ちても責任はとれませんが。経済性を全く考えない安全対策というのも有り得ませんが、事故が起こった時の重大性を考えると、根拠ある指摘に関しては真摯に回答していくべきなんだろうと思います。それが結果的にいち早い再稼動に繋がるのかもしれません。

パキスタンと財閥

2018-01-21 10:58:03 | 日記
トランプ大統領の新年最初の投稿「新年最初はパキスタン批判「だましてばかり」米大統領不満」(産経ニュース 2018.1.1 23:41)で注目を浴びたパキスタンですが、河野外務大臣は1月3日~7日にパキスタン、スリランカ及びモルディブを訪問しています。ドーン紙によるインタビュー(外務省)では、パキスタンのテロとの闘いにおける真剣な努力を高く評価すると共に、引き続きパキスタンのテロ対策を支援するとしています。また、「日本は,パキスタンの伝統的な友好国であり,パキスタンの発展に対し,日本は関心を有しています」「こうした質の高いインフラ整備により,パキスタンの経済・社会基盤の改善が進み,更に多くの日本企業の進出に繋がるよう,これからもパキスタン政府と緊密に協力していきたいと思います」ということです。筆者も1月2日に記事を書いていますが、引き続きパキスタン支援のため何が出来るか考えていくつもりです。パキスタンがテロとの戦いを完了させてくれると、アフガニスタンも安定し、米軍が世界中で何正面もの戦いを強いられることを避けられます。これは日本にとっても結構重要なことだと思います。

パキスタンに関する資料を探しに以前本屋に行った時に見つけた本が「パキスタン財閥のファミリービジネス」(ミネルヴァ書房)です。他に選択肢も無く、内容も悪くないと感じたので、買って帰りました。まだ序盤を読んだところですが、気になるところを抜き出し、考察します。

①日本にとって工業化の初期よりこの地域(英領インド期)は、日本紡績業の原綿供給地として戦略的に重要だった(1~2p)。

富岡製糸場(しるくるとみおか 富岡市観光ホームページ)が著名ですが、日本は戦前繊維産業が主力だった時期があって(図録 主要輸出品の長期推移)、パキスタンは現在も綿花の産地として重要ですが(参考:世界の綿花(生産量、消費量、輸出量、輸入量、価格の推移) NOCS)、英領インド期も日本はインド綿(パキスタンは当時はインドの一部だったので区別をつけるのが難しい)の輸入など繊維産業を通じてパキスタン地域とも結構関わりはあったようです(19世紀アジアの経済発展とボンベイ・大阪の紡績業 大阪大学大学院文学研究科・世界史講座 教授 秋田茂)。当初は国産綿と中国綿を使ったようですが、綿糸の生産高の拡大に伴い、綿花の供給地としてインドに注目したということのようです。今では中国が綿花生産量No1ですけれども、2位のインドと4位のパキスタンを足せば、決して引けをとるものではありません。現在パキスタンの綿花は輸出用ではなく、国内で消費されて繊維製品を輸出しているようですが、それは兎も角、日本の主力産業が繊維だった時期もあって、綿花を多く生産するパキスタンと日本の関係性は決して薄いものではなかったということでしょう。中央アジア(ウズベキスタン)との物流ルートが改善したり、インドが発展したらパキスタンは困るのでは?と思うかもしれませんが、繊維糸・織物輸出は中国の独壇場ですので(世界の繊維糸・織物 輸出額 国別ランキング・推移 GLOBAL NOTE)、それほど気にし過ぎることなく、中央アジアとのルート開拓は進めて欲しいですね。

②パキスタン経済で主導的役割を果たしたのは財閥。初期工業化過程において先導的役割を果たした有力ビジネス・コミュニティの出自にかんして最も興味深い特徴の1つは、彼らがヒンドゥー教からの改宗者であり、その昔香辛料貿易などに従事していたムスリム商人の後裔であったという点である(4p・22p)。それらのビジネスコミュニティは、主にインド西部のグジャラートのカーティアワール半島の出身としている(23p)。

分離独立に伴いパキスタンからヒンドゥー教徒も移動したようですが、パキスタンにもイスラム教徒がやってきました。パキスタン建国に寄与したムスリム商人や企業家の特徴は、かつて香辛料貿易などに従事したムスリム商人の末裔であり、ヒンドゥー教徒からその昔改宗したものであったようです。

グジャラート州(ウィキペディア)

>グジャラート地方は、古来から西アジアとの重要な交易地であって、インダス文明の港湾都市とされるロータルや近年発見されたドーラヴィーラなどが栄えた。

グジャラート州と言えば、ナレンドラ・モディ首相の出身地としても著名ですね。インダス文明と言えば、モヘンジョ=ダロやハラッパーが有名ですが、グジャラート州にも遺跡は少なくないようです(グジャラートの広大なインダス文明遺跡 HUNTER: 古代文明 ニュース・データベース)。

パキスタンとインドが犬猿の仲であることは勿論理解していますが、切っても切り離せないところはあるのであって、多少なりとも緊張緩和できれば、パキスタンも治安改善に取り組み易いのかなという気がしないでもありません。それは兎も角グジャラード州はインドでも発展すると見込まれている地域ですし、隣り合うパキスタンのシンド州も有望かもしれませんね。パキスタンの財閥は日本でも注目されているようです。

パキスタンの有力企業グループ(2016年3月)
(JETRO)

世界の3大商人は華僑・印僑・ユダヤ商人だそうですが、インド商人の縁戚であるところのパキスタン商人は日本でも活躍しているようです。日本でも中古車とパキスタンの関係は良く知られていますが、埼玉・八潮はヤシオスタンとも言われるようで(「ヤシオスタン」のパキスタン人たち、なぜ埼玉・八潮に集まったのか カレーを食べてみた【ルポ】 HUFFPOST 2017年08月01日)、パキスタンに商売をやらせるとメキメキ伸びるのかもしれませんね。

えひめ地域リーダー育成塾第5講

2018-01-21 10:38:42 | 日記
昨日、えひめ地域リーダー育成塾第5講に出てきました。鈴木馨祐衆議院議員・中央政治大学院副学長・自由民主党青年局長とだけ案内に書かれており、何か政治の話かなと思っていましたが、完全に経済の話でした。正直肩透かしを食らった印象はありますが、講義自体は非常にためになり、今後日本経済を考える記事に反映させていくつもりです。本日は他に書くつもりの記事がありますので、経済記事を書くつもりはありませんけれども、月曜以降より経済記事に力を入れていく予定です。

鈴木議員は飛行機の時間に間に合わないということで、急いで帰られました。講義が終わった後、塾生の皆さん同士で話し合っていましたが(顔見知りも結構いたのかもしれません)、筆者もさっさと帰ってしまいました。知り合いはいませんけれども、質問は幾つか出ていましたから、話を聞いてみたい部分もあったのですが、今時スマホも持ってないですし、まぁしばらくはそんな感じでいいんだろうと思います。

オウム裁判終結

2018-01-20 11:14:54 | 日記
本日の産経新聞の一面はオウム裁判終結でした。

高橋克也被告の無期確定で、事実上裁判が終結したようですが、23年も経っています。さすがに長いです。

裁判の迅速化に関する法律(e-Gov)が平成15年に成立しているようですが、どれだけ効果あったんでしょうかね・・・。あったとは思うのですが、組織的事件とは言え、ひとつの事件に23年もかけられると何とも言えない気持ちになりますね。裁判の迅速化に係る検証結果の公表(第7回)について(裁判所ホームページ)を少し見ました。

刑事事件についての言及もありますが、民事や家庭裁判所の事例に比べて量が少ないですね(民事の迅速化については何時か機会があれば検討するかもしれません)。刑事の長期化は後半前整理の長期化に原因があるんだそうです。検索して出てきた日経の「公判前整理が長期化、最高裁が対策検討 裁判員裁判」(2016/1/11 23:07)を貼り付けておきます。

>最高裁によると、公判前整理手続きの平均期間は、裁判員制度開始の09年は2.8カ月だったが、翌10年は5.4カ月に延び、12年は7.0カ月になった。その後、2年連続でやや短縮したが、15年は10月末時点で7.3カ月となっており、再び増加に転じる見通し。

>長期化は検察官や弁護人の書面提出に時間がかかったり、打ち合わせ期日の間隔が必要以上に空いていたりすることが要因として考えられる。

>最高裁は具体的なケースを抽出、原因を詳しく分析し、短縮方法を検討する。複雑な事件なのに期間を短くできた成功例も調査する方針だ。

一般人を集めるとなると中々審理が進まないことは予想されますが、年々状況が悪くなっているようです。裁判員の選ばれ方(裁判所ウェブサイト)を確認しましたが、まぁ年々裁判員制度に対する理解が下がっているんでしょうね。裁判員候補者の辞退率上昇・出席率低下の原因分析業務報告書(平成29年3月 株式会社NTTデータ経営研究所)によると、辞退率は年々上昇し、出席率は年々低下しています。これでは長期化して当然です。まぁ裁判に出ないといけなくなるとか普通に考えて大迷惑ですからね。意識低くて申し訳ありませんが、裁判員制度はやらなかった方が良かったんじゃないですか?当時のことの記憶はハッキリしませんけれども、筆者は裁判員制度に肯定的であったことはないと思います。オウムの裁判の長期化の原因が裁判員制度にあったのか、他にも原因があったのか良く分かりませんが、ここまでとします。

これでようやく死刑執行が進むことになります。死刑には賛否あってやらない法相もいますが、上川陽子法相はこれまで死刑執行をしていますから(2人の死刑執行 上川陽子法相が命令 産経ニュース 2017.12.19 10:11)、特に決まったことをやらないということはないんでしょう。ヨーロッパやリベラルは怒るかもしれませんが、筆者は死刑執行は必要だと思っています。何の罪のない人間を自分(達)勝手な理由で多数殺さないと日本ではそもそも死刑になりません。延々と刑務所に入れるのもどうかでしょう。冤罪で死刑にする問題は可能性として勿論想定しなければならないと思いますが、どう見てもオウムで冤罪も何も無く、あるのはただの時間稼ぎ行為でしかないように見えなくもありません。一体全体どのような合理的理由があって多数再審請求されているのでしょうか?あったらここぞとばかりに大々的にアピールするでしょうから、どうせ死刑反対だから死刑をやってる国に対して反抗で汚いことをしてもいいということになってるんじゃないですか?

参考:刑事訴訟法(e-Gov)

第四百三十五条 再審の請求は、左の場合において、有罪の言渡をした確定判決に対して、その言渡を受けた者の利益のために、これをすることができる。
一 原判決の証拠となつた証拠書類又は証拠物が確定判決により偽造又は変造であつたことが証明されたとき。
二 原判決の証拠となつた証言、鑑定、通訳又は翻訳が確定判決により虚偽であつたことが証明されたとき。
三 有罪の言渡を受けた者を誣告した罪が確定判決により証明されたとき。但し、誣告により有罪の言渡を受けたときに限る。
四 原判決の証拠となつた裁判が確定裁判により変更されたとき。
五 特許権、実用新案権、意匠権又は商標権を害した罪により有罪の言渡をした事件について、その権利の無効の審決が確定したとき、又は無効の判決があつたとき。
六 有罪の言渡を受けた者に対して無罪若しくは免訴を言い渡し、刑の言渡を受けた者に対して刑の免除を言い渡し、又は原判決において認めた罪より軽い罪を認めるべき明らかな証拠をあらたに発見したとき。
七 原判決に関与した裁判官、原判決の証拠となつた証拠書類の作成に関与した裁判官又は原判決の証拠となつた書面を作成し若しくは供述をした検察官、検察事務官若しくは司法警察職員が被告事件について職務に関する罪を犯したことが確定判決により証明されたとき。但し、原判決をする前に裁判官、検察官、検察事務官又は司法警察職員に対して公訴の提起があつた場合には、原判決をした裁判所がその事実を知らなかつたときに限る。

何かこの手の手続きを弁護士が請求しまくって時間稼ぎしているんじゃないかという気もします。だったら審査を3分で済ませてメール通知で終了とか、何べんもやらかしたら資格停止とか必要かもしれませんね。牛歩は合法なんでしょうが、わざとやられると「おまえのモラルはどうなってんの?」と言いたくもなるでしょう。

死刑の順番は原則は死刑の確定順で、麻原被告は2番目になるようですが、法務省内では全事件を首謀した麻原被告がまず執行されるべきだというような意見が強まっているとのことです。麻原被告の精神状態について言及はしませんけれども、これだけの大事件の明白な首謀者に責任をとらせずに、部下達だけ死刑執行してしまうのも疑問なしではありません。