日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

「今回は違う」というワナ

2010-05-25 | 資産運用
おはようございます。群馬県高崎市のFP牛込伸幸です。

日曜日、小学校の学童クラブのイベントに参加してきました。
次女3歳は小学校の広い体育館に大はしゃぎでした。

小学生が倒立前転(逆立ちしてそのままクルッと回る)に挑戦する中、
(みんな思い切りが足りなくて回りきりません)

恐れを知らない次女3歳が、何と倒立したと思ったら、そのままクルッと。
着地後(もちろん背中からバタン)、ことの重大さに気付いたのか、大泣きでした(笑)
ここで恐さでなく、楽しさに目覚めたら、すごい選手になるんでしょうか・・・


●「今回は違う」というワナ

今朝の日経新聞に記事がありました。要約します。

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欧州市場で世界の市場が荒れている。
直接の原因は、市場にかかわる人々が繰り返す誤算だ。

欧州当局
ギリシャへの支援を打ち出しても、
欧州統合の実効性そのものに疑いを持ち始めた投資家は不信感を解かない。

投資家
欧州危機が世界の実態経済を傷つけるシナリオが現実味を帯び、
不況が過去のものになるという期待はしぼんだ。

誤算の背景には人間の心理的な危うさがある。
それが「今回は違う」という心理。

住宅ブームのとき、今回はバブルとは違うと、安心し、崩壊しても、
今回は1990年代の日本とは違うと楽観して、当局も投資かも痛手を被った。

中国。不動産バブルの懸念はすでに取り沙汰されている。
しかし、不安なのはそれを打ち消す楽観論の方だ。

中国は指導体制が強力なので金融危機も景気の浮き沈み抑えられる。
労働力は豊富で倫理観もある、など。
これも「今回は違う」という心理ではないか。
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この記事は楽観論に対するものですが、
私は「今回は違う」というタイトルを見て、逆のことを思い起こしました。

リーマンショックのとき、資本主義が終わるんじゃないかみたいな議論が起きて、
「今回は違う」という心理が働いて、株価が大暴落しました。

市場は参加者の心理の影響を大きく受けるので、
楽観論、悲観論どちらかに、必要以上にブレるものですね。

以前、テレビで竹中平蔵さんが、「100年に一度の危機は10年に一度やってくる」
という言葉を紹介していました(すみません、10年に一度だったかは記憶が・・・)。

※投資判断は自己責任で行ってください。

牛込伸幸FP事務所
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