日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

日本は「国の借金」882兆円

2010-05-12 | ただの日記
おはようございます。群馬県高崎市のFP牛込伸幸です。

NHK朝ドラの「ゲゲゲの女房」を観ています。
ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさんと奥さんの話です。
朝8時からなので、出勤途中の車で聞いている方もいらっしゃるでしょう。

中学生の頃でしょうか、「まんが道」というドラえもんの作者、藤子不二雄さんの
ドラマもありました。これも大好きでした。

伝記やらエピソード系はいいですね。


●日本は「国の借金」882兆円

昨日の日経新聞に記事がありました。
財務省は2009年度末の国債や借入金などをあわせた
「国の借金」総額が882兆円に達したと発表しました。

今日、お伝えしたいのは、国の財政状況のことではありません。
最近、ギリシャの財政悪化を背景とした世界景気悪化がいわれていますが、
どうして日本のことは話題にならないのでしょうか?

理由は、日本の場合、国債を長期保有する傾向が強い国内投資家の比率が
高いため、市場で国債が投売りされるような危機に陥る可能性が低いからです。

記事にありましたが、日本とアメリカを比較してみます。
国が発行する国債(つまり国の借金)のうち、
アメリカの発行する国債は47.7%をアメリカ以外の海外投資家が保有。
それに対して、日本は5.2%しか海外投資家が保有していません。

つまり、日本の国債はほとんど日本人が保有しているということです。

日本の国債を誰が保有しているかというと、
銀行等(ゆうちょ銀もここに含まれます)が37.2%
生保が16.6%、日銀7.4%、そして家計(個人ですね)が5.1%と続きます。

皆さんが銀行の定期預金をしたり、学資保険の保険料を払ったりすると、
銀行や生命保険会社は国債を買って運用しています。
ですから、結局、みんなで国債を買い支えている形になります。

問題はこの状況が長期的に持続可能か?という点です。

1400兆円の個人資産が日本人にはあるといわれて久しいですが、
団塊の世代が退職金を受け取っている今がピークでしょう。

老後は貯蓄を取り崩して生活していくので、
やがて日本政府が発行する国債を日本人だけで買い支えられない時期が
そう遠くない時期にやってきます。

その結果、海外投資家が保有する割合が高まったとき、
日本の財政状況がクローズアップされ、
その状況如何では、ギリシャのようにならないとも限らないワケです。
もちろん、すぐにこの状況が来るわけではありませんが。

国の借金が増えても、日本人には豊富な個人マネーがあるから大丈夫という
話をテレビで聞くたびに、少し違和感を覚えています。

昨日の消費税の話に続いて、夏の参院選向けの記事でした。
今日は洗濯日和、散歩日和のいい天気です。張り切って行きましょう。


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