最近、スイスで徴兵制の是非を問う国民投票が実施された。 その結果、有権者の73%という圧倒的多数が徴兵制の廃止に反対し、26州すべてで廃止反対派が勝利したようである。 スイスは、人口800万人だが、総数15万人の規模の軍隊を持つ。 これを単純に日本の人口に当てはめると、何と220万人規模の軍隊となる。 まして、シェンゲン協定で、国境自体意識することもないような周辺国の環境を考慮すると、やはり強大過ぎる軍事力と言えるだろう。 そこで、私の大好きな“知識人”“文化人”の言葉を借りれば、19~34歳の男性全員に兵役を課す国民皆兵制のスイスは、右傾化し、戦争準備国家ということになる。 しかし、そんな国でないことは明白である。 たぶん、彼らの国家感の中には、小国スイスが永世中立を維持し、自由と平和を堅持するための一つの大きな手段として軍事力も不可欠という当たり前の感覚が根ざしているのだろう。 これに対して、日本の置かれている環境は、スイスとは正反対であることも明らかである。 国の独立と平和を守るということは、大変な負担が伴うのである。 私の大好きな“知識人”“文化人”のように「平和、平和」とただ叫ぶだけでは、あまりにも無責任である。
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