旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

大学の赤字

2015-10-08 13:10:44 | 大学のこと

       

秋田大学で赤字を補填するために不正な会計操作が行われたようである。 詳細はわからないが、この赤字という事態については、地方国立大学にとっては、「明日は我が身」ではないだろうか。 今のままでは、普通の教育、通常の研究活動を行った結果の支出が、国からの交付金を上回る事態が起こることは十分に考えられる。 はっきり言って、外部からの資金がなければ、卒業研究(4年生の必修科目)さえ、まともに行うことができず、まさに自転車操業、綱渡り状態である。 卒論生1年間の学生経費は、3万円であり、試薬数本で消える金額である。 個人的に一番心配しているのは、実験室のドラフトチャンバーや空調設備等の故障である。 先日、空調の一つが壊れたので、関係事務に聞いたところ、諸経費込みで約50万円ということで、基本的には、研究費からの支払いということであった。 ドラフトチャンバーの更新には、さらに費用がかさむであろう。 研究室によっては、年間の運営交付金が数十万というところもあり、危機的な状況である。 近年、光熱水費も大変な負担になってきており、赤字にならないために、「大学に居る時は、電気を消して、空調も止めて、研究も実験も何にもしないで、じっとしておくしかない」という冗談のような話が、ほんとうのことになるかもしれない。

From Face Book: Deficit financing in universities.

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