そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

2月7日(土)その2

2009年02月07日 | 昔日記
 買物はいつものパターンである。まず「ラ・カーブ・イデアル」をのぞく。今日はオーナーがおいでで、お奨めの赤ワインを1本購入。次に「うつわや釉」へ行き、先日の志野のぐい飲みを、佐佐木幸綱先生がたいへんお気に召して、お喜びになったことを報告し、「ぐい飲みを傾ける幸綱の図」なる写真を差し上げた。そういえば今朝がた、幸綱先生からお礼のメールが届いていたが、ずいぶんご機嫌のご様子であった。

 それから「緑の豆」で神楽坂ブレンドを200gお願いする。10分ほどかかると言われたので、「アルパージュ」でドライフィグと今夜の肴のチーズを買う。フランス人夫婦のお客が、日本人のオバサン客および店員さんと、フランス語で会話をしている。それに私もフランス語で参加する(一応、ちょっとは喋れるのである)。まるで日本じゃないみたいな光景だな(ただしフランスへは行ったことはない。エストニアへは何度か行ったけど)。

 ついでに「貞」にも立ち寄って、この前カリフォルニア大のHさんに帰国記念までに皆で差し上げた、紺地に鶴丸のトートバッグが、本人たいへん気に入った様子だったと報告しておいた。その外人さんにお会いしたいと店員さんがおっしゃるので、連れて来ても巨漢過ぎて、到底店に入れないでしょうと答えた。本当に、きっと華奢なこのお店には入れないよ、巨漢過ぎて… かわいい金魚のストラップがあったので、何かの折にIさんにでも差し上げようと、貰っておく。さてコーヒーを受け取って、神楽坂を下って行った。

 パートナーに電話したら、14:00からの教授会が、すぐ済むのかと思いきや、通常の教授会だったので今までかかったとのこと。じゃあ落ち合って帰りましょうと一決し、乗り換え駅で待つことしばし。八百屋で蜜柑を買って家に帰着。

 今日はSさんからりっぱな椎茸をたくさん送っていただいた。こんな椎茸は見たことがない。夕食に早速いただく。礼状早く出しときなさいよ、かあちゃん。椎茸のステーキにしてみる。石付きまで焼いて食べたが、それだにすらさへ食べごたえがある。驚いた、驚いた。世の中にはまだまだ美味いものがあるんだなあ。

2月7日(土)

2009年02月07日 | 昔日記
 14:00から大学院の会議がある。今回はあんまり関係がないから、サボってもよいようなものだけれど、そこはそれ研究科委員として頽廃の始まりとなりそうなので、大学へ行く。まず図書館で必要な論文をコピーし、さてお昼は…と。そうだ、やっぱり「すゞ金」だな。今朝、体重を測ったら86㎏だった。これなら鰻重食べてもバチは当たるまい。パートナーの呆れた顔が目に浮かぶが…

 「すゞ金」のカウンターには教授連が腰を掛けておいでだった。美術史のO先生の隣に座る。左は演博館長殿。グローバルCOEで鰻重ですかい?と尋ねると、バカを言うなと叱られた。今しがた近くにあるW高校の卒業式の来賓に呼ばれ、式辞を述べてきたのだそうだ。T館長はW高校のご出身だからなあ。謝礼をもらったとか。いいですなあ。

 肝焼き、最後の1本にありつく。米の汁も熱くしてもらった。今日は盃持参である。「すゞ金」の酒器はまったく風情がない。だんだん我儘を行うようになってきたが、これも「到りての後」の話であろう。帰りがけに必ず、ご主人がわざわざ奥から出てきて、挨拶されるくらいの常連になってこそ、というわけだ。

 鰻重からコーヒーというのも何だが、時間があるので「Cafe Goto」に上がる。トイレのドアの横の、千曲川の絵が掛っているあたりの席に座って、ブレンドを注文。ケーキはやめておこう。店内に院生が2人居たので、彼女たちの払いも私に付けてもらった。ここで会ったが百年目だ。

 会議は、モメる筋合いはないのだが、それでも若干もたもたした。私は今回ほとんど部局外で、もっぱら高見の見物である。人の境涯見てゐたるなり。

 天気がいい。神楽坂をぶらつきながら帰るとしよう。