そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

2月5日(木)

2009年02月05日 | 昔日記
 博士課程の一次試験日である。いよいよ入試期間突入だ。詳細は、憚りあれば、ここには書かぬ。人の境涯見てゐたるなり 地獄・極楽は、眼前の境涯なるべし。

 待ち時間が長いので、深谷信子『小堀遠州の茶会』 (柏書房)を読む。800ページにも及ぶ大著だが、3分の2ほど読み終えてしまった。著者には歌書のことがよく分かっていないところがある。そこが研究情報としてまことにオイシイのだ。もちろん大変なご労作だが、「インクワイ」がどうしてそういう解釈になりますかなあ? こりゃ絶対『拾遺愚草員外雑歌』に間違いない。

 18:00から「太郎月」で佐佐木幸綱先生を囲む会。私は呼びかけ人の1人なので、20分前にお店に来いと指示されている。小1時間ほど時間があるので、「レ・リーサ」まで歩いていったら、黒胡椒のクッキーが1個だけ売れ残っていた。購入して頃合いにお店に着くと、1番乗りだ。女将にクッキーを進呈する。

 幸綱先生も早めにいらっしゃった。今夕は貸し切りで、参会者は先生を含め14人。石原千秋、金井景子、兼築信行、日下力、高梨信博、高松寿夫、竹本幹夫、千葉俊二、中島国彦、内藤明、堀誠、松本直樹、宗像和重といった面々。ビールで乾杯の後、記念品として志野のぐい飲みを贈呈したところ、お気に召していただけたようだ。後は歓談、どんちゃん騒ぎ。最後に幸綱先生、大学では呼吸みたいなものを習った…集まり散じて人は変わるが、何かを伝えることがうんぬんかんぬんとご挨拶。女将が現代歌人文庫の『佐佐木幸綱歌集』を取り出したので、サインしていただく。ついでに私めも、持参した『佐佐木幸綱作品集』(本阿弥書店)に記念のサインをおねだりした。わ~い、ラッキー!

 もう21:30を過ぎたので、組合の執行委員会に顔を出すのは断念した。第一、酒を飲み過ぎている。委員長から印鑑持って出席せよとメールが来ていたが、明日書記局に出頭いたしましょう。