という本を読みました。
結構売れているらしくて図書館も予約して半年ほど待たされました。
著者の香山リカ氏は精神科医で、テレビのコメンテーターなどにも
出演しているのでご存知の方もいらっしゃると思います。
平凡で穏やかに暮らせる「ふつうの幸せ」が最大の幸福で
その為に方法を紹介している本で
自分が考えている方向性と似ていて興味をもったのが
読むきっかけです。
物事の考え方にはポジティブやネガティブなどが主流ですけど
この「しがみつかない」っていうのも
亜流としてありかと思います。
自分は「執着しないこと」が幸せへの近道かと思っていますけど
意味合い的には似ています。
10章に分かれていて、「恋愛にすべてを捧げない」とか
「仕事に夢をもとめない」「生まれた意味を問わない」など
現代の風潮とはちょっと相い入れない定義をしています。
その最たるものが「勝間和代を目指さない」というもので
成功する為の方法を享受しているが
そもそもどんなに努力しても成功出来ない人はいる、
と書いてあります。
もっとカツマ―に標的を定めた批判があるかと予想していましたが
そういうわけではありませんでした。
総じて納得できる意見が多く、また難解な文章もないので
大変読みやすい本になっています。
しかし何か薄さを感じてしまいました。
それはページ数もそうだし、文章量、
ひいては内容も「えっ、それだけなの」という感じでした。
例えばこれがブログや日記などで公開されていたら
「へぇ~この人、いいこと言っているなぁ」って思うかもしれないけど
ベストセラーになった「バカの壁」や「生きるヒント」などの
読み易くてそれなりにタメになりそうなことが書いてある新書
という括りにぴったりで
この本の、「お金にしがみつかない」という章で、
「本は売れれば(内容はどうでも)いいのだろうか?」と
問いかけていますが、
この本がまさしくそれの典型になっているような皮肉を感じました。
それとテレビ制作側を「低俗・低予算の若者向け番組の反復」
と非難していますが、
ご自身が出演している番組がそんなに高尚なものなのかというと
それも疑問です。
そもそもワイドショーなどで、自分の専門分野について
コメントするのは分かりますが
今のコメンテーターはそんなのお構いなしに批評するわけで
あれってどう見てもおこがましい感じがします。
つまるところこの本への不信感は筆者が
どうみても勝ち組に属する人間というところです。
本業はお医者さんで、テレビにも出て
本も何十万部も売れて、これで私はそれほど幸福ではありません、って
正直しらけます。
数年前に経済評論家の森永卓郎氏が
「年収300万円時代を生き抜く」って本を執筆し
話題になったことがありましたが
少ししたら、あんたは何千万も稼いでいるでしょう、ってことになり
それからはテレビに出ても300万円のことは言わなくなりました。
本人達の状況が書いている内容と一致していないので
結局上っ面な印象しか持てないんですよね。
付き合ったこともない人に、
異性の口説き方教えられたってそれが本当に効果的でも
やってみる気にならないでしょう。
だから成功した人たちは、自分がいかに成功したかっていう本を
書きたがるというのは道理に適っているわけですね、
全く読む気にはならないけど。
結構売れているらしくて図書館も予約して半年ほど待たされました。
著者の香山リカ氏は精神科医で、テレビのコメンテーターなどにも
出演しているのでご存知の方もいらっしゃると思います。
平凡で穏やかに暮らせる「ふつうの幸せ」が最大の幸福で
その為に方法を紹介している本で
自分が考えている方向性と似ていて興味をもったのが
読むきっかけです。
物事の考え方にはポジティブやネガティブなどが主流ですけど
この「しがみつかない」っていうのも
亜流としてありかと思います。
自分は「執着しないこと」が幸せへの近道かと思っていますけど
意味合い的には似ています。
10章に分かれていて、「恋愛にすべてを捧げない」とか
「仕事に夢をもとめない」「生まれた意味を問わない」など
現代の風潮とはちょっと相い入れない定義をしています。
その最たるものが「勝間和代を目指さない」というもので
成功する為の方法を享受しているが
そもそもどんなに努力しても成功出来ない人はいる、
と書いてあります。
もっとカツマ―に標的を定めた批判があるかと予想していましたが
そういうわけではありませんでした。
総じて納得できる意見が多く、また難解な文章もないので
大変読みやすい本になっています。
しかし何か薄さを感じてしまいました。
それはページ数もそうだし、文章量、
ひいては内容も「えっ、それだけなの」という感じでした。
例えばこれがブログや日記などで公開されていたら
「へぇ~この人、いいこと言っているなぁ」って思うかもしれないけど
ベストセラーになった「バカの壁」や「生きるヒント」などの
読み易くてそれなりにタメになりそうなことが書いてある新書
という括りにぴったりで
この本の、「お金にしがみつかない」という章で、
「本は売れれば(内容はどうでも)いいのだろうか?」と
問いかけていますが、
この本がまさしくそれの典型になっているような皮肉を感じました。
それとテレビ制作側を「低俗・低予算の若者向け番組の反復」
と非難していますが、
ご自身が出演している番組がそんなに高尚なものなのかというと
それも疑問です。
そもそもワイドショーなどで、自分の専門分野について
コメントするのは分かりますが
今のコメンテーターはそんなのお構いなしに批評するわけで
あれってどう見てもおこがましい感じがします。
つまるところこの本への不信感は筆者が
どうみても勝ち組に属する人間というところです。
本業はお医者さんで、テレビにも出て
本も何十万部も売れて、これで私はそれほど幸福ではありません、って
正直しらけます。
数年前に経済評論家の森永卓郎氏が
「年収300万円時代を生き抜く」って本を執筆し
話題になったことがありましたが
少ししたら、あんたは何千万も稼いでいるでしょう、ってことになり
それからはテレビに出ても300万円のことは言わなくなりました。
本人達の状況が書いている内容と一致していないので
結局上っ面な印象しか持てないんですよね。
付き合ったこともない人に、
異性の口説き方教えられたってそれが本当に効果的でも
やってみる気にならないでしょう。
だから成功した人たちは、自分がいかに成功したかっていう本を
書きたがるというのは道理に適っているわけですね、
全く読む気にはならないけど。