これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

椎名林檎 林檎博’14 -年女の逆襲-

2014年11月29日 22時02分32秒 | 音楽
2週間前まではチケットも完売していたし
行くつもりはなかったんですけど、
eプラスのメールに「追加席発売」って書いてあって
試しに購入手続きしたら
席が200レベルの12列と結構いいこともあり
勢いで買ってしまいました。
追加席なんでステージ真横の位置で
所謂ステージサイド席でした。

彼女のライブは2回目で、
本音を言うと自分の中では東京事変の前までで止まっていて
前回の林檎博’08もあまり楽しくはなかったんですが
それでも行きたくなるのは
何かやってくれるんじゃないかという期待感に他なりません。

ファンクラブの人はスマホによる電子チケットの人もいたようで
それが上手くいかなくて
トラブル窓口みたいな所で係員に尋ねている人もいました。
古い人間からすると、チケットは紙の方が記念になるし
いいと思うのですが、どんどんこういう方向に進んでいってしまうのでしょうか。

ライブの感想は相当賛否が分かれそうな内容でした。
はじめにプラスの面から説明します。
(ここからネタバレ全開です)


まず演奏者の人数が多い。
ホーン隊とストリングス隊だけで30人近くいました。
中にはハープの人もいて、絶対楽器の音、聴こえないだろうと。
実際に演奏どうのこうのよりも
見た目に演奏者が多い方が見栄えがして好きです。
お馴染み斉藤ネコさんもバイオリンのソロ演奏で参加していました。

特筆すべきは演出で、これだけ盛大な演出を施したライブは
久しぶりでした。
出だしからして、
アリーナのお客さんの頭の上に水色のレーザーを放射して
スタンドから見るとアリーナ一面が水面のように映り
その上を船を模した乗り物に乗った林檎が後方からステージに上がってくる
あの演出はこんなやり方があったんだ、って感嘆しました。

その後もステージ全面に設置されたLEDスクリーンの映像が
曲ごとに変化するのがものすごく効果的でした。
今よく使われる天井からピアノ線みたいの先端にLED照明をとりつけ
上下させたり回転させたりする演出も綺麗でした。
パトランプなんか1曲しか使われないのに
わざわざ設置するなど細かいところが非常に贅沢でした。
ライブに数多く行くような人から見ると
ここらへんの評価は高いと思います。

他のライブではない演出としては
銀テープをアリーナの後方で発射したことです。
これは案外今までありませんでした。
あとラスト近くでショーガールのような衣装を着るんですが
これが金色のスパンコールで胸元もざっくり開いて
結構ハイレグでそういう趣味の人にとっては堪えられないでしょう。
見どころの一つです。

プラスかマイナスか分かれそうな所としては
MCが1回しかないこと。
ライブというよりショー的な内容だったので
自分はむしろ好意的でしたが
人によってはここがかなりのマイナス点になっても仕方ないです。
終わり方も挨拶もないまま、エンドロールが流れてお終いなので
終わった気がしない人も多かったと思います。

マイナス点としては、2時間ぴったりと短かったことです。
MCなしで曲間も短かったので、純粋な演奏時間としては
普通のライブと変わらないわけですが
9千円近く払ったのに対してはやっぱり短いかなぁと。
アンコール2曲も少なかったんですが
あれは本人的にはアンコールもしたくなかったんじゃないかなぁって、
衣装も変えなかったし、流れも切れてしまいますし。

普通じゃなかったといえば、横の花道には全く来ませんでした。
自分の位置からはそこに来てくれれば、相当近くで観られたんですけど
ダンサーの人が2回位来ただけでこれは相当がっかりでした。
自分は上手側にいたんですけど、
右手でマイクを持つせいかこちらに背中を見せながら
歌うことが多く、顔もあまり見えませんでした。
またこの席での問題は映像の演出が観にくいことで
演出ありきのライブとしては致命的でした。
正直、値段を割り引いてもいい席だと思います。

曲も知らない曲ばかりだったし
盛り上がるところが多くあったわけではなかったんですが
前回よりは楽しめました。
席がもっとステージ全体見渡せる位置だったら
すごくいいライブだったと思えたに違いありません。
この規模でここまでの個人の世界観を表現できるライブが出来るのは
彼女しかいないと思うし
経験した方がいいのは間違いありません。

映画「インターステラ―」

2014年11月24日 18時58分27秒 | 映画
今日は「インターステラ―」を観に行きました。
土日祝日は混雑するので普段は避けますが
暇だったので今日にしました。
一番大きいスクリーンで上映されていて
ど真ん中の席を予約しました。


あらすじ

近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。
そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。
そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。
地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、
二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、
前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。


相対性理論やら量子力学やら劇中で説明はありますが
途中から何やらチンプンカンプンで
正直登場人物が何をしているのか
よく分からなかったんですが
なぜか面白かったです。
「インセプション」もそうですが
この監督の作品は途中でそういう感じになります。
けど今まで観てきた映画で外れはありません。

最近の宇宙ものと言えば「ゼログラビティ」ですが
そちらよりも奇跡度は数段上がっています。
おそらく現実的に、初めのミッションの津波に襲われるところで
ゲームオーバーになっています。
(それで地球人も全滅しちゃうわけなんですけど)
その他、つじつまが合わなそうな所が何個もありそうですが
そういう粗探しをするより
素直に鑑賞した方が絶対に楽しめます。

自分が一番面白かった所が
マン博士っていう既に惑星に到着して調査していた博士がいて
はじめは主人公たちに協力するのかと思いきや
本当は地球に帰りたい、って宇宙船を乗っ取ろうとするところです。
劇中で頻繁に「生存本能」の話が出てきますが
やっぱり遺伝子に刻み込まれているものなんでしょうね。
近親者と赤の他人の片方しか救えないとしたら
普通は近親者を救おうとしますよね
(まぁ憎しみがない場合ですけど)
自分の遺伝子を後世に残す、というのが
唯一の動物としての生存理由なのも仕方ありません。

クリストファーノーラン作品としては
「ダークナイト・ライジング」のキャットウーマン以来の出演の
アン・ハサウェイは本国では嫌われているらしいですが
自分は結構好きです。
迫力があるシーンが多いので
映画館で観るのがおススメです。

「じゃじゃ馬ならし」

2014年11月23日 22時14分31秒 | 演劇
今まで録画していた「リーガル・ハイ」を観ていました。
安定の面白さですね。
でも後半の見せ場の部分で地震速報が何回も出て
興ざめでした。
このテロップ出すの個々人の選択制にしてくれませんかね、
本当邪魔で仕方ありません。
これが流れていなくて結果逃げ遅れたことがあっても
このドラマみたいに絶対訴えたりしませんから
考えてくれないかなぁ。

それはさておき、「じゃじゃ馬ならし」という舞台を観に行ってきました。
劇場は「あうるすぽっと」という池袋にある劇場で
別名「豊島区立舞台芸術交流センター」というらしいです。
サンシャインからほど近くで、少し駅から歩きまして
はじめて訪れました。

座席の幅が狭く、椅子の座り心地も決してよくありません。
それにも増して傾斜が低いので
前の人の座高が多少高いとかなり視界を遮られます。
また口では説明しづらいのですが、
ステージに雰囲気が感じられなくて
舞台向きの施設には感じられませんでした。
駅近に東京芸術劇場という立派な劇場があるので
余計にここの存在価値がどこにあるのかよく分かりませんでした。

ストーリーは同名のシェークスピアの戯曲を下敷きにして
毛皮族の江本さんが演出しています。
様々な媒体で今回のお芝居について
インタビューされた記事があって
それを読んでいたもので多少ハードルを上げ気味での鑑賞でした。
そのハードルに足を引っ掛けて、
怪我してしまった、そんな感じです。

久しぶりに、早く終わらないかなぁ~って感じてしまうほど
つまらなかったです。
原題があるから仕方ないのか、それには関係なくつまらないのかは分かりませんが、
これはちょっとね。
話の筋が通っていないとか、登場人物に共感できないとか
そんなのはなくても構わないんだけど
心を揺さぶられるものがなくて
どうにものれませんでした。

主役は鳥居みゆきで期待していたんですが
彼女の良さが出ていたとも思えず
テレビで見る突飛な演技を求めていたわけではないんですが
登場人物中では一番まともな人物のように思えて
ここに配役する意味って果たしてあるのかなぁと。
佐久間さんの役と交換した方が合っていたと思いました。

後ろの方で結構長い間、軽いいびきをかいているオヤジがいて
普段だったらビンタしたくなるところですが
今日に限ってはそれも仕方ないかなぁと
怒りも大してわいてきませんでした。
これならストーリーが全く分からないようなハチャメチャな方が
後で色々考えられていいかもしれないと
そんなことすら考えさせる何とも言えない作品でした。

Vリーグ 開幕戦

2014年11月15日 22時25分05秒 | スポーツ
今日行ってきました。
昨日は宿直で9:30に帰ってきて
お風呂に入って10:10に家を出ました。
朝から何も食べていないので
新宿駅で下車し吉野家に駆け込みました。
店員さんがみんな外人さんで
牛丼を注文しましたが
普段より肉の量が多いように感じました。
数年ぶりに食べたんですが
たまに食べると美味しいです。

東京体育館って入るのははじめてで
千駄ヶ谷駅から本当近いですね、
ただ座席の幅が狭いかなぁ。
平均的な女性ならばちょうどいい位で
男性だと結構窮屈感を味わいます。
特に今日は両隣、平均以上の体型の人だったんで
相当ナーバスになりました。

1階アリーナ指定を買おうとぴあで検索したら
はじっこのあまりいい席でなかったので
2階席にしました。
4列目でセンター寄りだったんで
視界的には良好でしたが
前述通り、両サイドの圧迫感でストレスは溜まりました。

1戦目は岡山シーガルズVSデンソースピアーズで
有名選手だと宮下遥、佐野優子がそれぞれ所属しています。
結果的には3-0で岡山の勝利でしたが
内容はどっちが勝ってもおかしくない内容でした。
ここ数年上位に位置することが多いチームですが
攻撃力もさほどあるわけでもなく
あまりパッとしないのですが、結果的に勝っている印象です。

今日もその通りのゲーム展開で
リードしても中盤で追いつかれ最後、なんとか逃げ切る形で
どちらが強いのか分かりません。
デンソーの方がミアという外人さんのアタックが強力で
見た目の攻撃力は上でしたが
勝負所でタッチネットやドリブルなどのミスが多く
自滅していました。

ミアさんはムードメーカー的なところもあって
アタックを決めると大声を出してチームを鼓舞しているところなんか
好感がもてました。
でもいかんせん大雑把かなぁって感じもしました。
これからチームに溶け込んでブレイクできるかどうかで
チームの浮沈が決まりそうです。
佐野さんが入ったので安定感は結構ありました。

かたや岡山の宮下選手はセッターなのにサーブ力もあるし
レシーブもばんばん飛び込むし、ツーアタックも上手いしで
オールラウンダーな選手ですね。
個人的には世界に対抗するにはこういうタイプのセッターの方がいいと思うのですが
強力なアタッカーがいない岡山にいるのが
吉と出るか、凶と出るか。

あと岡山は監督がいい味出しています。
今日の勝利インタビューでも、何で勝ったか分からない、
って本音を言いそうになっていました。
それと福田舞選手が出ていなかったので怪我でもしてんのかなぁって
帰ってきて調べたら、引退していてびっくりしました。
昨シーズンは途中出場でもそこそこ決めていた印象があって
何か残念だなぁって。

2戦目は久光製薬スプリングスVS東レアローズで
今日の本命はこの試合でした。
この両チーム、今シーズン東京近辺の試合は
ファイナルステージを除いては今日しかありません。
スコア的には3-2のフルセットで久光が逆転勝ちしました。
両チームとも応援しているのでどっちが勝っても良かったんですけど
東レが勝てば影響が大きいなと思っていたので
どちらかというと東レに勝ってもらいたかったです。

全日本クラスがぞろぞろいて、事実上の決勝戦はこのカードで
ゲーム展開の面白さを加味すると
もしかしたら今シーズンのベストゲームになる恐れもあります。
決勝戦は案外大差がつく展開になりがちですし。
東レは敗れましたが、昨年からの上積みは確実にあり
サオリンの再加入は誰の目から見ても確実です。
今日はスタートは良かったんですが、
あとはそれほど好調とは言い難く、
出来としては低調でした。

しかし彼女がいると何か勝てるかも、と周りのお客さんもやっている選手も
感じさせる力を持っています。
事実5セット目に足がつったのか大事を取ったのか
コートを退いてから連続ポイントを許してしまい
結果負けてしまいました。
あそこで中道選手と迫田選手も引っ込めたのは
ローテーションとは言え、飛車角が抜けてしまって
采配ミスだと思いました。

セットカウント2-1で、14-13のマッチポイントで
迫田選手がブロックに掛かったのも勝負の分かれ目でしたね。
迫田選手はVリーグの選手の中で
個人的には一番性格が良いと勝手に思っているので
活躍してもらいたいです。

他の選手ではミドルブロッカーの二見、伊藤の両選手が伸びてますね。
二見選手は忘れた頃に使われると大概決めていました。
さすがに5セット目は捕まりましたけど
昨年はこんなに決めていた印象はなかったので
かなりの成長が見られました。
スクリーンに映ると夏菜にそっくりになっていました。
伊藤選手は19歳ながら安定感が感じられ
伸びしろを加味すると将来全日本の主力になれそうな
雰囲気がありました。

片や久光は戦力ダウン感は否めませんでした。
レギュラー陣はほとんど全日本クラスの選手ですが
昨年は長岡選手や石井選手のアタックが決まらなくなると
石田選手と途中交代させてズルズルいかないようにできていましたが
彼女がいなくなってそれが出来なかったのが
苦戦した要因の一つです。

また先ほどの福田選手と同じく、
ミドルブロッカーの平井選手も引退してしまって
安定感が減ってしまった感があります。
それにしても昨シーズンあれだけバリバリのレギュラーだったのに
何で辞めてしまったのかなぁ、とても残念です。
テレビ放送があったせいか分かりませんが
スクリーンに度々リプレイや選手のアップが映るんですけど
サーブミスしたときに中田久美監督の機嫌悪そうな表情を映すのには
悪意を感じました。

一番好きな新鍋選手が最後は活躍して辛くも勝ちましたけど
3連覇は結構厳しそうですね。
明日は残りの4チームも試合がありますから
そこでどこのチームが勢いあるかはっきりするでしょう。

続・りんごりらっぱんつ at 浮間ベース

2014年11月13日 00時17分17秒 | 演劇
昨日、観に行ってかなり衝撃を受けて
思わず今日も観に行ってきました。
(ご近所割の500円というのが相当大きいんですが・・・)
昨日は物語の内容にはあまり触れていなかったので
そちらを中心に書きます。

2度目なので今日改めて気づいたことがあって
まず初っ端の冬美とお姉さんのやり取りは
ラストのシーンにつながっていたんだなぁって。
また内海の名前が「ハルキ、ハルオミ?」
でお母さんも含めて名前が春夏秋冬になっていることも
昨日は全く気付きませんでした。
あと内海は行定勲監督をイメージしていました。

座る場所によっては身体をひねったり
視角に収まりきれない場所があるので
そこらへんに注意して今日はベストポジションの席で観ることができました。
これは満足度に結構重要なところです。

お姉さんが車に撥ねられるシーンからの
オープニング映像の流れは分かっていても
ドキドキするし、鳥肌も立ちました。
とりあえずここだけでも500円の元は取れます。
ミュージシャンのライブでもこの演出使ったら
相当カッコいいんですけどね。

昨日はお客さんが20人ほどでしたが、
今日は30人以上いました。
どうも日によってだいぶ差があるようです。
2階に移ってからは女性専用の席が3席あって
そこはレストランのミーティングルームにあたる席で
キャストの人と横並びになる形になるんですけど
そこに座った人のリアクションが良くて
セリフをしゃべっている方向に首を左右に振るしぐさが可愛くて
お芝居に溶け込んでいました。

ススムとモモコの不倫シーンは
今日は笑い声が大きくてウケていました。
周りが笑ってくれるとこちら笑いやすいんですけどね、
そこらへんは空気読んじゃうのでダメですね。
モモコは妊娠したことでススムに別れを告げるわけですが
昨日はこれは別れる為の嘘なんじゃないの、って思っていましたけど
屋上のシーンで幼稚園の娘を迎えに行く、というセリフがあったので
本当だったんですね。
でも本当の父親はススムなんでしょうね、
それを匂わせるシーンはないですけど
そっちの方が想像は膨らみます。

冬美と別れた後のシンゴの相談シーンも結構好きです。
曲をつくるときのインスピレーションって大事らしく
ドラマや映画の主題歌の方がいい曲出来上がることって
結構ありますよね。
一から自分だけの想像力でつくるのは
限界があります。
相談役の田中亜紀さんの肩の力が抜けた演技は好きです。

冬美が勤めるレストランですか、あんないい職場、
実際は滅多にないですよね、
特にオーナーシェフであんないい人は絶対にいません(笑)
仕事で何人か会ったことがありますけど
笑顔でも目の奥は笑っていない人ばかりでした。
あんな職場で働けたら悩みなんかなくなりますよ、
あの店を畳むことが、このお話の中で
一番理解に苦しむ部分です。

競泳水着で現れるシーンが何度かあるんですが
あれは脚本が「劇団競泳水着」だからああいう演出になったんですかね、
それともその劇団ではこれが定番の演出なのか
どちらにしてもご苦労なことです。

全体的にHPに載っている顔写真よりも実物の方が数段魅力的なのは
やはりお芝居をしている勢いというか内面から出ているものが大きいと思うんですが
とはいってももうちょっとよく撮れないものですかね、
初見だと特にこの「ジャケ写」で見る見ないの判断すること多いんですよね。
また1階部分の時計は上映中は布で隠すなりした方がいいと思いました。
つい目に入っちゃうんですよね、今回は途中で移動するからいいんですけど
残り何分か~とか頭に浮かぶと興ざめしてしまうし。
あと上演後に出演者の方との面談っていうのがあるんですが
あれってやっぱり面識がある人でないとダメですよね、
ちょっと話してみたい気もするんですが、どうも勇気が出ません。

今日改めて目についたのが、冬美のお姉さん役の中村佳奈さんと
友人役の伊藤実希さんです。
中村さんは陰気な表情と陽気な表情のコントラストが素晴らしいですね。
顔のつくりから案外どちらかに傾いてしまうものですけど
そこの使い分けが上手いです。
伊藤さんは今回の女優さんの中で
間違いなく一番男好きする人ですね。
顔のつくりもくっきりしているので舞台映えしますし
これから様々な場所で活躍が期待されます。

で冬美役の慶雲さんですが、
昨日に引き続き、今日も素晴らしかったです。
セリフを読んでいるように見せない、
自然に話しているかのように見せる、そこがすごいし
主役をこなすには、演技の上手い下手じゃない
プラスアルファが必要で、それを持っているから
こんな素敵な作品として成立している、そんな気がします。

慶雲って何て読み方をするかも分からないし
どこの事務所に所属しているかも分からなくて
謎だらけの女優さんですが
今後も活躍してもらいたいです。
次回の浮間ベース公演もぜひ出演してほしいです。

りんごりらっぱんつ at 浮間ベース

2014年11月12日 00時33分51秒 | 演劇
演劇関連の情報を知りたいときに
コリッチとかカンフェティとかいうサイトをたまに覗いてたりするんですけど
そこで「浮間ベース」という存在を知って
家から自転車で5分と超近所にあるということで
とりあえず行かなきゃダメだろう、と観に行くことにしました。

この浮間ベースというところは

映像や演劇などの表現芸術を『創る』・『演る』・『観る』人たちの人生を
より豊かにする為に、この浮間舟渡という場所にこだわりをもって創った
『秘密基地』です。
建物は3階建てプラス屋上と特徴の異なる4つのフロアで構成され、
映像やスチールの撮影スタジオとして、演劇の公演から、稽古、リーディング、
アートイベント、会議、カルチャーワークショップなど、様々な使用法に応える
ポテンシャルを持っています。
緑化された屋上は、演劇・アートなど様々な表現
の公演が上演可能。水道も完備し大人数でのBBQなども開催されています。
そして何と使用時間には制限が無く24時間利用ができるため、滞在しながらの
創作活動が可能です。

説明しづらいので、HPのものをそのまま抜粋しました。
出演者の方、一人も知らなかったので
実験的な意味合いもあるようです。
さすがにどんな舞台か分からないのに3000円払う勇気はなかったのですが
なんと地元在住だと「ご近所割」で500円という
何か申し訳ない値段で入れました。

19時に家を出て、19時10分に入場すると
中には5人位しかいなくて、これだけだったらどうしよう、と心配になりました。
それからぞろぞろ入ってきて
それでも20人位のお客さんでした。
普通のお芝居のような客席とステージの境がひどく曖昧で
初っ端からキャストの人たちが
こちら側に話しかけたり(話す内容はセリフですが)するので
照れくさくなりました。

3部構成で、第1部は1階で上演されるのですが
劇場というより作業場に近いイメージで
窓も普通に開くので、室外の場面はそこから外に出て行うなど
今まで観たことのない演出でした。
一番驚いたのは、交通事故に遭うシーンで
本当にワゴン車がこちらのつっこんできて
そのシーンを再現したことで
これはかなりリアルでした。
プロジェクションマッピングも用いて
革新的な試み満載でした。

第2部は2階に移動し、主人公の部屋と勤め先のカフェの店内を
併設したようなセットでしたが
1部にも増して客席とステージ(もはやステージでもない)の境が曖昧で、
お客さんもエキストラみたいな感覚になれます。
途中で軽いラブシーンがあるのですが
そこをお客さんが取り囲んでいる形になり
AVの撮影会みたいで笑いそうになりました。

第3部は屋上で、屋根もないのでもちろん空調もないので
かなり寒いです。
しかし雨が降っていなくて本当に良かったです。
ところどころで音楽も流して近所からクレームが入らないのか
心配になりましたが、住居ってあまりなかったかなぁ。
向かいのビルにプロジェクションマッピングしたのには
ちょっとびっくりしました。

話は競泳水着という劇団が過去に公演した戯曲らしいんですが
これまでお話したように普通の舞台とは変わっているので
色々考えるというよりは体感する感覚に近く
何か変な気持ちになります。
普通の舞台が他人の出来事だとすると
今回は身内の出来事のような感覚になるのです。

主演の冬美を演じたのが慶雲さんという女優さんなんですが
この方が蒼井優と大島優子を足して2で割ったような感じで
とても魅力的でした。
ググっても彼女に引っかからないので
どこかの劇団に入っているようではないんですが
間違いなく有名になる人だと感じました。
つかこうへい劇団にいた小西真奈美や黒木メイサもこんな感じで
世に出て行ったのだと想像します。
あと冬美の幼少時代を演じていた
北村桃子さんの出番がもっと多くしてほしかったかなぁ。

とにかく新感覚の体験で
毛皮族をはじめて見たとき以来の衝撃がありました。
他のお芝居を観に行ったときも宣伝用チラシが入っていないし
おそらく認知度は相当低いと思いますけど
舞台が好きな人ほど楽しめるんじゃないかなぁ、
でもあまり知られたくないようなそんな気持ちです。

舞台「水の戯れ」

2014年11月08日 21時18分12秒 | 演劇
当初の予定では今日はPUFFYのライブを観に行く予定でした。
しかしヤフオクで3000円辺りで中々落札できず、
昨日までに結局用意できませんでした。
さてどうしたものかと適当にうろついていると
この舞台のチケットが1円スタートで出品されていて
入札されていませんでした。

軽い気持ちで2000円で入札しておいた所、
800円で落札できました。
かんたん決済、発券手数料含めても1000円ちょっとしか掛からず
定価だと6500円なのでかなりのディスカウントオフです。
久しぶりにオークションで得したなぁ、と思える取引ができました。
場所は本多劇場で、しかも前から2列目、通路側と
すごいいい席で、何がなんやらという気分です。


あらすじ

家業を継ぎ、仕立屋をしている男(春樹)。
長らく、死んだ弟の細君(明子)にひそかに思いをよせている。
実弟の妻だったことはむろんだが、
生来のまじめな性格のため、告白できない。
男の気持ちに薄々気づいている女も、
思いを同じくしているようだが、亡夫のことがあるのか、
はっきりとは気持ちを表してはいない。
そんな折り、海外に 仕事の場をもっている、
無頼な兄(大造)が若い中国人の恋人(林鈴)を連れて帰ってくる。
2人の親密なけんかを見るにつけ、男は40を過ぎ、
いよいよと決心を固めつつあるが、
懸念が先だって行動に移すことができない。
ハッキリしない2人の態度と、周囲の勘違いと思いこみも合いまって、
事態は次第に緊迫感を増し、ゆっくりと狂い始めていく。


結論からすると、とても面白かったです。。
岩松さん脚本の舞台はこれまで何作か観てますけど
内容的には今までで一番分かりやすいものでした。
しかし一人一人が何を考えているかとか
何でそんな態度、行動をとったりするかは
いつも通り、あまり理解できませんでした。
チケット代が浮いたので、償い半分でパンフレットを購入し
そこにも書いてありましたが
「わからない女」にあえてしているようです。

春樹の義理の妹にあたる明子は
はじめは見た目からして常識人のように見えるのですが
物語が進むにつれて
一番おかしい人に見えてくるのが興味深いところです。
幸せになるのを自ら拒否してしまう性向があるようで
計算で男を誑かすのではなく
本能的にそういう態度を取ってしまう、
劇中だけでも、4人の男性から好意を抱かれます。(自殺した元旦那を含む)

この明子を演じた菊池亜希子さんっていうのが
その設定に説得力をもたらします。
一発目で登場してきた刹那、
思わず釘づけになりました。
チラシとかHPの写真では何とも感じなかったんですけど
まだこんな魅力的な女優さんがいたとは
世の中は広いものです。

例えば杉本彩みたいな人が魔性の女だったら
記号的すぎて意外性もないし怖くないんですけど
菊池さんみたいな人がそうだとすると
見た目とのギャップでより狂気が際立つというか
男たちが翻弄されるのも頷かされます。
翻弄されるのは男性だけでなく
菜摘という明子を執拗に付けまわす若い女性も登場しますが
彼女も惹きつけられた人物です。

第1幕であんなに春樹は彼女を好きで好きでしょうがなかったのに
春樹と明子は結婚して第2幕が始まるやいなや
もう二人は険悪なムードを漂わせています。
春樹の嫉妬がそうさせるのですが
彼の度量の狭さが目に付きました。
見ている分にはどうしようもない男だなぁと感じるのですが
たぶん自分にもそういう部分があって
それが余計にそう感じさせるのだと思います。

春樹の兄の中国人の恋人・林鈴を演じたのが瑛蓮さんという方なんですが
本当に中国の方かと勘違いする位、違和感がありませんでした。
途中からは彼女がしゃべるだけで笑ってしまう展開でした。
今回の登場人物でダントツで好感度が高く
明子に翻弄されなかった唯一の人物です。
彼女みたいにはっきりとものを言う人が
一番幸せになれるのかもしれません。

森高千里 Autumn Tour 2014 ~LOVE~

2014年11月04日 23時46分06秒 | 音楽
昨年、本格的に復活してから
単独ライブにはできる限り、参加しています。
結婚休止前は一度も行ったことがなかったので
その埋め合わせと申しましょうか
またいつ見られなくなる、という切迫感みたいなものもあります。
先日は「LIVE MONSTER」の番組収録にも行きました。
(OAは見逃しました)

今回はライブハウス公演ということでしたが年齢も考慮して指定席でした。
本人確認に加えて、当日にならないと座席位置が分からないシステムで
転売防止策が講じられていました。
去年のホールツアーで毎回最前列に近い席を
同じ人が座っていたことがあったようで
おそらくオークションなんかで手に入れたらしいですけど
それの対策を兼ねているような気がします。
入場した後で1列目の人と交渉するしかないですが
まぁ不可能ですもんね。

あと4日間全て参加する人も結構いるみたいですね。
1公演で大体1万円掛かるから
グッツとか交通費とか含めると5万円ほどは飛んでいくわけで
ある程度の経済力、また自由になるお金がないと大変ですね。
まぁ年齢的にそこらへんはクリアしている人が多いようですが。

自分は12列目のセンターブロックの席でした。
ホールのように傾斜がないので見づらいかなぁって思ってましたが
予想外に見やすくて良かったです。
入場曲はtofubeatsプロデュースっぽいサウンドが流れていました。
20分押しで開演です。

ライブハウスということで完全にバラードっぽい曲は
「渡良瀬橋」と数曲だけでした。
スクリーンに映像が流れるんですが
何か微妙といいますか
古臭い感じがすごくしました。
ツアーグッツ、特にTシャツの柄もかなりイマイチですし
この辺の制作会社、何とかならないんですかね。

「Don't Stop The Music」は初めて聴いたときには
同じメロディが繰り返しでつまらないなぁと思っていたんですが
「LIVE MONSTER」の収録のときもそうでしたが
ライブで聴くとカッコいいんですよね。
その流れからの「ララサンシャイン」も
唯一映像がカッコよく仕上がっていて
ここが一番上がりました。
有名曲で聴いていないのは「私の夏」位ですかね。

とにかく45歳には全く見えない。
席はそんなに近くなかったんで細かいところまで見えていたわけではありませんけど
カリスマ主婦とか言って同年代でしゃしゃり出てくる人たちとは
レベルが違うなぁ、って実感できます。
今って彼女のような位置にいる人っていそうでいないですよね。
そうなる素質があるような人は
アイドルで売り出しちゃいますけど
長い目で見ればあくまで立ち位置はアーティスト寄りの方が寿命が長いんですけどね。
まだ来年のツアーなんかは決まっていないようでしたが
どうか続けていってもらいたいです。

張ち切れパンダ「夜食の時間」

2014年11月03日 20時26分16秒 | 演劇
ちょっと前に観た舞台に出ていた天乃舞衣子さんという女優さんが
出演するというので、気にはなっていましたが
いかんせん観たことがない劇団だったので、躊躇していました。
そんな気持ちで昨日劇団のHPを覗いた所、
トラブルがあったみたいで2日の公演が中止となったとのこと。
そうなると逆に行きたくなるあまのじゃくな性格で
いきおいで本日昼間の公演のチケットを予約しました。

場所は「SPACE 雑遊」という新宿にある多目的ホールで
雑居ビルの地下にあります。
前に原宿にあったリトルモア地下を一回り大きくしたようなイメージでした。
そういえば14:00頃、歌舞伎町でビル火災があったみたいですけど
全然気づきませんでした。

あまり早く行って隣に太った人とか体臭がひどい人が隣に座られたりしたら嫌なので
開場してから15分後に中に入ったら
すでにほぼ満席で、一番前と一番後ろしか空いていない状態でした。
最前列は背もたれがなかったので最後列の席にしました。
ラッキーなことに右隣が空席だったので
暗転してから空席の座布団を背中に回して快適でした。

あらすじをネットから拾おうかと思ったらどこにも書いていないので
適当に書きます。(違っている所もあるかと思います。ネタばれもします)



尾上鉄也は実家が小料理屋で、父親が死んだのを契機に
脱サラして跡を引き継ぐ。
鉄也には浩二という弟がいて、一緒に働かないかと誘うが浩二は拒否する。
鉄也がサラリーマン時代に取引先のOLだった石田陽子と付き合っており
彼女は仕事が終わった後に店を手伝う。
サラリーマン時代の同僚だった坂本、その部下の阿久津が常連客となる。
尾上兄弟の幼馴染の奥村絢子は、子供の頃、鉄也のことが好きだった。
絢子の友人、平塚まりえ、藤木リナも常連客となり、
陽子が妊娠していることが発覚する。

上映時間は2時間弱でしたが、それを長いと感じさせないほど
面白いお話でした。
終盤以外はそこまで大きな事件は起きたりしませんが
登場人物の関係性が巧みに構築させており
間延びしないようにしてあります。
リナが絢子のことを好きで、でも絢子は同性愛者というわけではなくて
10歳の頃、鉄也に半ば乱暴されたことにより
男性恐怖症になり、消去法でリナの気持ちに応えていた、
という図式は上手かったです。

潤滑油的な配役として、まりえとバイト店員のマサの二人がいて
この二人が絡むと、基本お笑いのテイストに振っていました。
ただ弟の浩二が出てくるときは湿っぽいシーンが多く
正直いなくてもあまり支障がないのかなぁと感じました。
あと彼はセリフが聞き取れないほどではないんですが
声があまり通らず舞台では致命傷でした。

坂本は大口の契約を結びますが、その見積書の金額が一桁違いというミスが発覚し
その見積書を制作した阿久津を責めます。
さすがにこんなミスをしたことがありませんが
どちらの立場にも感情移入できます。
阿久津というのが所謂ゆとり世代で、仕事の責任感もあまりありません。
できない部下を面倒みる坂本は偉いです、
自分だったら最初から見放していると思います。
逆に阿久津からしたら、坂本というのは面倒くさい相手で
しかもミスを全部部下に押し付けます。
見積書には上長の認印も必要ですし、
大きな意味では坂本のミスでもあります。
阿久津が会社に戻りたくなくなる気持ちも分かります。

陽子は容姿に自信がなく、鉄也にいつ捨てられるか怯えている節があります。
妊娠していたこともまりえが当てずっぽうで言ったことから明かしたほどで、
それでも出産して結婚できるか確信が持てません。
しかし二人は新しい家族を築いていこうとしますが
絢子はそれが気に入らず、二人の前で鉄也との過去の告白します。
そして包丁を取り出し、陽子のお腹の子を刺そうとしますが躊躇い、
逆に陽子に刺されてしまいます。
陽子が動転して店を出て行った後に
絢子は「私が死んだら私を食べて」と言い残し、鉄也に絞殺されます。
最後に鉄也は「いただきます」と言いながら
絢子に近寄るシーンで幕を閉じます。

この最後のシーンを見て、鉄也が本当に愛していたのは
絢子だったんだなぁと思いました。
愛していなければ食べませんよ(愛していても食べないか)
陽子が「(これ位の容姿だったら)気兼ねなく付き合いやすいと思ったんでしょう」って
責める場面があったんですけど、
おそらくこれは図星だったんでしょう。

このエンディングがA案として、B案として自分が考えたのは
絢子を殺めた後に、鉄也は自首しようとするが
陽子にそれを止められて、お腹の子の為にも隠蔽(死体を処理)しようと提案する。
ここで暗転させて、リナとまりえ、坂本、阿久津の常連客が飲んでいるシーンに場面転換し、
サービスと称して彼らに小皿料理を提供する。
みんな「美味い、美味い」と絶賛し、
内臓みたいだけど食材は何か尋ねるが「企業秘密」だと言って教えてもらえず。
定番メニューにした方がいいと提案すると
「在庫があまりないからそんなに出せないな」と鉄也が話すと
まりえが「もしかして(行方不明の)絢子だったりして」と何の気なしに言うと
一瞬場が固まり、「そんなわけないよね」とみんなで笑って終わり、
というのが面白いと思ったんですけど、どうでしょうか。

映画「猿の惑星:新世紀(ライジング)」

2014年11月01日 18時53分40秒 | 映画
ファーストデーということで
たまには行ったことがない映画館に行こうということで
色々調べていました。
かといって交通費を掛ける気はなく
しかも雨も降っているので長距離を歩く気にもなれず
そうなると新宿か池袋位しか選択肢は限られます。

そんなんでどうしようかと迷っていると
新宿TOKYU MILANO内の映画館が年内一杯で閉館するということで
その中の「シネマスクエアとうきゅう」という映画館で
この作品が上映されていることを知り
巷の評判もいいみたいなので決めました。

座席は指定ではなく今どき珍しい自由席で
ネット予約などももちろんなく
当日窓口でチケットを買う方式です。
12:40上映でしたが12:10に着いてしまいましたが
入場できました。

一応200人以上収容できますが、
その人数に比例した大きさのスクリーンではありません。
客席は傾斜もなく、縦に長い形で
後ろの方に座っていたら映画館に来た意味がない位、
観にくそうです。
自分は前から5列目に座りましたが
それでもスクリーン小さいなぁって感じるほどでしたが
これ以上前の列だと、首を上に持ち上げないとならないので疲れそうです。

特筆すべきは椅子で、
シネコンのようなプラスチック製の簡素なものではなく
会社で重役さんが座るようなしっかりとしたフカフカな椅子で
座り心地よく上映するまでしばらく居眠りしてしまいました。


あらすじ

自らが生み出したウイルスによって、
人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。
サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と
驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーが
ゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。
人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、
猿たちと対話すべきだとする者、
再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、
それぞれの考えに従って動き出す。
一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、
人類と接触しようとせずに文明を構築していた。


猿と人間の戦いだということは行く前から分かっていて
実際そうなんですけど
色々考えさせられることがありました。
戦争って、ある一部の好戦的な人(猿)が起こしていて
その人がある種の力、能力を持っていたら
それを避けるのはほぼ不可能なんだろう、ということです。
戦争を「起こした」人を罰することはできても
「起こそうとしている」人を罰するのは容易ではありません。

しかもその人も絶対的な悪というわけじゃなく
初めの概念では、自分の仲間たちを守る為であったりとか
闘いという形を望んでいなかったとか
そちらにはそちらの理念もあったりして
理屈通りの一筋縄ではいかないものです。

人間側も猿側も、仲間割れしまくります。
本質的に、それぞれ相手との戦いというより、
身内との戦いの方が比重が高くなる皮肉な結果となっています。
「分かり合う」っていうのは非常に困難な行動で
例えば一生を誓い合った夫婦でも4分の1は離婚する位です。
そう考えたら家族、同僚、同級生、友達位の関係で
完全に信頼しきるというのは不可能に思えます。

劇中ではコバという人間にひどい目に遭った猿が戦争を仕掛け
リーダーのシーザーと反目しあう関係になってしまうのですが
もしシーザーとコバの過去の境遇が逆だったら
シーザーが反逆の立場に立っていてもおかしくないわけで
周りの環境から受ける影響というのは計り知れないものがあります。

先日、すごく性格のいい人に出会いまして
こういう人に会うのは久しぶりで
ここ数年、荒んでいた心が多少和らいだ気がしました。
「朱に交われば赤くなる」とはよく言ったもので
良くない人たちに囲まれれば悪くなるし
いい人に接すれば良くなる、
そんなことも感じました。

aiko「LOVE LIKE POP Vol.17.5」

2014年11月01日 01時52分49秒 | 音楽
今日は仕事が休みなのでライブの余韻が残っている内に
書きあげます。
会場受付限定の「あたしの向こう」 LLP17.5 お近づき記念盤『着れないけどね!CD』
の為に昼前から出掛けよう、
とはさすがに思わずに17:00に家を出ました。

毎度のこと、渋谷から東横線に乗り換えたんですが
改札が地下に移行してからはJR線からすごく歩くし、
始発じゃなくなったから座れないし
本当、いいとこ無しです。

入場口付近の混雑緩和の為か
ものすごく遠回りさせて入場させていました。
今まで幾度もここに来てますけど
こんなのは初めてです。
カバンチェックは無意味だと気づいたのかありませんでした。

横浜アリーナ公演の定番とも言えるザイロバンドは入場時に配られなかったので
今回はないのかと思っていましたが
それぞれの座席に貼り付けてありました。
前回は確か1色しか点灯させられなかった(違っていたらすみません)
のに比べて、今回は様々な色を点灯させられるようになっていて
おそらく色の制御をしやすいように
あらかじめ席につけておいたと思われます。

もう一つ定番のセンター席後方まで続く花道は今回もあって
センターステージもありました。
前回のNHKホールで前から4列目だったから今回は期待していませんでしたが
案の定、64列目という後ろから2つ前の席でした。
しかし花道からは近い席だったのは幸いでした。
何だかんだでセンター席というのはいいもんです。

ハロウィンということで仮装している人がいました。
中でもエレキテル連合の明美ちゃんは結構いじられていました。
仮装するのはいいんですが、身長を超えるつけものがあるのは
避けてもらいたいです。
自分の4つ前位の席の人がバッファローマンみたいな角がついていて
それがステージ上のaikoと重なることがあり
またその人が170cm位もあって
150cm位の小さい子なら可愛いんでしょうが
後ろからは鬼にしか見えませんでした。

ホール公演とはセットリストも丸っきり変わっていて
自分が行ったNHKホールとは「明日の歌」以外
全部違う曲でした。
「花風」なんてフルで歌われるのはかなり久しぶりで
ここは手拍子か縦フリかすっかり迷ってしまいました。
個人的には「気づかれないように」が今日一でした。
曲中にステージ上方からストリングスチームが浮き上がってくるのも良かったし
アウトロでの星空を模したような演出も秀逸でした。

中盤まではセンターステージより後方には中々来なくて
焦らされて焦らされて、も~お~って感じでしたけど
後半計4,5回は後ろの端の方まで来てくれました。
それまで豆粒みたいだったのが等身大にまで大きくなるので
待たされた分、感激もひとしおでした。
ハロウィン仕様でお菓子の投げ入れがあって
目の前に飛んできたんですが
焦ってきちんと掴めず弾いてしまい逃しました。
自分の前の女子高校生が2個GETしていました。

これはaikoのライブに行くと毎度毎度思うことですけど
彼女の人間性の高さを実感しますよね。
活動を続ける限り、こちらも絶対についていくぞ、と
改めて思わされるのでした。

帰りの電車で今回のツアーシャツを着た男が
彼が座っている座席の横に荷物を置いていて
車内は結構立っている人もいる位で
常識のないaikoファンの風上にも置けない奴だとムカムカしてたんですけど
その彼が降りるときにその荷物が座席に置きっぱなしで
どうも他の人の忘れ物だったみたいで
怪しんでごめん、とこの場で陳謝いたします。

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