晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

屋根付きは有難い

2019年09月02日 21時35分15秒 | 天文ネタ

今月最初(1日)の星見は昼間にAP赤道儀+FC-60での太陽観望・・・相変わらず真っ白の貌である。 天気は非常に好く、夜まで続くが少々透明度が低い状況となり、低空では雲が湧き始めていた。 ここ最近の勢いに任せ、星見へと外へ向かうが、今宵はSKY SHED POD内と決める。 この時期は日中と夜間の温度差が有るので夜露が酷い。先日も機材や自身身体も濡れ少々懲りたのと、透明度が悪いので導入に梃子摺りそうな感じがあったからである。

 

21時丁度に家を出て準備等もあり星見を開始したのは30分後位からである。先ず、沈みゆく木星を入れ、観るに堪えない像状態で直ぐに他へ鏡筒を向ける。 次に西空低くくなった牛飼い座ε星を入れるが、100倍位では重星の判別がつかない観え方で少し倍率を上げたところで分離でき、200倍位が丁度良い観え方であった。 次はへびつかい座ο星でコントラストの綺麗な一対。 ここで、毎度の記念撮影を行い、温度順応も少しは進んだことだろうと土星に向ける。やはり先ず先ずの見え方で、思い切って300~400倍にしてみたが其れなりに像破綻することなく観えていた。 続けて土星周辺のいて座の重星を観ることとし、先ずは南斗六星の斗を形づくっているφ星からτ星へと線を約2倍に伸ばした先にHN119という5等級の重星が有るのだが、余り目欲しい重星の無いこの星座に有っては中々綺麗なコントラストを見せる対象と思う。 次に有名な干潟星雲の直ぐ傍に有る6等級の重星でWNO 21と云う名の結構綺麗なペアを観る。(これ等を観るのは十年振り位と思うが、全く記憶に無い) そろそろ眠気も限界に近づいたところで、わし座π星(1秒台の近接重星で見応え有り)、15番星23番星(全く分離出来ない) 最後にや座ζ星を観て23時にお開きとした。 

最近は暇でロクな仕事もしていないのに眠くてしょうがない。 今は少しでもヒグマ騒動で星見の出来なかった分を取り返そうと思っているので一寸だけ頑張っているのだ。因みにヒグマは先日、捕獲されたようで一寸安心している。(家の傍に出没していた個体か如何かは確定されてはいないが、略、そうであろうということである)

久し振りにPOD内からTOA130+EM-200での観望を行ったが、自動導入よりも夜露に濡れないと云う有難さが身に染みる。 鏡筒にも全く露は着かず、非常に快適である。只、TOA130には狭過ぎて、二度、接眼部に頭を打ち、毛も無いのでモロなので、血が出たのではないかと思う程であった。 注意して動くようにしていれば良いとは思うのだが、よたよたするようになった老体には厳しいかなとも思う。 ペンタックス105ミューロン180でも満足出来るので、TOAは・・・ん~と思ってもいる。

この画像を撮った際に、昴が東天から昇って来ているのを観て、もうすっかり秋になったと感じた次第。 観望時も厚地のジャケットを着ていたが、結構寒かった。