晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

懐かしき愛機との邂逅(^^)

2016年12月12日 22時15分47秒 | 天文ネタ

我が愛機の中でも、最も想い出に残り、又、使い易さも群を抜いていた望遠鏡を先日手に入れた。 その望遠鏡名はエイコーSTH155 9㎝ F9 ニュートン式反射経緯台である。 以前にこのブログにも記したことがあるが、私が初めて手にしたメーカー製望遠鏡である。 其れまでの望遠鏡は自作機やキット品(コルキット)を使っていたのだが、18歳の時にデパートの望遠鏡売場にて購入したものだ。 私が天文を始めた頃(1970年前後)、入門用の反射経緯台としては日野金属のH85(85ミリ F10 ニュートン式反射経緯台)と共に一世を風靡していた機種である。 私はスタイリング(上下微動装置の位置)や口径からしても、エイコーの9㎝に魅力を感じており、ずーっと欲しいと思っていた望遠鏡であった。 手に入れてからは、初めてファインダーの付いた望遠鏡でもあり、軽量で使い易く、その後、赤道儀タイプの望遠鏡を次から次へと購入していったが、お気軽観望用として意外にも重宝し活用もしていたが、購入して10年目頃にスライディングルーフの観測小屋を建てた際、もう使うことは無いだろうと云うことで架台部分のみ残して他は捨ててしまったのである。(保管が悪く主鏡のメッキも腐食していた)  それから30年程経つが、先日、私の使っていた同機種をネットで見付け(最近は、意外と同機種にはお目に掛かることが無く、ファインダーや、架台、接眼部等が若干違っていたりで、懐古趣味の拘り爺には少々の違いも我慢ならないのである)千載一遇のチャンスと云うことでポチッたのである。

先ず、主鏡を観て綺麗なのに驚いた。 40年は経過している筈だが非常に状態が良い。そして、その他の外観も綺麗である。只、組み上げた際、架台に可也のガタが出ており、調整の範囲を超えているのが判明。(金属の偏摩耗で水平回転がガタガタ) しかし、同機種の架台部分を保有していたのでそれと交換して事なきを得る。 斜鏡も先ず先ずの状態で、光軸修正や各部にグリスアップも施した。 ツアイスサイズのアイピースも防湿庫から出して、何時でも出動OKの状態としていた。 

そして、本日(12日)の午前に薄雲の中、太陽の観望。そして、夜、薄曇りの空であったが月と薄らと観えていたペテルギュースを観て、懐かしき愛機との邂逅を楽しんだ。 条件は良くなかったが、意外と月面は綺麗に観ることが出来、何よりも家からの出し入れが軽量で片手でヒョイ、そして、使っては軽快な操作感と、実に楽しいひと時であった。(当時と同じように、サイダーの箱が椅子替わり)  此れからの時期は天候に恵まれないので、一寸の晴れ間をこの機材で楽しむつもり。 

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