晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

楽を覚えると・・・

2019年03月07日 22時19分10秒 | 天文ネタ

今回の記事は3月2日の星見に関する事だが、その日、21時から23時30分までの重星観望をした。 最初は倉庫内に設置していた西村20㎝+JP架台にてシリウスを観ていたが、次の天体へ向けようと鏡筒を振ったが、その範囲には観たい対象が無く、余りにも狭い範囲しか向けられないことに嫌気が差し、POD内のTOA130へ切り替える。 下の画像は観望前の夕方の様子だが、もう少し設置場所が外側であれば向けれる範囲も増すと思うが、そこまでしてもと・・・

TOA130+EM-200に切り替えてからは、やはり自動導入でクランプ操作も不要なのでとても楽ちんである。 こうなってしまうと一寸元に戻る気には為れないもので、楽を覚えると・・・である。 

この夜も、シンチレーションが良く、シリウスの伴星を確認出来た。(時間的なこともあるが西村20㎝では確認は出来なかった) その他、オリオン座33番、52番、λ星、ζ星、β星、ρ星、うさぎ座κ星(κ星の伴星は観えなかった)、ぎょしゃ座θ星双子座α星、κ星、δ星、38番星、λ星(ここ数年λ星の伴星を注意しているが、今回も観えない ※光度差の非常にある連星なので若しかして・・) 観望の終了前に、りょうけん座α星、牛飼い座ε星、乙女座ポリマ、θ星、そして私には珍しくソンブレロ銀河を観る(黒くシャープに中央帯が観れた)。 このTOA130もこのPOD内で使う分にはそれ程広い空間が有る訳では無いので超快適とは言えないが、それでもやっぱり較べれば雲泥の差である。 と言うことで倉庫に設置した機材は5日の日に片付けた。

西村20㎝は前にも書いたが、鏡面が可也傷んでおり、メッキ部分に腐食が入りそれが鏡面に点々と浮いている。これは保管方法が悪かったのが原因で、この小屋の中に主鏡を下にして縦置きで置いていたのが一番の理由。湿気が常に鏡面付近に有って、痛みの進行が速かったのだろうと思う。 再メッキをするべきであるが、今後の使用状況からすると如何だろうと云うことで、痛みの進行を緩やかにするべく鏡筒を横置きとした。これで、後鏡筒内に乾燥剤を入れておけば先ず先ずであろうと思う。今後のことはゆっくりと考えれば良いだろう。(メッキは傷んでいるが、観望にはそれ程の支障は来していないレベル) このミニログハウスだが、壁の滲みを見れば分るように、外の環境が直に影響するので、保管場所としては好ましいとは言えない。「大雨等が吹付けると、内壁に滲みこんでくる) もう一つある望遠鏡格納小屋は防湿庫並に低湿度で気密性も高いので、何れはあちらの小屋に保管しようかと思ってはいるが・・・。