晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

日に三度の星見

2017年01月09日 15時40分04秒 | 天文ネタ

昨日は、朝から素晴らしい空が展開していた。 天気は下り坂とのことなので、午前中から少々気合が入った。 昼前よりPODを開け望遠鏡(FC-76)を太陽に向ける。 真っ白な太陽面のみで30分程で終了。その後は少々機材のプチ改良作業(弄りだが)をPOD内で行う。 私のPODは一番安い手の白単色タイプだが、この中にいると光が拡散する為か、光に包まれているような感覚になる。 影が出来ないので何をするにも非常に便利で外が暗くなっても白色の為に中は明るいと云うのも利点、少々品はないがこの色はお薦めである。 

さて、夕方には少し雲が出始めて来たが、綺麗に月が観えていたので、早速Nikon クールピクスP900にて前回よりもマシにとセルフタイマーの待機時間を2秒から10秒に変更し振動が収まる余裕を持たせて撮影。 で、撮れたのがこれだが、余り変わり映えはしないが、若干良くなっているように思う。(^^; 焦点距離257ミリ(35ミリ換算 約1.500ミリ) 絞りF6.3 ISO 100  シャッター速度 1/125秒 当然 撮って出しでリサイズのみ施す  

夜は20時少し前より星見を開始するが、ミューロン180CFC-76PODを開いた直ぐから良い状態での像を映し出し、月面に向けたミューロンではプラトーの中央付近に有る4個の小クレーターはおろか、その他周辺部にあるクレーターも2個確認出来た。只、状態の良いのも21時頃には風が出るとともに悪化し始め、丁度月面の部分拡大撮影を始めた頃だったので少々ガッカリする。(撮った画像はボツ) ところで、状態の良い時にミューロン180Cの焦点内外像をリゲルシリウスにて確認したのだが、内外像とも全く同じに観えたのには驚く。 以前所有していたミューロン210ではこんな綺麗な揃った焦点内外像ではなかったが、この180Cは驚くほど綺麗に揃っている。(内外像が当に同じにしか見えない) 良く観える訳だと納得する。

21時30分頃には空全面に千切れ雲が足早に蔽い始め、シンチレーションも急激に悪化して来たので終了することにした。 全て片付けてPODから外に出ると、何と綺麗に晴れ渡っているではないか、ん~如何するべきか、シンチレーションは悪いし、又、PODを開くのも面倒だしと、暫く考えたが未だ時間も早いので先日使用して綺麗に星を見せてくれたFC-60と、ここ3年程使用していないミザール EX赤道儀との組み合わせで観望を再開することに決めた。この組み合わせは初めてのことで、セットの際には、鏡筒が軽すぎる為にバランスが取れず、ウェイトバンドを鏡筒に巻きつけて何とかバランスを取った。(ウェイトシャフトのみでは、これまた、少し足りないのである)  セットしたまま望遠鏡小屋から運んだのだが、その重いこと重いこと。 ダウンジャケットを着ているので一気に汗だくとなる。 苦労して設置した割には、口径6センチでもこの悪シーイングには勝てず、グラグラ状態の月や偶にフッと伴星の見えるリゲルや其れなりに見えるオリオン座σ星を小一時間見て撤収終了とした。 空は予報に反してそれ程の雲の張り出しもないままであったが、正直、望遠鏡の運搬で大汗を掻いたのと、途中から気分が悪くなってきたので、木星まで観たいと思っていたが断念した。 

その他、望遠鏡撤収してから先日購入した20ミリレンズにて月夜の中、星景写真を少々撮る。 これから暫く悪天続きとの予報なので、今月はもう星見のチャンスは無いかもしれない。 昨年、何台かのカメラを購入したが、使うカメラと使わないカメラの仕分けが出来たように思うので、天文機材も含め発展的な機材処理を悪天候の間に少し考えようと思う。 

ところで、天文機材で、現在所有の赤道儀ではこのEX赤道儀が最も小型なものになってしまったのだが、今回、運搬してみて判ったことは自分が如何に歳をとって体力が無くなったということを自覚したことである。 以前は、これにPENTAX10.5センチ屈折を搭載したままで運び出しが出来たのに・・・    還暦だもの・・仕方ないよな~(^^;