晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

薄曇の空で

2009年09月29日 20時34分43秒 | 天文ネタ

09927fc76 夕方までは澄み切った空であったが、陽が落ちてから薄く雲が張出し天気は下り坂。 昼間の疲れも有り、空の状態も良くないので星見は中止と決めていたが、妻の『星、見に行くんでしょ』の言葉に何故か『うん』と答えて星見は決定。 何故に『うん』と答えたのかは、連日の星見が習慣となり癖になってしまったのかも(^^;  家を出て空を見上げると3等星がやっとの空で、低高度の空には星は全く見えない。おまけに東よりの湿った風が吹いていた。  

21時20分(27日)より星見を開始する。 6~6,5㎝級は一通り使ったので、今回は薄曇と云うことも有り、集光を考えFC76(7,6㎝)を使うことにする。 架台はミザールEXと組み合わせることにした。 これは、前日の組み合わせで合焦操作時に於ける振動に嫌気が差したからである。 P2は決して弱い架台でもないし搭載したV1鏡筒も軽量なのだが、長めの鏡筒とカメラ三脚の弱さが重なり弱点が露呈してしまったようだ。(短筒のFC60搭載では全く問題は無い)

さて、星見のほうだが、先ず木星を捉えるが欲を言わなければ先ず先ずか?(前回より良い) 但し、前回素晴らしい観え味を提供してくれたTMBsmは普通のアイピースに成り下がり、今回はナグラーズームが絶好調(^^)  しかし、間も無く木星は雲の中に埋没してしまう。(の方は最初から埋没状態) 

さて、本命の重星は、うお座を先日まで見ていたので、今回はお隣のおひつじ座に決めた。先ずはγ星(4,5-4,6 離隔7,5秒)白色と黄白色のペアで秋の代表的な重星をペンタXW10(60倍)にて楽しむ。 次は近くにあるλ星(4,8-6,7 離隔36,7秒)を同じく60倍で見る。主星は黄色で伴星は青色に見えるが、透明度が良ければ可也美しいペアである。そして、ε星(5,2-5,6 離隔1,4秒)に移るが、此方は色々アイピースを換えて確認しようとしたが分離は出来ない。長居は無用とπ星(5,3-8 離隔3,5秒)に向けるが、こちらも全く分離は出来ない。もうこの頃には、肉眼でおひつじ座を認めることが出来ない空になっていた。因みにこのπ星は25秒ほど離れたところに10等台の星があり3重星である。ここで、観望は中止と思ったが、もう少し頑張ろうと33番星(5,3-9,6 離隔28,6秒)を入れる。LE7,5(80倍)でそらし目気味で青色の伴星を確認出来る。他のアイピースでもそらし目でしか見えない。ここでは、LE7,5ペンタXO5が見易かった。そしてこの星でお開きとした。(空の状態が悪過ぎである)22時30分(観望時間1時間)で機材撤収。次回はこの星座の見残し及び未分離分を再確認する予定。