11日の日経平均株価は前日比196円58銭安の1万3317円62銭と急反落して取引を終えた。
前場は小幅安で取引を終えたが、昼前に日銀金融政策決定会合の結果が伝わると、為替市場で円が急上昇。ドル・円が98円を、ユーロ・円が130円を割り込んだことで、日経平均は下げ幅を一時200円超に拡大した。一部で期待されていた金利上昇を抑制させる政策がなかったため、失望感が強まったとみられている。
円が伸び悩んだこともあり、日経平均は下げ渋る場面もあったが、戻りの鈍さを嫌気した売りに押し返され、一時1万3300円を割り込んだ。
業種別では、三井不動産 <8801> など不動産株や、アイフル <8515> などノンバンク株が軟調に推移した。JFEホールディングス <5411> など鉄鋼株や、住友金属鉱山 <5713> など非鉄金属株も軟調。先物売りに絡み、ファーストリテイリング <9983> など値がさ株の一角が下げ幅を広げたことも日経平均の重しになった。