TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

家庭菜園の季節がきました

2009-04-18 19:31:08 | 雇用・就職
 地元伊勢崎のカインズで家庭菜園用の苗を買ってきました。カインズの苗売り場は来客であふれています。販売している苗は、ナス、キュウリ、ブロッコリー、キャベツ、ししとう、ピーマン、トマトなどです。ブロッコリーを購入しました。





 家のわずかな土地の畑に苗を植えました。下の写真はブロッコリーです。

 

 畑にはすでにキャベツと、じゃがいもが植えてあります。





 家庭菜園の定番である、ナス、ピーマン、キュウリ、トマト(ミニトマト)はもうすこし暖かくなったら植えようと思います。

 農業が不況で脚光を浴びていますが、農業は家庭菜園でもむずかしです。職業とするには並大抵の覚悟ななければできないと思います。

 雇用不安の今、介護や農業が職業として注目されていますが、人が足りないということだけで雇用問題が解決できるものではありません。長期視点にたった雇用計画が今ほど求められているのではないでしょうか。

理念に宿る成長起爆剤-日経ビジネス2009.4.20から-

2009-04-18 08:10:40 | 経営全般
今週号の日経ビジネスは、経営理念をテーマとした特集記事を記載しています。その特集記事の「理念に宿る成長起爆剤」に次ぎのような内容が書かれています。

 京都大学の高客員教授は、「経営理念」と「企業の強さ」について調査しました。調査手法は、業種も規模も異なる5社を対象に、従業員1,000人に対して調査を実施しました。

 調査のポイントは、「理念」の測り方です。調査チームは、理念の有無でなく、その浸透度を測ろうと試みています。そのため設定したのが「理念の浸透度」の3段階です。レベル1は従業員は経営理念に「共感」する。レベル2は従業員が内容を認識して他人に伝えられる。レベル3は従業員が行動に従って自ら「実践」するという段階に分類しています。                        結果は、理念が浸透すればするほど従業員のやる気とパフォーマンスが高まるという統計的な相関関係が導きだされました。

 どうすれば理念が浸透するのヒントも調査結果に表れています。上司が理念を尊重する組織であればあるほど、部下も理念がより浸透している傾向にります。
 調査チームの高教授は「上司の背中を見て育つということです。形ばかりの研修や、ただ闇雲に理念を暗唱させるのでなく、日々の行動で理念を実践して示すことが重要なのです」と述べています。

 特集記事では、デンソー、北海道の洋菓子店「ルタオ」、オムロンからプリントシール事業が独立した「フリュー」が具体的例として取り上げられています。

 企業のみでなく理念が成長の促す原動力という例として、岩手県滝沢村が取り上げられています。この村では、村役場の職員でプロジェクトチームを作り、それぞれ数か月間議論して村の「経営理念」や「行動指針」を策定しました。
 その村のいわば経営理念は、「私たちは、地球的視野から地域を見つめ、顧客一人ひとりが求める「幸せ地域社会」の実現を目指し、人々と協働して地域価値の創造に挑戦します」となりました。

 これだけではただのお題目になっていまうので、村を10の地域に分けて、それぞれの地域の代表と職員が話し合って地域ごとのビジョンを決めました。そのビジョンを包括して、村全体としての「自分たとの村はこんな村でありたい」という姿を将来像としました。

 また、ビジョンに向けてに向かっての実際の村の運営がなされなければならないので、「めざそう値」と呼ばれる47個の経営指標を決めました。具体的には「老後を不安なく暮らせる」「子供たちが生き生きとしている」といった47の「最適化条件」をまず決め、それぞれの判定指標も定めたのです。公的介護サービスの浸透度を示す介護認定率がその判定指標となっています。
 また、5年ごとに数値目標を設定して、村の「経営改善」を実施します。介護認定率ならば13%から13.6%に高めるのが目標となっています。

 中小企業診断士の勉強をしていた時に経営理念から企業はスタートするものだと学んだものです。経営理念は、企業の事業領域、経営戦略策定フロー、従業員のモチベーションの中核になるものだと学んだものです。

 経営理念の重要性は、経営者をはじめとして多くの人が認識していても、企業全体に浸透していると言われる企業は多くないのが現実ではないでしょうか。
 なぜなのでしょうか。高教授は、「経営者や上司が日々の行動で理念を実践して示すことが重要だ」と調査結果を分析して述べていますが、そんなことは一般論ではないでしょうか。だれでもわかっていることです。

 どうすればよいか。それは、理念がほんとうに創業者や経営者の腹の底から生まれたものであり、確固たる人生感から、信念から生まれたものであり、そのことを自然と従業員が感じ取り、企業の一体感が生まれた時に、本当の経営理念としての強みを発揮するのではないでしょうか。
 また、滝沢村では、村民と役場職員が議論して「自分たちの村は、自分たちが経営していく」という意識が醸成されたといいます。
  企業においても、従業員参加ということも、日本的経営が崩壊していると言われる今の日本の企業にとってはひじょうに重要ではないでしょうか。

 「経営理念」は深い内容を持つ言葉と改めて考えさせられました。