TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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メキシコ発の豚インフルエンザが世界各地に感染拡大

2009-04-30 06:54:53 | 経営全般
メキシコ発の豚インフルエンザ感染が世界各地の拡大しています。WHOは警戒レベルをフェーズ4からフェーズ5に引き上げました。

 メキシコでは感染が疑われる者の159人が死亡していますし、アメリカでも死亡者が出ました。このような状況を見て、WHOはフェーズ4からフェーズ5に引き上げたようです。

 問題の所在は、どの程度の病原菌があるかどうかです。「今回のウイルスは強毒型になるような変化は起きていない」と発言する研究者もいます。確かに、メキシコ以外の国では、症状が軽い感染者が多いです。

 そもそも、メキシコの感染者数の2,498人という数字が少なすぎるのではないかという声もあります。実際は、200,000人とかの数字ではないかと言われています。

 今のところ、日本には感染者が出ていませんが、マスクが爆発的に売れているようです。厚生労働省も予防対策に対して、国を上げて取り組むことを表明しています。

 一方、メキシコで、これほどの死亡者が出てしまった背景には、貧困問題があります。公的保険への加入率は6割程度で、もともと病気になっても病院にいかず、重症になってから病院に運ばれる患者が多い状況です。

 鳥インフルエンザにしても、今回の豚インフルエンザにしても、その発生や感染には「貧困」という問題が大きく関係しているようです。

 世界各地の生じている格差問題が、感染症の背景にはあるようです。この問題は自然発生的な問題でなく、社会問題であるように私は思います。